大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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美しい、かくも美しい浄瑠璃寺
浄瑠璃寺 


浄瑠璃寺に行ってきました。

木津にあるので一応は京都府ということになるんだけれども、もう、奈良が目と鼻の先にあります。なんにせよ、行きにくいです。

行きにくいんですが、名前に惹かれてね。だって、浄瑠璃のお寺さんって、名前が美しすぎます!
ちなみに、このあたり、そそる名前のお寺さんが集中しています。一休寺、神童寺、蟹満寺、観音寺、禅定寺、海住山寺…。京都でも奈良でもない、独自路線です。


さて、浄瑠璃寺です。

このお寺さんは、西方九体阿弥陀堂と東方三重塔の2つの伽藍で構成されてます。あいだに、浄土式庭園を挟んでますが、それだけです。

どちらも藤原時代建立の建造物で、宇治の平等院と同時期の、古い古い建物です。一度も焼失してませんから、正真正銘、藤原時代のものです。

で、西方九体阿弥陀堂。
この、平べったくもスタイリッシュなフォルムを持つ西方九体阿弥陀堂は、文字通り、9体の阿弥陀如来さんを安置するためだけに建てられた建物です。そういう建物としては、現存する唯一のものですね。
中に入ると、ずらずらっと9体の阿弥陀如来さんが横並びで鎮座されている風景は、圧巻です。
両脇を持国天、増長天、不動明王三尊像の四天王メンバーが固め、9体の阿弥陀如来さんのあいだには、吉祥天女さん、大日如来さんがおわします。もっとも、吉祥天女さんと大日如来さんは秘仏で、この日は見れませんでした。

浄瑠璃寺


翻って、浄土庭園の池を挟んで東方に眼を向けると薬師如来さんを祀った東方三重塔があります。
これはね、なかなかありがたい配置ですよ。

少し解説を加えておきますと…、
薬師如来さんは過去世から送り出してくれる仏さんでして、過去の因縁や苦悩を超えて進むための薬を与えてくれる仏さんです。僕たちを送り出してくれるんですが、その仏さんが、太陽の昇る東に安置されています。
一方で西には、9体の阿弥陀如来さん。
阿弥陀如来さんは、阿弥陀如来さんは理想の未来にいて、そこへ向かって進むオレたちを受け入れ、向かえてくれる、来世の仏さん、未来仏なんです。その仏さんが、西方浄土(極楽浄土)のある方向である西に、ちゃーんと安置されている。
だから、
仏教では、東は過去(苦悩)、西は未来(理想)なんです。この2つの真ん中に位置する浄土式庭園の池は、ですから、東を此岸、西を彼岸としているわけです。東の薬師、西の如来、ってわけです。

薬師さんに遺送されて出発し、この現世へ出て正しい生きかたを教えてくれた釈迦の教えにしたがい、煩悩の川を越えて彼岸にある未来を目指して精進する。そう すれば、やがて阿弥陀さんに迎えられて西方浄土に至ることが出来る、と、こういうストーリーが、このお寺さん全体で表現されているわけです。

こういうふうに仏教観を伽藍全体で表現しているお寺さんというのは、空海がつくった東寺と、ここくらいじゃないですかね。

彼岸から此岸を目指すんですが、あいだにあるのは、浄土式庭園。

これはもちろん、極楽浄土を表したもので、宇治の平等院にある庭園と同じ意味合いを持ってます。

だから、なんで浄瑠璃寺なのよ、浄土寺でいいんじゃないの?って疑問があったんですが、住職さんにお聞きして納得しました。
このお寺さんのご本尊は、東方三重塔に安置している薬師如来さん。そして、薬師仏の世界では、浄土のことを浄瑠璃と表現するらしいのです。なので、こちらのお寺は浄瑠璃寺。

