大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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交通安全教育技能コンクールっちゅーのに行ってきました
橋下新市長は平松前市長が掲げていた市民恊働を引き継いでいくと言ってはりましたが、平松さんの音頭で、行政と地域がタッグを組んでコトにあたっていく、という方法を、あちこちでやってはりました。
行政だけだと知恵が足りないし、地域だけだとネットワークや権限が足りないので、そのあたりを上手くマッチさせることができたら、地域の現場というのは、上手いこと転がっていきます。

これ、まちがいなく、平松さんの功績。橋下さんがそれを引き継いでくれるというのなら、いうことなしです。

では、恊働といって、どんなものがあるのかというと…。最近、いい実例があったので、それを。

こないだ、交通安全教育技能コンクールっちゅーのがありました。
もっともこれは、大阪市行政と地域ではなくて、大阪府警とのコラボ。だから、府行政と地域ということになりますな。

大阪は車もチャリも歩行者も多くて、道路はいろんなもんで溢れかえっているわけですが、そんな状況にあって、府警は、高齢者や児童向けの交通安全講習に力を入れてます。
もっとも、力を入れるといっても、あらゆる地域に講習員を派遣して講習を行うなんて予算は府にも市にもないので、地域の人を巻き込んでやるわけです。
予算の問題だけではなくて、地域住民がかかわることで、当事者意識を持つことができる、という側面も、もちろんあります。

高齢者や児童向けなので、わかりきった基本的なことを繰り返し伝えていくことが肝要なのだけれども、講義ばっかりしたって誰も聞かないし、飽きちゃうので、寸劇仕立てにして、講習します。

高齢者向けだと、伝えるべきことの定番は、
1)道路を斜め横断しない。
2)夜間は、車や自転車に存在を知らせやすい、明るい色の服を着る。あるいは反射板をつける。
この2点。

地域には、地域交通安全活動推進委員というものをボランティアでやっている人たちがいて、その人たちが老人の集まり等に出向いていって、講習会を開きます。

で、前述したように、この講習が単なる講義だとみんな眠っちゃうので、今は、寸劇仕立てにするのがトレンドになってます。
ただ、素人が寸劇やっても、これまたみんな眠っちゃうので、ちゃんとクオリティを上げるための練習を、ちょこちょこ行うわけですよ。スキルを磨くのね。
んで、スキルを磨くにしても、やっぱ、インセンティブがないとなかなか努力しないもんだから、ちゃーんとね、コンクールがあるのですよ。交通安全教育技能コンクールっちゅーのがね、あるんですよ。

地域の交通安全活動推進委員と警察官がペアになって、伝えるべきメッセージを盛り込んだ寸劇の脚本を書き、小道具を自作し、練習を繰り返し、コンクールに臨むのですよ。
その努力たるや涙ぐましいものがあって、推進委員の人は、自分の仕事が終わった夜に警察署の会議室に行って、練習します。連日。
ペアを組む警察官は、仕事の時間外に画用紙やらダンボールやらで小道具を自作し、絵を描いたりし、そのうえで練習もします。
切符切ってるお巡りさんが、夜、画用紙に慣れない絵を描いたり工作をしたりしている図というのはなかなかオモロいものがあるけれども、まあ、残業つかない時間外労働だということを考えると、笑っちゃかわいそうですな。

そういう努力を重ねた果てに得られるインセンティブというのは、コンクールでの優勝ですな。
でも、これが燃えるのね(笑)
ペアを組むお巡りさんというのは婦人警官の場合が多いのだけれども、もうね、本番が終わると、泣き出しちゃう婦人警官もいますから。
署対抗なので、個人の名誉というよりも、署の名誉がかかっちゃってるから、自ずと燃えるみたい。

そのコンクールと、コンクール出場に至る道のりを、僕は間近で見ていたのでした。梅田東の防犯にボランティアでかかわっている関係で、広報も担わされているので。
当日は、応援団にも駆り出されてました。梅田東は曽根崎署の管轄なので、曽根崎署の代表として、コンクールに臨みます。

