大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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天三に大提灯がやってきた☆
天神橋筋商店街の2丁目。天満宮のすぐ隣のあたりですが、そこに、アーケードから吊るされたでっかい提灯があります。
僕のブログのタイトル周りのコラージュ写真のど真ん中に鎮座しているやつですな。

これ、天満を代表する伝統工芸職人である提灯舗かわいさんの作品です。
提灯舗かわいさんのHPはこちら。

http://www.chochin-kawai.com/shohinframe.html


で、僕が普段からよくお世話になっている関西大学リサーチアトリエがですな、このたび、アトリエ前のアーケードの天井から、おんなじサイズの提灯を製作してもらって、ここに吊るす!と、そんな話を耳にしたのが、4月か5月。
それが、このたび完成して、6月23日、大提灯吊り下げのセレモニーが朝から行われたので、行ってきましたです〜。

こんなのが、今日、吊るされました☆
関大アトリエに来れれる人は、この提灯を目印に来られるのがいいかと。

関大STEP 提灯


提灯の製作過程は、関西大学RAのブログ「楽歳天三の日々」にも数回にわたって掲載されてます。

http://kustep.exblog.jp/

僕も以前に取材してこのブログで紹介したことがあるのですが、もっかい、おさらいしときます。

提灯の製作手順は、張り型に骨を沿わせる→和紙を貼る→型を抜く→文字や絵を入れる、という製作手順でできあがっていて、多くの職人の手が入ってます。なので、担当する工程でミスがあるとかかわっている職人全員に迷惑が及ぶので、それを考えると、気の抜けない集中力が要求されますな。

ところで、提灯というのは、室町時代に中国から入ってきたものなんやそうです。でも、折りたたみ式ではなく、折り畳める提灯は、日本独自のものですわ。そういえば、中国では、「灯籠」と書いて、携帯用の提灯も据え置き用の行灯も一緒くたにしてるんで、折りたたむという発想自体がないですな。

ちなみに提灯には、一本の長い骨を螺旋状に巻いていく巻式の提灯と、一本一本骨をかけて留めていく地張りの提灯がありまして、地張りの提灯は製作に時間も手間もかかって効率的ではないけれども、大きな提灯、しっかりした提灯、用途に適した提灯をつくることができます。

こんときの実演では、地張りの提灯の製作を見せてもらいました。


まず最初は、竹を割って提灯の骨をつくる竹割の作業から。
縦に半分に割った竹をさらに半分に割いて、それをまた割いて、最終的に、物差しくらいの幅になるまで割きます。

関大STEP 提灯

物差しくらいの幅になった竹の先端に、おなじピッチで8〜10個程度の切り込みを入れていきます。今度は、竹ヒゴ程度の幅に割いていく作業です。

関大STEP 提灯

刃を据え付けた台に竹を乗せて、切り込みに沿って刃を入れていき、竹を細かく割いていきます。

関大STEP 提灯

でも、刃を入れるのは竹の節のところだけで、それ以外のところは、竹をしごくことで勝手に割けていき、バラけていきます。勝手に、といっても、しごきかたに熟練のコツがあるのはもちろんで、キレイに割けるようになるのには、やっぱ時間がかかります。山上さんは、入門から1年間は、来る日も来る日もこればっかりやらされてました。

関大STEP 提灯

こうして骨ができたら、張り型に骨を沿わしていきます。張り型の周りにクルッと骨を沿わせて、骨の両端を、糊を塗った和紙でクルクルッと接着して、固定します。
職人技のキモは、正確に、手早く、美しく、だと思うのですが、この、和紙でクルクルッと骨の両端を巻いていくさまは、正確、かつ手早く、かつ美しい姿で、惚れ惚れしてしまいました☆

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

骨をすべて張り型に沿わせたら、次は、和紙を貼っていきます。大きな刷毛で骨に糊付けして和紙を貼っていくんですが、糊を塗るというよりも、刷毛で骨を叩いて、糊を乗せていくという感覚です。糊が多くてもダメだし少なくてもダメだし、このへんも難しいところで、塗る感覚でやると、どうしても糊が多くなってしまって、失敗するんだそうです。だから、叩いて、糊を骨に置く感覚で。

関大STEP 提灯

糊を塗ったら、骨に和紙を貼っていきます。提灯舗かわいさんで使用する和紙は、島根県の石州和紙。ユネスコの無形文化遺産に登録されている和紙です。たしか、障子紙によく使われる和紙だったと思うんですが、もしかしたら違うかも…(笑)

関大STEP 提灯

ピンとキレイに貼れたら、ヘラを使って骨の上に筋を入れて、和紙を完全に骨に貼っていきます。ちなみに、糊は、壁紙を貼る糊とおなじものを使っているんだそうです。虫が来ないので、これがいいんだとか。文具で使う糊よりも固めの糊で、霧吹きで水を吹いて、伸ばしていきます。

関大STEP 提灯

貼り終わったら、カミソリを使って、余分なマージンを切り落としていきます。これも簡単そうに見えて、きっと、難しい(笑)かーなり集中力を要すると思いますわ。
このあと、半乾きの状態で、張り型をばらして、提灯が完成。次は、絵入れと字入れにバトンタッチ。

関大STEP 提灯

こーんな格好で、筆を走らせていきます。平たい紙や木じゃなく、立体の表面に筆を走らせていくので、安定させるのが大変でしょうな。

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

何種類もの筆や刷毛を使い分けて、かすれを出したりにじみを出したり…。

関大STEP 提灯

囲い字といって、字のアウトラインを書いてから、なかを塗っていきます。塗り絵に近い手法ですね。ちなみに、提灯に使う文字には決まったフォントはないそうですが、見やすくて、訴える字を書けと言われてきた、と、河合さんはおっしゃってはりました。

関大STEP 提灯

描くのは、一発勝負。書道家は何十枚も何百枚もおなじ字を書いて一番いいものを展示するけれども、提灯の絵入れや字入れは一発勝負で失敗が許されまへん。このプレッシャーのなかで、納得のいく仕事をしなければならないのだから、大変やと思いますわ。

関大STEP 提灯

無事完成☆
これ、お寿司屋さんの店先に提げられていると、似合いますな。いくらぐらいするのかな?