それにしても、浄土池越しに眺める西方九体阿弥陀堂は美しすぎます。
個人的には、京都で一番美しいお寺さんだと思うな。

浄瑠璃寺


んで、そうしたお話を伺い東方三重塔に行った折り、このなかに祀られてるご本尊の薬師如来さんが、ご開帳されているのを発見しました!
普段は、秘仏です。毎月8日、彼岸の中日、正月3ヶ日のみのご開帳らしいのですが、なんと、訪れた日は、掃除の日(笑) 運よくご開帳に居合わせたわけです。しかも、通常のご開帳では開かない、横の扉が開いてまして。いやいや、珍しいものを拝みましたですよ。

写真で見るかぎりでは、吉祥天女像がなかなかふくよかでよろしいのですが、こちらもまた秘仏。拝むこと叶いませんでした。
さらに、せっかくの浄土式庭園も、冬のあいだは、草花もなく…。
関西花の寺霊場にも数えられるほどのお寺さんなので、桜、アヤメ、カキツバタ、紫陽花、桔梗、萩、紅葉…と、季節が季節なら、色とりどりに咲き乱れてくれて、それこそ浄土の世界が展開されるんですけどね。
 

山門から伸びる鄙びたかんじの、いい参道です。

浄瑠璃寺

浄瑠璃寺


手前に浄土池をしたがえた、西方九体阿弥陀堂。フォルムが美しすぎます☆

浄瑠璃寺


近づくとこんなかんじ。障子ひとつひとつの向こうに、それぞれ阿弥陀さんが安置されています。

浄瑠璃寺

浄瑠璃寺


浄土池を挟んで西方九体阿弥陀堂の真向かいにある東方三重塔。

浄瑠璃寺


この日は東方三重塔を掃除していて、薬師如来さんを横から拝めました!

浄瑠璃寺


山間ですから、こうして木々のあいだからチラチラと東方三重塔が見えます。

浄瑠璃寺





浄瑠璃寺
京都府木津川市加茂町西札場40
3月-11月 / 9:00-17:00
12月-2月 / (10:00-16:00)

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闇夜に舞う炎の大スペクタル! 鞍馬の火祭りを見にいく
10月15日、先週の金曜、鞍馬の火祭りに行ってきました。

毎年毎年、行きそびれていて、というか、行き忘れていて、毎年毎年、来年こそは!と誓いながら何年が経つのか…、そしてついに今年、念願叶って行ってきたのでした。

行くとなっていろいろと調べてみたら、アクセスが2両編成の叡山電鉄一本しかないせいで、道中、激混み。というか、そもそも電車に乗れるのか?というような脅し文句がいたるところで散見されたうえに、帰りもままならん、と。
さらに、深夜に及ぶ夜の山。寒さ対策は必須だけれども、昨今の気温ゆえに、どんな気温になるのかもよくわからず…。

で、いろいろとリサーチした結果、叡山電鉄始発駅の出町柳駅は入場規制がなされていてホームに入るのもままならんので、そこから鞍馬に向かう途中の修学院駅から乗る、という方法を選択したのでした。
これが、アタリ☆ そりゃ電車はおしくらまんじゅうだったけれども、来た電車に待つことなく乗り込むことができたのでした。
おしくらまんじゅうさ加減がエグイと聞いていたんだけれども、朝のラッシュ時の御堂筋線の車内よりマシですね。

さてさて、当初は不安視された、そもそも辿り着けるのか?という命題も無事にクリアして、鞍馬到着です。

そりゃ混んでるけど、まあ、祭りだからね。天神祭だって、そんときは激混みです。

なんにせよ、道は一本道だし、細いし、こんなかんじで混み合っております。

鞍馬の火祭り


んで、鞍馬の火祭りなんですが、wikiにシンプルにまとめられております。
940年(天慶3年)、平安京の内裏(宮中のことね)に祀られている由岐明神(由岐神社)を都の北方の守護として、また当時頻発した大地震や争いなど相次ぐ世情不安を沈めるために、朱雀天皇の詔により鞍馬に遷したのでした。
このとき、鴨川に生えていた葦を篝火として道々に点灯したほか、遷宮の行列は1kmにも及んだとのことです。その壮麗さに感激した鞍馬の住民がそのできごとと由岐神社の霊験を伝えるためにはじまったものが起源らしいです。