最初に行われるのは、第一方面ブロック大会。府警は、市町村とは違ったブロックで構成されていて、大阪市全域は、第一方面というカテゴリーに属しています。

過去、このブロック大会で、曽根崎署は、2年連続で3位でした。
で、今年こそは優勝して府下大会へ!と猛練習を重ねてきたわけです。繰り返すけれども、僕は端から見てただけね(笑)

そしてですな、ついに今年、ブロック大会で優勝ですよ!
念願の府下大会です☆
その府下大会が行われたのが、選挙があった翌日の11月28日。場所は、府警本部9階の大教養室というところ。府警本部なんてまず行くことないけど、ゲストは、建物に入るのも出るのも招いたホストが同行せねばならんという厳重警備の場所ですわ。しかし、指定されたエリア以外は行ってはならんという制限付き。

府下大会は、各方面ブロック大会を勝ち抜いた署が集まり、全部で10チームが競います。

さすがにブロック大会よりもレベルが高くて、みんな、ほんまに本業の仕事してるんかいな?というくらいのレベルで(笑)
それでも、各署のチームが寸劇を披露するたびに、あそこはダメ!とか、ここは素晴らしい!とか、いろいろ声があがります。

曽根崎署は10署中7番目の登場で、とにかく自分たちの番が終わるまでは、気が一時も休まる暇がない(笑)
並みのプレゼンなんかまったく目じゃないくらいの緊張感(笑)僕はステージに立つわけじゃないから、緊張感はとは無縁だけれども、それでも、やっぱ、リラックスできるわけもなく…。
実際、順番がまわってきて、曽根崎署チームが舞台に立つと、客席で見ている僕ですらが手に汗握ります。保護者の感覚?(笑)

ステージはこんなかんじです。
見りゃわかるとおり、手づくり感満載の小道具がたくさん。

交通安全教育技能コンクール

交通安全教育技能コンクール

交通安全教育技能コンクール

交通安全教育技能コンクール


こんなかんじで、演技をこなして、全チームが演技を披露したあとは、審査員が別室で審査するんですわ。レコ大とおんなじ流れね(笑)

その間、大阪府警の音楽隊によるコンサートが行われたりします。
これ、なかなかレアです(笑)

最初はカッコよくルイ・アームストロングのメドレーをやったりしてたんだけど、そこは警察の音楽隊。途中から、演歌と民謡のオンパレードですよ。吹奏楽でやる「北の漁場」とか、シュールすぎ(笑)

交通安全教育技能コンクール


途中から、婦警さんたちのチアリーディングが加わります。これはもっとレア(笑)

交通安全教育技能コンクール


極めつけのレアなのは、そのチアリーディングで掲げられたのが「交通安全」!

交通安全教育技能コンクール


というような時間がありましてですね、いよいよ審査結果の発表。

なんと、曽根崎署チームは、初の府下大会出場で、第2位に輝いたのでした☆
優勝チームは、このあと近畿大会、全国大会へと駒を進めていきます。
ちなみに優勝したのは池田署。名物の落語をネタにつかって、高座+コント仕立てで、しかも、演技がメチャクチャ上手いチームで、納得の優勝でしたわ。

もちろん、結果が大切なのではなくて、こういうプロセスを経てスキルを上げ、当事者意識を持つことが目的なので、2位は2位でいいのですよ。


とまあ、こんな具合に、行政と地域がタッグを組む「恊働」は、じつはいろんなところで行われています、ということで。




B級を至高に+接客の妙こそディープ大阪の真髄だと実感できる「焼肉&ホルモン 河童」
お初天神通りの脇、北側のゴチャゴチャしたところ、あのあたりもまた大阪の色が濃く残っているディープな一角だと、僕は思っています。

で、北九州から天神橋筋商店街にやってきた人がいるのだけれども、天神橋筋商店街で繰り広げられる大阪マナー、見知らぬ人に気安く声かけたり、半額セールがはじまる直前の総菜売り場では誰もレジに向かわないとか、そーゆー大阪マナーに目を白黒させていたので、大阪って、もっと奥深いよ、ってことで、お初天神のそのお店に連れていったのでした。