関大STEP 提灯


ってなかんじです。

でも今回は、こんなサイズではなく、直径1.7m、高さ2m、重量約10kgの大提灯ですよ。
当然、それだけのサイズの提灯をつくるにはそれなりのサイズの作業場が必要なわけで、提灯舗かわいさんのところでつくることのできる、最大サイズの提灯なのだそうです。

ただ、高さ2mの提灯をつくるとなると、単純に考えて、最後に張り型をバラして提灯から抜き取るときに、提灯の倍のサイズの4mの高さが必要なわけで、でも、通常の作業場の高さが4mもあるはずもなく、バラしたはり型の抜き取り作業も、これまた職人技が発揮されたそうです。

なんせ、こんなサイズですからね〜。
運ぶだけでも大変です。

関大STEP 提灯


ナミハヤノーツさんのUstチャンネルに、アーカイブがあります。
しかし今回は、知り合いがわんさと来てました(笑)


Video streaming by Ustream


Video streaming by Ustream

ところで、こうやって畳んでいるとき、上下の金具が提灯の和紙の一部を挟んでいるかたちになるので、和紙が傷みます。下手すると、破けちゃいます。それを防止するために、金具と和紙があたるところには、厚紙を敷いて、養生してあります。
そういう、細かいtipsもたくさんあって、職人技というのは、見ていて本当に飽きません。

さて今回は、商店街や各所から偉いさんが出席され、大阪天満宮からもお祓いが来られてました。

関大STEP 提灯


で、いよいよ吊るします。
ここは動画を撮ったので、ぜひ、動画で☆



吊り上げているとき、関大吹奏楽部の学生さんたちが、場を賑やかにしてくれはりました。

関大STEP 提灯


さあ、吊り上がりました!
片面は「天三 楽歳 楽市楽座」の文字。
もう片面は「関西大学」の文字と校章。
側面には「関大STEP」の文字が描かれてます。

関大STEP 提灯

 関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯


これ、プリントじゃなくて、もちろん手描きです。

「関西大学」の文字が少しいびつに見えると思うのですが、これ、遠目から見てちゃんとまっすぐに見えるように、描かれているのです。

これ、ほら、遠目から見ると、まっすぐに見えます!

関大STEP 提灯


大阪天満宮の花娘さんたちも来られてました。
彼女たちは、毎年公募され、例年、7月7日の星合祭でデビューするのですが、今年は、この大提灯吊り下げにてプレデビューです。

こんな人たちです。

http://umeda.areablog.jp/page.asp?idx=1000000468

関大STEP 提灯


さて、このあと、お昼を挟んで、書家の今柄紫峯先生と京子BANDの音楽がコラボするイベントが。

今柄紫峯先生のHPはこちら。

http://www.shihou-an.jp/

関大STEP 提灯


紫峯先生の書のパフォーマンスが大胆で、これは見ていて楽しいのですよ。

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯



というわけで、盛りだくさんの一日でございました。



そして来週、7月1日(日)10:00-17:00は、この関西大学リサーチアトリエで、TJWKのモチーフサーキットです☆
ニット好きの人もそうでない人も、みんなで集まって、楽しく、被災地を支援しましょう☆

「今年もTJWKモチーフサーキットやります!一発目は7月1日関大リサーチアトリエ(天神橋)☆ またみんなでつながりましょう!」








大阪市役所の屋上緑化が公開されているので、行ってきた!
中之島にある大阪市役所の屋上が緑化されていて、しかも今、公開されていると聞いて、とっとと行ってきました。
そういうことになっているとはまったく知らなかったのだけれども、twitterで投げてみたら、知っている人もたくさんいて、知らなかったのはオレだけ?状態でした(笑)
2003年に整備が開始され、2004年から公開しているとのことです。
かつては、週3日公開していたとのことですが、今は毎週金曜の13:00-15:30のみ。11月末までやってます。予約不要、無料ね。

市役所のエレベータに乗って9階へ。議事上部とかあるところです。
9階全面が屋上というわけではなくて、なんちゅうか、外周のテラスというかんじ。
で、南面と北面が、緑化されています。

まずは南面から。
ちょこっとだけウッドデッキがあります。

大阪市役所 屋上緑化施設

大阪市役所 屋上緑化施設


いいかんじで、高層ビルをしたがえた風景になっています。

大阪市役所 屋上緑化施設


「世界バラ会議大阪大会2006」のシンボルローズとされたバラ「ローズ オオサカ」がありました。
これにかぎらず、それぞれの樹木や草花に、ちゃんとプレートが用意されています。

大阪市役所 屋上緑化施設


これは西を臨んでいるところ。
三井物産ビルや中之島セントラルタワーが見えます。

大阪市役所 屋上緑化施設


この南面は、きれいに手入れされていて、ちょっとした庭園の趣があります。

ただ、ベンチとかはないんですよねー。だから、座ったり寝そべったりすることができないんだけれども、きっとそういうことはやっちゃいけない場所なんでしょうな。。。。
ちなみに、この南面のひさしの上部には、太陽光パネルが設置されておりました。市役所の照明等の電力として使用されているとのこと。