カリスマ的な存在だった醍醐天皇が亡くなり、平将門の乱などのクーデター未遂事件があり、さらには大地震などもありで、都が騒然とし、都の北方鎮護(鬼門の守り)と天下泰平と人民守護が急務だった、ということです。
そのための国家レベルでのセレモニーとして、宮中に祀られていた由岐神社を鞍馬に遷したわけです。派手に行列をつくって遷社したので、これに鞍馬の人たちが感激して、このことを後世に伝えるのと、由岐神社の霊験を護ることを目的として、火祭りを行なっています。
ま、鞍馬はもともとが、暗魔、つまり魔王の棲む場所でもありますからな。

最初は道々に小さな篝火を焚き、小さな松明を持って神輿と鉾とともに鞍馬街道を練り歩く程度のものだったらしいのだけれども、江戸時代末期あたりから、神楽松明、大松明などのでっかい松明が登場するようになり、現在のかたちになっていったといいます。

今や、大小500本の松明が織りなす勇壮な炎の舞、といった趣です。とても幻想的。


道のあちこちに篝火が焚かれて、のっけから雰囲気満点です。

鞍馬の火祭り


薪がなくなると新しいのを足していくんですが、そんときにあがる火の粉も、いきなりド迫力です。

鞍馬の火祭り


ときおり、松明を持った氏子さんが通り過ぎていきます。

鞍馬の火祭り


この人は、祭りの総代?

鞍馬の火祭り


最初は小さな松明が通り過ぎる程度で、デッカイ松明はいつ登場するのかな?と思っていたら、とんでもないのが登場して、度肝を抜かれましたです。なんちゅーでかさ!人が5〜6人くらいで肩に乗せてるサイズのシロモノです。松明というよりも、どっかの大黒柱並みのサイズですからっ。

鞍馬の火祭り


真横を通り過ぎていったとき、波動砲か!って思いました(笑)

鞍馬の火祭り


鎧を着た武者らしき人も通っていきます。

鞍馬の火祭り


すぐちかくに足場が組まれていたので、なにに使うのかなあ、と気になってはいたんだけれども、ここに巨大松明が立てかけられていくのでした。たまたますぐ目のまえにいたので、結果的に特等席に☆
こっからはもう、ド迫力の連続! スペクタル極まりないです☆
ミサイルでも打ち上げられるのかと(笑)

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り


夜の山なので寒いはずなんだけれども、こんだけの火が目のまえで焚かれると、まったく寒くない。むしろ暑いです☆ さらに、火の粉、灰が夜空を舞いまくっていて、頭や身体に降り掛かってきます。運が悪ければ、火の粉で服に穴があいたりすることも…。
ちなみに、松明は文字通り松の木(根っこ)を薪にしてるんで、生木でも松ヤニのおかげで、勢いよく燃えます。そして、燃えるときにいい香りがします。

鞍馬の火祭り


そうこうするうちに、小さな松明もこの場所に集合してきます。

鞍馬の火祭り


大小の松明が集合すると、もう、わけのわからんことに! これはもう、火事です、火事(笑)

鞍馬の火祭り


ほら!これを火事といわずして、なんとする〜!

鞍馬の火祭り


さらに、せっかく立てかけたデッカイ松明が、今度は横に倒されて、しかも旋回します! 近くにいると、えらいことに!

鞍馬の火祭り


さらにさらに、まだ火を足すから、火事が大火事に!(笑)

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り


婦女子さんも勇壮に参加されてます。

鞍馬の火祭り


そして男衆は皆、フンドシの出で立ち〜。

鞍馬の火祭り


折しも、天空には満月が。炎をしたがえた地上の鉾と天球の輝玉とが、たがいに呼応しているかのようです。

鞍馬の火祭り




いやいやいやいや〜、鞍馬の火祭りは京都三大奇祭のひとつと聞くけれども、奇祭かどうかはともかくとして、ド迫力の荒ぶる祭りであることは、まちがいない。
とんでもないです!

