12月25日、クリスマスの日のお昼、日ごろからなにかと仲よくしてもらっているトルコ・キリムの専門店
「SUFi」さんの店にお呼ばれで西天満へ行ってきたのでした。
SUFiについては、こちらのエントリーを。
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「柄好きハデ好きの僕にはたまらん傘がたくさん☆(個展は終わっちゃったけれども…)」「トルコ・キリムの専門店「SUFi(スーフィ)」、見ーつけた!」トルコ・キリムのお店だけれども、キリム以外のものでイベントを行ったりもしていて、手づくりもの方面にネットワークを広げているお店でもあります。
今回のお呼ばれはですね、いろいろとお世話になっている人を招いて、トルコ料理を振る舞う、というパーティなのでした。
お店のHP関係でちょこちょこっと相談に乗ったことがあって、それはべつにたいしたことではなかったんだけれども、相手がトルコ人ということで、トルコ料理が大好きな僕は、かつてトルコを訪れたときのことを懐かしんで、イシュケンベ・チョルバスが食べたいな!と、のたまったのでした。
それが約1年半前のこと。
店主のオスマンさんはもちろんイスラム教徒のトルコ人で、イスラム教徒の人は義理堅い人が多いから、イシュケンベ・チョルバスが食べたい!と僕が叫んだことをずーっと覚えていてくれて、今回、振る舞っていただけることになったのでした。
大阪にもトルコ料理のお店はいくつかあるけれども、イシュケンベ・チョルバスをメニューにおいているお店は、滅多にあるものではありません。
トルコ人によるモノホンのイシュケンベ・チョルバス…、が、しかし、オスマンは料理人ではなくてキリム職人(笑)さてさて、どーなったでしょうか。
お店はこのようなキレイなフローリングの床なのだけれども、ここに、トルコ式にキリムを敷いて座ります。
遊牧民の名残ですね。
ちなみに、お呼ばれした人たちは、お店にある売りもののキリムを思い思いに手にとって、敷くのです。
いいのか?売りものをそんなふうにして(笑)
でも、キリムは、使えば味が出てくるから、これでいいのだ☆
最初に登場したのは、トマトとレタスのサラダ。
これは普通のサラダ。さっぱりしていて美味いです。
こっちは、ニンジンと赤キャベツのサラダ。
酢漬けみたいになっていて、これは日本では慣れない味ですね。でも美味い☆
こんなふうによそって、イザ!イザ!
そしてそして、イシュケンベ・チョルバスの登場です☆
これ!
写真じゃわかりにくいかもしれないけれども、羊の腸の煮込みスープです。
羊の腸をキレイに掃除して煮込んだ塩味のスープですわ。
クセがあってね、見た目は洗練されているかんじに見えるけれども、かーなりワイルドな料理。
あ、でもヨーロッパのモツ料理だから、当然、高級料理の部類に入ります、これ。
個人的には、これは、トルコにおけるトンコツラーメンの位置づけにあると僕は思っています。
夜、食べて飲んで騒いで…、最後に、ふらふら歩いて帰ってるときって、深夜営業のラーメン屋さんを見つけて、思わずトンコツラーメンを食べたくなるじゃないですか。あれとおんなじ。
イシュケンベ・チョルバスの専門店というのがトルコにはたくさんあって、どの店もたいていは深夜まで営業していて、夜が更けるにつれて賑わってます。
レモン、酢、ニンニクのすりおろしを好みで投入して食べます。
美味ーい☆
僕、これを食べるのは、15年ぶりくらいではなかろうか。
すれっからしの人になると、腸をキレイに掃除するんじゃなくて、少し腸の中身を残したものでスープをつくるんだけれども、オスマンのは完全に掃除し切った、洗練されたスープになってました。もちろん、どちらも美味い☆
いやいや、やっぱ美味いわ。
トルコ料理は世界の三大料理のひとつに数えられるけれども、その根拠になっているひとつには、この、イシュケンベ・チョルバスの存在があると、僕は思っています。これはね、羊そのものを丸ごと味わうような、野手に溢れた料理です。それでいて洗練されている…、そんな料理は、なかなかあるものではないです。
これは、羊の肉を、スライスした茄子で巻き込み、さらにトマトのスライスとピーマンを挟んでオーブンで焼き上げたものです。スライスした茄子は、あらかじめ素揚げしてあって、ひと手間かかってます。
これは日本人にも馴染みのあるというか、想像できる味です。誰が食べても美味い☆
もう一品、スープが登場しました。
これは羊肉のトマトベースのスープ。ほどよい酸味があって、これまた誰もが好きな味☆
ただし、ヨーグルトをかけて食べる。
トルコ料理の特徴のひとつに、なんでもかんでもヨーグルトをかけて食べる、というのがあります。
しかもこのヨーグルト、ニンニク入りです。
ニンニクが入ったヨーグルトなどまったく想像できない味だけれども、なんちゅーか、ヨーグルトにコクが出るかんじです。僕は好き☆
これはほうれん草のソテー。ここにもほら、ヨーグルトをかけて食べます。
このヨーグルトも、もちろんニンニク入り☆
というわけで、クリスマスに数人が集まって、このような宴会が繰り広げられていたのでした。
あ、トルコはイスラム教なので、クリスマスはまーったく関係がありません。
サンタクロースとして知られる聖人ニコラスはトルコの人だけれども、彼も、べつに世界中の子供たちにプレゼントを配る存在ではない。
それよりも、こうやってオスマンが人を集めてくれるおかげで、それぞれの人たちが知り合って、こうしてトルコ料理に舌を打って…、年の瀬にいい時間じゃないですか。
オスマン、素敵な時間をありがとう☆
来年もよろしく☆
トルコキリム&カーペットの店「SUFi(スーフィ)」大阪市北区西天満4-1-9
tel. 06-6364-8550
11:00-19:00
日休み(予約すれば日曜もオープン)
HP
http://www.sufirugs.com/→
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