次、こっからグルッとまわって、北面へ向かいます。
途中、西面、つまり御堂筋に面している面を歩くわけですが、なーんと、立派な鐘がありますです。

大阪市役所 屋上緑化施設

大阪市役所 屋上緑化施設


これ、「みおつくしの鐘」なんだそうです。
昭和30年に、大阪市の地域婦人団体協議会が大阪市に寄贈されたんだとか。
青銅製の鐘で、口径約1.26m、重さ825kgの立派な鐘です。

鳴りひびけ みおつくしの鐘よ / 夜の街々に あまく やさしく /  ”子らよ帰れ”と / 子を思う母の心をひとつに / つくりあげた 愛の / この鐘

と、刻まれてました。
大阪市の市章は、文字通り「みおつくし」で、みおつくしは、航路を示す標識だから、青少年よ、夜の誘惑にフラフラせずに家に帰れよ、との願いが込められているということですね。

鐘の傍から天にのびるポールの先には大阪市章の「みおつくし」が雄々しく翻り…、
あれ? 風に巻かれちゃって見えませんね。。。。タイミング悪くてすんません。

大阪市役所 屋上緑化施設

みおつくしの鐘は、気づいたことは一度もないけれども、毎夜22:00に鐘のメロディが鳴っているそうです。
で、この鐘、固定されていなかったので、撞いてもいいのかな?と思って手を伸ばすと、ダメです!と(笑)
成人式のとき、新成人が撞けるらしいです。

えーっと、屋上緑化でした。

みおつくしの鐘をあとにして、北面へ向かいます。

こちらは、南面とは打って変わって、鬱蒼としています。

大阪市役所 屋上緑化施設


ウッドデッキの下からも草が茂っていて、手入れされていないかんじ。

大阪市役所 屋上緑化施設


でも、鬱蒼したなかから、都市ならではアーバンな風景が透けて見えます。
これは、大阪地方裁判所。

大阪市役所 屋上緑化施設


こちらの北面は、里山をイメージしているとのことで、鳥や昆虫類の生息環境となる里山で見られるような野草を配植しているとのことです。
なので、あまり手を入れずに、自然遷移にまかせているのだとか。
イメージとしては、雑木林が近いかも。
実のなる樹木や野草がたくさんあって、鳥や昆虫がたくさん集まりそうなかんじです。

アジサイ発見☆

大阪市役所 屋上緑化施設


モミジもありました。

大阪市役所 屋上緑化施設


とまあ、こんなかんじです。
ほいで、屋上にどうやって植物を植えているのかというと、そのあたりのことを解説したものも用意されていました。
いろんなシートが植物の下には敷かれているのね。

大阪市役所 屋上緑化施設



資料を見ると、ヒートアイランド効果としては、
タイル面の表面温度と地中30cmの場所に埋めたタイル面では5度〜15度の差があり、植物の表面温度は気温より3度〜5度低い温度が計測されたのだとか。

自然遷移に任せているという植物相は、どのように変わっているのかも、調査されているようです。
自然に生えた植物やキノコ176種確認されているんだとか。さらに、約300種の鳥・昆虫が確認されているのだそうです。

ちょっとした自然のオアシスですな。



大阪市役所の屋上緑化施設
大阪市北区中之島1-3-20 →map
公開:毎週金曜 13:00-15:30(〜11月末)
予約不要、無料


今年もTJWKモチーフサーキットやります!一発目は7月1日関大リサーチアトリエ(天神橋)☆ またみんなでつながりましょう!
やってきました!
今年も、モチーフサーキットをやります☆

Think Of JAPAN While Knitting
被災地に想いを寄せながらニットしよう。

http://atricot.jp/tjwk/


昨年の4月に立ち上げたこのプロジェクトは、全国のニット好きが、共通の編み図をもとにモチーフを編み、それらのモチーフをプロのニッターが繋いでブランケットやショールなどの作品をつくり、販売し、その売上の全額を「あしなが育英会」に寄付して、東日本大震災による震災遺児の支援のために役立ててもらうというものです。

小さなモチーフを編む、たったそれだけのことが、大きな支援につながっていくという、好きなニットをすることで支援につながるという、とてもとても素敵なプロジェクトです。

肝になっているのは、ニットを媒介として、人がつながっていく、ということ。そうすることで、大きな力が生まれるということです。

実際、昨年度はすごい勢いでひろがっていって、全国から500人以上の人(ユニーク人数!)がモチーフを編んでくださり、250点以上の作品ができあがり、2,182,115円をあしなが育英会に寄付することができました。

そしてこのプロジェクトは、今も、継続して続いています。

本来的には、それぞれのご自宅で、ご自身の毛糸を使ってモチーフを編む、少しの時間を定期的に持つことで、その時間だけでも被災地に想いを馳せる、というのが主旨でした。
でも、ときにはみんなで集まって、お互いが顔をつきあわせて、わいわいやるのって、いいじゃない。
それぞれの人たちがそれぞれの現場でがんばり、そういう人たちが連帯していくのだとして、顔をつきあわせることで、自分ひとりではないのだと具体的に確認することで、つながることができます。つながることで、また強くなれます。