日本人が古来より持っている宗教観として、自然(=神)は、人間に恵みをもたらすだけのものではなく、荒ぶるもの、畏怖すべきものである、という認識があります。
火祭りは、そういうことを思い起こさせてくれるし、火というものは、元来が荒ぶるものなのだ、ということを、まじまじと再認識することができます。

とんでもない祭りでした。
やっぱ、鞍馬は原始の息づく場所ですな。




鞍馬の火祭り
10月22日
京都市左京区鞍馬本町1073 由岐神社〜鞍馬街道
由岐神社HP http://www.yukijinjya.jp/
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六道の辻、あの世への入口から精霊を迎える
 六道詣り  

久しぶりに京都へ。
むかしは京都三昧で、それこそ京都中の神社仏閣を制覇せんばかりの勢いで行き倒していたけれども、最近は京都どこからか大阪市の北区から一歩も出ない始末で(笑)

まあ、でも、お盆だし、こういう機会に行っておきたいところもあったので、行ってきましたです、京都。

行ったのは、東山、八坂神社の南側にある六道珍皇寺(rokudo tinnouji)
ここらは、平安時代から東山の鳥野辺に死者を送り出す途上にあって、冥界と現世の分かれ道で「六道の辻」と呼ばれていたところです。京都のなかでも、仏性の濃いところ。
平安時代前期、歌人でもあった高官、小野篁(ono no takamura)が、ここにある井戸を通って、あの世とこの世を行き来していたのは有名な話で、あの世で、閻魔大王の補佐をしていたとのことですわ。

紫式部が愛欲を描きまくった「源氏物語」を書いた咎で地獄に落とされたとき、篁が閻魔大王にとりなしたという伝説もあるくらいなので、閻魔大王から信はかなり厚かったかと。

とにかく、冥土と現世を繋ぐ井戸がここにはありまして、お盆のころ、この井戸に通じる冥土からご先祖さんをお迎えするのが、このあたりのお盆で、京都で送り火が行われる少しまえ、8/7〜8/10にかけて、六道詣りが行われます。

まず、本道で経木に亡くなった人の俗名か戒名をお坊さんに書いてもらって、本堂前の香炉でお線香をあげます。香炉のお線香の煙を経木にまぶし、自分にも煙をかけます。

経木を境内の西にある地蔵堂の水槽に浸すか、杓や高野槇で水をかける、つまり水回向します。それから、経木をお地蔵様に供えます。ここまでの一連の作法をこなして、最後は、迎え鐘。

地の人たちが列をなして、六道珍皇寺の「迎え鐘」を搗き、精霊を迎えます。搗きたい人全員が衝くんで、順番待ちの行列がすごいことになってます。地の消防団なんかも警備に繰り出して、大にぎわい。
夜のお寺さんがこれだけ賑わうのって、初詣とこのときくらいじゃなかろうか。

ここ鐘はちょっと変わっていて、鐘楼がすべて壁に囲まれていて、釣り鐘が見えません。
鐘楼の壁の穴から綱が出ていて、その綱を引いて、鐘を搗きます。かなり珍しい梵鐘ですな。というか、そんなの、ここくらいしか知りません。

六道詣り


ゴーン、ゴーン、って響きは、十万億土の冥界の精霊にまで届き、この音を合図に、精霊たちが、冥土とこの世を繋ぐ井戸を通って、さらには、門前や境内で売っている高野槙を伝って、帰ってきます。
かつて、小野篁が、夜毎、高野槙の穂先を伝って冥府に通った、という伝承に基づいてのこと。



六道珍皇寺だけじゃなくて、このあたり一帯、そういう行事が行われています。
六波羅蜜寺、子安地蔵…、少し柔らかくなった晩夏の夜風に吹かれながらブラブラと歩いていると、あちらこちらで、そういう風景を目にすることができます。

六道詣り

六道詣り


夏らしい風物詩、ですな。
観光化されてないから、変なライトアップなんかもなくて、あざとさがまったくないところが、とってもいいです。






六道珍皇寺の六道詣り(8/7-8/10)
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595
tel. 075-561-4129
拝観自由
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