そこは、お初天神通りの脇、北側のゴチャっとしたところのビルのさらに地下にある、老舗のホルモン&焼肉のお店なのでした。

『河童』ってお店。

変わっててね、ホルモンが売りとはいえ焼肉屋さんなので、最初は塩タンからといきたいところじゃないですか。でもね、このお店では、塩タンは最後に出てくるのです。

最初が、ホルモン。
このホルモンが一風変わっていて、カリカリになるまで、弱火で焼くんですね。
おかきを焼く要領で、裏と表をひっくり返したり、コンロの端にあるのと中央にあるのを入れ替えたり…、そんなことを10分繰り返すのです。

焼肉 河童

やがて、表面はカリッ、中はクニュっというホルモンができあがり、それはそれは絶品の一品ができあがるのですね。
これ、「河童」流です。女将さんが指南してくれはります。

このホルモンを食べたあと、ハラミだとかロースだとかミノだとかの皿が出てきて…、

焼肉 河童

その次の皿が、カルピ。もちろん、骨付き。

このカルピもまた焼きかたが独特で、タレに浸かっているのを網に置いて、まず2分、次に引っくり返して2分、そのあと、もっかいタレに戻して二度ヅケして、裏表を2分ずつ焼くのですよ。ほいで、カルピはホルモン同様、弱火でじっくりと。
しっとりとしたカルピができあがって、これまた美味いのですね。

焼肉 河童

塩タンなんて、このあとですよ。最後。

こういう独自ルールを設けていたり、食べかたにいろいろと注文をつけるお店って、ありますよね。
具体的に口に出さなくても、創作料理なんちゅーのも、その範疇に入れてもいいかもしれんです。

でもねー、僕、じつは、その手のお店がキライなのですよ。
なんかね、食べるもんくらいゴチャゴチャ言わずに、好きなように食べさせてくれよ!って、思うのですね。
はっきりいって、ウザい。

ところが、です。
そんな僕でも、この『河童』には、嬉々として行くのですよ。焼きかた指南も、毎回毎回必ず聞きますです。

なんでかなーと、考えたら、結局のところ、接客なのですね。
このお店のルールにしたがったり、いろいろと指南を受けるのが、まったく苦じゃないのですね。
べつに下からバカ丁寧に接してもらってるわけでもなければ、押し付けがましくもなくて、タンタンタンッとテンポがよくて、このあたりが大阪ならではかな、と。

そして、必要以上にベタベタとしてこないし、離れすぎてもいない。距離感がね、いいのですよ。
この、接客の距離感というのが僕にとってはとても大切で、経験に照らしてみて、年季の入った人でないと無理ですね。

今回は、最後、テールスープで〆。

焼肉 河童

これね、小なのですよ。や、テールスープの小というメニューはないのだけれども、たくさん食べたから、女将さんが気をきかせて、小にしてくれたのでした。
このあたりの気配りも、押しつけの対局のあると思うのですね。
お店のルールや流儀というものは、お客への気配りと表裏一体で、どちらに転ぶのかで、印象が変わりますね。気配りと感じさせる接客になるまで、やっぱ、相当な年期が必要なのだろうな、というのが、僕の考えですわ。

そんな接客で、かつ、絶品のもんを食べさせてくれる、河童名物のお多福さん、もとい、女将さんは、70歳オーバー。

焼肉 河童

そしておやっさんは、フランス料理出身でビシッとコック服を着こなし、このお店のもうひとつの名物である、素手での網交換の芸を見せてくれはります〜。

焼肉 河童


というわけで、B級モノを至高の域に高める、接客の妙がある。
大阪飲食の最深部って、そういうところにあるのだと、僕は思っています。




焼肉&ホルモン 河童
大阪市北区曾根崎2-10-15 曽根崎センタービルB1F
tel. 06-6314-0246
16:00-23:00
第1・第3日休み
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