そういう、みんなが集まってモチーフを編むイベント、モチーフサーキットを、今年も開催します!
まずは告知から。

●7月1日(日)10:00-17:00
場所:関西大学リサーチアトリエ(大阪市北区天神橋3-9-9)
ミニ講演:倉田純一先生(関西大学システム理工学部准教授)「被災地理科教育支援 奮闘記」
参加:300円(お好きな毛糸をお選びいただけます)

●9月12日(水)13:00-15:00
場所:大阪市北区社会福祉協議会 在宅サービスセンター(大阪市北区神山町15-11)
ミニ講演:「2012年 被災地の今」
参加:300円(運営費にあてます。ご協力ください)

そして、今年は、大人気のグラニーバッグをつくる講習会もやります。
TJWKに集まったモチーフを使って、グラニーバックをみんなで一緒につくりましょう!
モチーフを買っていただくことで、その売り上げの全額があしなが育英会に寄付されます。寄付できて、さらにグラニーバッグをつくる技術が身につくという、これまた一粒で二度美味しいTJWK企画☆

●9月29日(土)10:00-12:00 13:00-15:00(午前午後どちらでも、あるいは両方参加可)
場所:大阪市北区社会福祉協議会 在宅サービスセンター(大阪市北区神山町15-11)
材料費+講習費:1個5,000円(3,000円が被災地支援のために寄付されます)


昨年の関西大学リサーチアトリエの様子は、こんなのです。
すごい熱気でした。100人以上が、この場所に集まって、みんなでわいわいやりながらモチーフを編んだのでした。
昨年来ていただいた方も、今年こそ参加してみたい方も、どなたさんもこぞってお越し下さいませ。

TJWK


そして今年は、関大でロボットの研究をしておられる倉田先生に、お話をしていただきます。
倉田先生は、震災後、いち早く被災地に入られて、学生たちに理科の授業の巡業をされておられました。
校舎がなくなってしまったところはもとより、地震と津波は、理科の実験器具なんかも破壊し、授業ができない状況に陥っていたのですね。
そんな状況に立ち上がったのが倉田先生。被災地のあちらこちらを巡業されてはりました。もちろんそこには、文科省や各大学、各学校との調整作業などもあり、なっかなかひと筋縄ではいかないこともあったんだとか。
そんな諸々のことを、語っていただきます。

さらに倉田先生はすでにTJWKとご縁がありまして、倉田先生自慢のロボットは、すでにグラニーバッグを腕に提げてお買いものに行っているのですよ〜。
ま、今回のモチーフサーキットではロボット君は登場しないとは思いますが(笑)
いずれにせよ、興味深いお話がたくさん飛び出るであろう倉田先生のミニ講演も楽しみにしていてください。
時間がまだ未調整なのだけれども、決まり次第、こちらで告知します☆

TJWK


さて、4月早々にあしなが育英会に昨年度1年分の売上を寄付したあと、TJWKではなにをしていたか。
あまり表立っての活動はしていなかったので、なにもしていなかったように見えますが、ところがどっこい、ペースは落としていたけれども、なんやかんやとやっておりました。

そのへんのご報告を。

まず、上記のロボット写真ですが、これは、4月8日(日)に開催された関西大学スプリングフェスティバルでのものです。
関大の先生やOBの方、現役の学生さんなどオール関大が集まってのお祭りがあり、そちらでプロジェクトの展示をさせていただきました。
で、ロボットとコラボしたりしてました。モチーフも少し編んだり、なんと、他の学部の先生が、プロジェクトの主旨に賛同してくださって、ATMに走ってお金を下ろしてその場で大判のブランケットをご購入してもいただけました。

その後、
1年間にわたって巡業展示させていただいた、りそな銀行のお誘いで、大阪ガスが主催する「第1回御堂筋東北復興支援バザー」に参加させていただきました。
どちらの企業さんもCSRに力を入れておられ、ご縁があって、参加させていただくことになりました。
これも1回こっきりのことではなく、今後3年間にわたって、年2回のペースで開催していくとのことです。

TJWK


表立っての活動は、これくらい。
でも、これ以外にも、繋ぎ隊の方々は黙々と作品をつくりあげ、今もオンラインカタログには順次作品がアップされています。そして、アップしたそばから、売れていきます!
ニット作品なのに、季節を問わずご注文いただけることに、当の僕たち自身が驚くほどです。
特に、グラニーバッグは大爆発しています☆

カタログ用の撮影を行っていたり、事務作業をこなしていたり、2012年度のイベント開催の調整をしていたり、なんやかんやと動いてました。

そうそう、「TJWK関西2011 活動全記録」なるものまで、つくってしまいました。
全256ページ、A4オールカラー、極少部数の本。
TJWKでは主にネット上に活動を展開していることもあって、膨大な数のブログが書かれたので、それをまとめて、きちんと残しておきたかったのですね。歓び、悲しみ、奮闘、救い、憤り…、さまざまな感情が詰まった言葉たちは、TJWKのもうひとつの宝物です。それをどうしても残したくて、本当に極少部数だけれども、つくりました。
表紙をひろげると、こんな本です。
イベントには持っていこうと思っているので、もし機会がありましたら、ご覧下さいませ。

TJWK


あと、プロジェクトの活動を紹介するリーフレットもつくりました。
昨年度はカラーコピーで配ったんだけれども、このたび、印刷しました。
印刷屋さんがキャンペーンやってて安かったのと、印刷屋さんのポイントがたまってたので、激安で☆
こんなのです〜。A4版の裏表を半分に折ってね。
これでようやくプロジェクトの内容を説明しやすくなりましたです〜。
HPからもダウンロードできるようになっているので、宣伝するよ!って方は、よろしくです。

TJWK

TJWK


ほいで、先日、できたてのこのリーフレットを繋ぎ隊の方にお渡ししたら、ミニ版のモチーフをつくって、ミニ版の実物ブランケットを製作されるとのこと。よりリアルに伝わるためのポップをつくってくれてはりました!
このプロジェクトの素敵なところは、こんなふうにして、関わるすべての方が、当事者意識を持って、自分のできることを精一杯やろうとされるところなのですね。
そういう精神の在りようの持ち主がたくさん集まっているところが、このプロジェクトの素敵なところでもあります。


TJWK


そして、イベント告知のフライヤーもようやく完成。
これはA5版の裏表。
HPからも、もちろんダウンロードできます。ダウンロード版はA4片面にまとめてあります。

TJWK

TJWK


というわけで、今年も表立って動き出したTJWK。
まだまだおもしろい企画も進行中なので、今年もぜひぜひご参加くださいませ〜。


茶屋町と芝田2丁目で開催された「非公式」のキャンドルナイト☆
6月6日、茶屋町ではキャンドルナイトが開催されてましたな。

最初のころは、毎回行ってました。
でもねー、ここ数年は、積極的には行かないですね。
なんちゅーかね、騒々しくなりすぎたというか…。

最初は、静かに、シンプルに、キャンドルを道に並べて、灯していました。
訪れる人たちも、今ほどじゃなかった。
そっから思うと、隔世の感がありますね。

でも、今はどうだろう。
アーティストの卵たちによる、キャンドルを使った作品の発表の場となり、これでもかとロウソクが灯され、若い人たちが群がり、キャーキャーとお祭り騒ぎをし、それはそれは楽しそうです。
うん。楽しいと思う。動員もすごいことになってます。関係者の皆さんの長年にわたる努力には、敬意を表します。
でも、楽しいぶん、闇はなくなりましたね。

まちにキャンドルを灯すのは、柔らかな灯りによって現出させられる闇を楽しむためのものだと、僕は思っていました。
灯りによって闇を楽しむ。キャンドルナイトの神髄は、そこにこそあるのだと、僕は思っていました。
でも今は、違うんでしょうかね? なにやら、キャンドルナイトに参加する人たちは、皆、集客の魅力を目当てに集まっているように、端から眺めていて、見えます。
そのような意趣替えが行われたのなら、それはそれでいいのですが、僕は魅力を感じないです。

そんなわけで、当初は行かないつもりだったのだけれども、行ったんですね。
ちょっと理由があって。

それは、おなじ茶屋町のなかにあって、でも、公式ではない、勝手連的なキャンドルナイトが同時開催される、と、聞いたから。
旧梅田東小学校跡地を利用して、地元の有志のみなさんが集まって、キャンドルナイトを行ってはりました。

18時開催だと聞いていたので、その時間に行ってみたら、まだ設営中。でも、その時間はまだ明るいからね(笑)

キャンドルナイト


誰かの作品発表の場というわけではなく、思い思いにキャンドルグラスを並べてはりましたね。
夜になると、いい感じで闇が出現してました。

キャンドルナイト

キャンドルナイト

キャンドルナイト


結構、たくさんの人がこちらにも流れてきてました。
でも、全然、騒々しくなかった。静かに、柔らかい灯りと闇を楽しんではりました。それがよかったなー。
サックスとギターのミュージシャンが隅っこで、メロウな音楽を奏でてはりました。

ここは、なんもない空き地だけれども、ひとつだけとびっきりのものがあってね、これです。

キャンドルナイト

キャンドルナイト


HEPの観覧車がドーンと目のまえにそびえていて、キャンドルと観覧車のツーショットが拝めるのですよ。
これ、この会場だけの特権ですね☆

都会のアーバンな雰囲気と、柔らかな灯りと闇。都心ならではのものがあって、かつ、キャンドルナイトらしい趣がある風景。これは素敵でした。



ほいで、じつは、もいっこ、同時開催で勝手連的に行われたキャンドルナイトがあるんです。
茶屋町から阪急電車を挟んで西、さらに道路をわたってJRAのあるあたり、工事中のうめきたのすぐ手前、芝田2丁目です。あのあたりでも、こじんまりと、ひっそりと行われていました。

FBで知り合った方にお知らせをいただいて、こちらも覗いてみました。

ここもよかった!
ここもね、飾り気がなくて、ひっそりと、秘め事のように行われてました(笑)

キャンドルナイト

キャンドルナイト

キャンドルナイト

キャンドルナイト


作品化されたものが、ひとつだけ。

キャンドルナイト



光が溢れておらず、闇のなかをマイルストーンみたいにして存在している柔らかい灯。
ほんまにね、これくらいがちょうどいいと、僕は思います。


茶屋町の公式の賑やかなキャンドルナイトの両サイドでひっそりと行われた勝手連キャンドルナイト。
だいたいさ、非公認とか非公式とか無理矢理とか裏○○とか、そーゆー冠がついたもののほうが、はるかに魅力的だったりするのは、古今東西を問わず世の常ではないですか。

僕はこっちのほうが好き☆


御舟で大阪市中をGO!GO! vol.2 - 大阪湾〜矢倉緑地〜安治川〜堂島川編
河口クルーズ、前回の続きです。

前半戦は、こちらを。
「御舟で大阪市中をGO!GO! vol.1 - 八軒家浜〜東横堀川〜道頓堀〜尻無川編」

大川の八軒家浜を出発して、東横堀川を南下、道頓堀川に出で、そのまま西へ西へと進み、尻無川に入り、いよいよ大阪湾まで来ました。

見えてきたのは、港大橋ですかね。このあたりのことは、もはやよく知りません(笑)

河口クルーズ


タンカーが停留していて、荷揚げ用のクレーンが見えます。完全に港の風景となりましたな。

河口クルーズ


高速道路が走ってます。湾岸線?

河口クルーズ


天保山ジャンクションが近づいてきました。
ここは高速道路が入り乱れていて、こんがらがった紐みたいになってます。それ系のマニアサンたちにとっては、たまらない風景かと。

河口クルーズ

河口クルーズ

河口クルーズ

河口クルーズ

河口クルーズ


ここ、google mapで上空から見ると、えぐいです。

河口クルーズ


ほいで、その先にUSJが見えてきました。
一応、USJのHPをリンク。
http://www.usj.co.jp/

河口クルーズ


この橋は、なんて名前なんでしょうかね? 走っているのは、阪神高速です。
こうやってみると、橋というのは支柱の上から吊り下げている構造物だということが、あらためてよくわかりますね。

河口クルーズ


安治川の河口を横切ってるところですが、遠くに梅田のビルが林立している風景が見えます。
いやー、こんな場所から梅田を一望できるとは思ってませんでした。
左に空中庭園のビルがあって、その右隣は建設中のうめきたのビル、真ん中にハービスエントも見えますね。

河口クルーズ


視線を転じると、海遊館が。
このあたりの風景は、どこを見てもランドマーク的な建物が見えて、なかなか盛り上がります。
遠くに、なにかとお騒がせのWTCも見えますね。

海遊館→http://www.kaiyukan.com/index.html
WTC→http://www.wtc-cosmotower.com/

河口クルーズ


えーっと、水平線の中央から少し左にドーム型の建物がかすかに見えるのがわかるでしょうか?
「なにわの海の時空間」です。すでに閉鎖が決まっている博物館(笑)
建物はおもしろいし、実物大に復元された菱垣廻船とかあるんですが、いかんせん展示がしょぼいうえに集客ができてない、かわいそうな博物館です。お犯しの事業仕分けで、すでに廃止が決まっておりまする〜。

なにわの海の時空間→http://www.jikukan-ogbc.jp/

河口クルーズ


荷揚げ用のアームの一群が見えてきました。キリンの群れみたいですな。
完全に海ですが、こんなところまで航行する船ではないので、結構揺れます(笑)

河口クルーズ


灯台発見☆

河口クルーズ


んで、しばらく行くと、奇妙な建物が見えてきました。なんでしょうか?
後ほど、もっと近づいたときに解説しまーす。

河口クルーズ


此花大橋ですね。
船からにょきっと顔を出しているのは、この船、御舟かもめの船長さんである中野さん。
彼の操舵で、波をもろともせず、船は航行してます。水しぶきは結構かかりますが(笑)

河口クルーズ


さあ、奇妙な建物に接近です。
これ、大阪市のゴミ処理工場、舞洲工場です。地上7階建て地下2階。
オーストリアのフンベルトワッサーがデザインしてます。彼の遺作となったんだとか。
2001年に竣工、無駄遣いの象徴なんて言われています(笑)僕は、こういう無駄遣いは好きですけどね。
それにしてもキッチュな建物ですね。
テーマパーク風ですらなく、デストピア的風景。

ちなみに、見学できます☆
http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000019104.html


河口クルーズ

河口クルーズ


またまた海の風景。
遠くに六甲の山並みが見えます。右側の陸地は、たぶん淡路島。

河口クルーズ


そして、いよいよ目的地に到着☆
淀川と神崎川の河口に挟まれた矢倉海岸にある、緑地公園です。僕は、ここに到着するまでまったく知らなかったのだけれども、今回のクルーズのメインの目的は、この公園を海から眺め、設計者に解説してもらう、というものなのでした。
船に同乗し、僕の隣に座っていて、今回のクルーズに僕を誘ってくれた、仕事でなんやかんやと絡んでいる、あの人が、設計された、と。今の今まで知らなんだです(笑)すまぬ。。。

2000年にオープンしています。
矢倉緑地→http://www.city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa/page/0000001039.html

河口クルーズ


市のHPを見ていると、自然石を用いた荒磯自然護岸や水に触れ合うことができる潮だまりがあり、通水管を通ってきた小魚が泳いでおり、カニ・フジツボ・フナムシなども見られる、と。また、周辺は、渡り鳥の滞留地になっているので、公園内に設けられた野鳥観察所から、カルガモやユリカモメなどが観察できる、と。
自然を堪能できる、いいかんじの公園ですね。

釣りをしている人や散歩をしている人などを、船からもたくさん確認することができました。
これが2000年にオープンしたというのが、いいですね。なんちゅーか、時代を先取りしていたかんじがして。

ほれ、こうして見ると、大阪湾に面している場所とは思えない、優しい風景です。

河口クルーズ

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んで、往路、終了ー☆
いよいよ帰路につきます。それにしても盛りだくさんだな。この時点で、予定周航時間から確実に遅れてます(笑)

見えるは、国道43号線。ワインディングロードですな。

河口クルーズ


そして、名残を惜しむ六甲山系。夕日の時間です。
ポカポカ陽気だったとはいえ、水の上は結構風があって、冷えるのよ。そこへ帳が落ちはじめ、いよいよ、ちょっと寒いな!と。

河口クルーズ


キリンさんたちとも、おわかれです〜。

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行きは尻無川から大阪湾に抜けたのだけれども、帰りは、安治川を遡ります。
見えているのは、USJの裏側。ユートピアの裏は、夢もへったくれもない、事務的な風景。

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安治川にもデッカい水門があります〜。
これも、津波時に水が大阪に浸入してくるのを防ぐ堰の役目を担っております。
尻無川のはブルー、安治川のはレッドですね。かっくいー☆
日本で最初にできたアーチ型の水門で、昭和45年竣工です。

安治川水門
http://www.pref.osaka.jp/nishiosaka/river/aji-gate.html

河口クルーズ

河口クルーズ

河口クルーズ

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船のスピードは増し、安治川をグングン遡ります。
あっという間に中之島の西端に到着。
この西端からは、大阪市の北区です〜。
左手にブルーの船津橋、右手に昭和西橋が見えます。その真ん中が、中之島の西端。ちなみにここの突端は策がしてあって入れないんですよねー。

水面が穏やかなので、風景の映り込みがいいかんじです。

河口クルーズ


いよいよ、おなじみの風景になってきました。

河口クルーズ


堂島大橋をくぐります〜。
この橋はめちゃくちゃ低いところに架かっていて、航行する船が、よく頭を擦っちゃうんだそうです。
海では高い高い長大橋を見、ここでは頭スレスレ。ギャップがすごいです。

河口クルーズ


リーガロイヤルホテルが見えてきました。

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建設中のダイビルも。コーナーのアールの部分は低層部だけ復活するみたいですね。

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阪神高速がグワーンとカーブして、その向こうにかかっているのは、中之島ガーデンブリッジ。
平成に入ってから架けられた新しい橋です。

中之島ガーデンブリッジ
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000026036.html


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ついに淀屋橋まで帰ってきましたー。
右手は、市役所庁舎。

河口クルーズ


水晶橋です。
夕暮れ時の水晶橋は、それはそれはキレイですね!

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こっからは、中央公会堂、バラ園を横目で眺め、剣先噴水を見、ようやく八軒家浜へ。
写真? ないです〜。このころになると尿意が限界に達しておりましてですね、撮影どころでは(笑)

というわけで、河口クルーズ終了☆
予定周航時間3時間、実周航時間3時間30分、見どころ満載てんこ盛りの、欲張りクルーズとなりました(笑)

こんだけまわったからねー。

河口クルーズ


中野船長さん、お疲れさまでした。
そうそう、いただいたmap、波形の切れ込みや、上部の街並にあわせてのカットが素敵です〜。

河口クルーズ



デッカい画像は、例によってfacebookに置いてあります〜。
→facebookアルバム「御舟かもめをチャーターして河口クルーズ(2012.5.30)」




御舟で大阪市中をGO!GO! vol.1 - 八軒家浜〜東横堀川〜道頓堀〜尻無川編
地域のあれやこれやで交わることの多い人たちから、船乗らへん?とお誘いいただきました。
というか、今になって思えば、僕以外のところで船に乗る計画が進んでいたのを、誘われているわけではなかった僕が勝手に乗っかっていた、と、そんなことではなかったかと思わないでもないのですが、まあ、それはよろし(笑)

とにかく、15:30に八軒家浜集合。おやつは1,000円まで。バナナは別!ってお達しにしたがって、八軒家浜の船着き場にいそいそと向かったわけです。
行き先とか、特に把握しておらず、航海の予定時間は3時間、外洋(大阪湾)に出る、御舟カモメで行く、と、事前に把握していた情報はそれくらいで(笑)
3時間って、クルーズにしては長いし、えらいことタフな航海になりそうなことと、小型の御舟カモメで外洋?と、疑問符はチラチラしていたのだけれども、ま、お構いなしで。

さてさて、御舟カモメです。
中之島の水辺盛り上げの一端を担っている、話題の船です。
HPがオサレ。http://www.ofune-camome.net/

乗り場は、おなじみ八軒家浜
http://nakanoshima-style.com/topic/2008/03/hakkenyahama.html

10人乗りのかわいい御舟。
中之島を中心としたクルーズが人気です。僕もこれまで何度か乗ったことがあります。
船長の中野さんのガイドが素敵な、いい船ですよ。

河口クルーズ


一般的なコースだと、大川を中心に航行してくれるのだけれども、今回はチャーターなので、独自のコースを行きます。
大川の中之島南側、土佐堀川を下り、天神橋を超えてすぐ、舵を左手に切って、東横堀川に入りました。道頓堀に行くのね☆

河口クルーズ

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東横堀川に入るとすぐに、閘門があります。
こっから先は道頓堀川も含めて水位が一定しているけれども、大川は天候によって水位が上下するので、そこらへんの水位調整をするために、閘門が設けられています。あらかじめ航行予定を伝えておいて、閘門の開閉予約をするんだとか。
こんなふうに、届け出るんです。
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000002546.html

河口クルーズ


閘門が開くまでのあいだ、もちろん、船は待機です。ちゃーんと信号機がありますね。

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正面のブルーが閘門。前後に2ヶ所あって、この写真に見えているのは、南側の閘門です。
左右から水がシャワーのように吹き出しているのは、道路でいうところの、遮断機。遮断機の代わりにシャワーのように水を放水して、まだ通れませんよ!と、合図しています。

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閘門を上げ下げしているヒンジです。超巨大アームですね。なんか、ガンダムみたい☆

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閘門が開きはじめました。まもなく通過できるようになります。

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さあ、東横堀川を一直線に南下していきます。
頭上に高速道路が走り、橋桁が川面から水中に突き刺さっているこの風景は、東横堀川の風景の基本的なトーンですね。都市部の川ならではというか、とにかく、独特の風景です。
そして、このあたりは水面が穏やかなので、水面に景色が映り込んで、美しいシンメトリーの風景をつくりだしてくれます。
ちなみに、東横堀川は、現存する堀川としては、大阪最古☆

河口クルーズ

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こうやって橋をくぐるときは、都市の川を航行するときの楽しみのひとつですね。

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さあ、道頓堀川の入口までやってきました。東横堀川の南側のどん突きは直角に折れ曲がっていて、そのまんま西へ曲がると、道頓堀川になります。
なんと、コーナー用のミラーが据え付けられていますね。航路と道路、違うようで似ていますね。

河口クルーズ

この、コーナーを曲がるところだけ動画を撮影したので、貼り付けときます。



道頓堀川突入☆

河口クルーズ

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とんぼりリバークルーズの船とすれ違いました。
ここ数年、大阪の川には本当にたくさんの船が周航するようになりました。
とんぼりリバークルーズはお手頃で楽しそうです。
http://www.ipponmatsu.co.jp/cruise/tombori.html

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ドンキの観覧車☆ 乗ったことありませーん(笑)

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えびす橋が見えてきました。
この橋、僕らの年代は「ひっかけ橋」と呼ぶけれども、リニューアルされて以降は、どーなんでしょうか?かつては、ナンパやキャッチセールスのメッカでした。このあたりの環境も整備されてきて、そーゆーのも激減してるとか。
ほいで、阪神タイガース優勝時名物、道頓堀川飛び込みもここらが舞台でしたが、今は川べりの遊歩道が整備されて、水が身近になったので、そーゆーのも激減したのだとか。

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では、えびす橋の下をくぐりまーす。この橋は幅が広いので、トンネル感覚ですね。

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トンネルを抜けると、グリコ☆

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さらに西に進むと、仮設の橋が架かってました。そこももちろん、くぐります。

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さらにさらに西へ進むと、見慣れない橋が。
浮庭橋って書かれています。まだ新しい橋のようです。ツタのような植物を垂らしてますね。
これですね。
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000025743.html

河口クルーズ


くぐるときは、ちょっとしたアトラクションみたいです〜。

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そうこうするうちに、京セラドームが見えてきました☆
もう、大正区ですね。

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京セラドームのすぐ南に、閘門があります。
ここを抜けると、尻無川。

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水門が開くのを待ちまーす。
わかりにくいけれども、遮断機代わりのシャワーが水門の左右から吹き出ています。

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さあ、尻無川突入☆
JR環状線の鉄橋が見えてきました。
鉄道の鉄橋というのは、むかしは重量級の蒸気機関車が走っていたので、最初から丈夫に設計されていて、すごく長持ちするんだそうです。だから、この鉄橋も、相当に古い。

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このあたりに来ると、川の風景が一変します。
生活感があるというか、海辺の風景というか、とにかく、川や水が生活に溶け込んでいるような風景になってきます。
ちなみに、このあたりの特に左側(南側)は、海抜0m地帯。いや、川よりも低いところに土地があるので、なんぞあったときは水害が深刻な問題となってくる場所でもあります。きっと、防災意識も高いと思いますわ。

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レジャー用の船もたくさんありますね。
大阪で水辺を楽しむようになったのは最近のことだけれども、じつはこのあたりの人たちが、そのルーツです。

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こういう、生活感のある風景が、尻無川の特徴。
今では、このあたりの風景を求めて、日曜画家さんたちやカメラマンたちがたくさん訪れるようになりました。

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さあ、尻無川のハイライト、尻無川水門が近づいてきました。
初めてこれを目にしたとき、なんじゃこら?と思いましたですね。数年前、近くの陸からこれを見たとき、トンネルの内壁でもつくってるのか?と思ったもんです。

河口クルーズ


近づいてみると、ど迫力ですねー。
これ、台風などで押し寄せてくる大阪湾からの高潮などを堰き止めるためのものです。この半円の水門を90度に寝かして、津波の進入を防ぐわけです。
このタイプのものは、日本では大阪にしかありません。そのために、全国のマニアさんが、この水門を見るためにここを訪れます。
定期的に試験運転を行っていて、動く日なんてのは、見物に訪れる人がたくさん来ますです。

詳しくは、大阪市のHPを。
http://www.pref.osaka.jp/nishiosaka/river/shiri-gate.html

河口クルーズ

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これは、渡船。
高速道路が発達し、長大橋が港湾を跨ごうとも、川の多い大阪では、まだいくつかの渡船が残っています。
渡船は道路の一部と考えられているので、乗船賃はなし。無料です。

渡船情報は、またまた大阪市HPを。
http://www.city.osaka.lg.jp/taisho/page/0000000498.html

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さて、妙な形の船が見えてきました。
船名「雲助」と書かれた船で、川底の土をさらう船なんだそうです。東京都から買い受けた船だとか。
ベルトコンベアやキャタピラのようなものがたくさん据え付けられていて、なんともメカメカしています。宮崎駿あたりが、めっちゃ喜びそう(笑)

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なみはや大橋が見えてきました。ということは、いよいよ大阪湾に出てきたということですね。内海とはいえ、ついに海です。
御舟かもめは小さな舟なので、ここまで来ると、けっこう揺れる(笑)

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えーっと、天満橋の八軒家浜を出て、東横堀川を南下し、道頓堀川を一気通貫で抜けて、尻無川を下り、とうとう大阪湾に辿り着きました。ここまでで航路の半分ちょい手前。

続きは次回。


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