3月の
北天満サイエンスカフェは、怒濤のラッシュ。毎週末あります。年度末のクソ忙しいときにもかかわらず、殺人的なスケジュールになってます(笑)
年間通じて行なうプログラムを半年でこなしているので、本来なら月イチ程度のペースで行なわれるものが、今月は3週連続で開催です…。
4月以降は月イチペースになります。早く4月にならんかな…。。。
これまでのサイエンスカフェのエントリーは、こちら。
↓
「天五中崎通り商店街で北天満サイエンスカフェ開催☆ 路上の紙芝居風講義がおもろすぎます!」「寺子屋風にサイエンスを学ぶ『北天満サイエンスカフェ』。天五中崎通り商店街で新型インフルエンザについて学んだのでした。」「第4回北天満サイエンスカフェは、『遺伝子組み換え作物は安全か?』で、またまた生活に密着したサイエンスでした。」「第5回北天満サイエンスカフェは、子供向けだけど子供騙しじゃなかった『こども面白サイエンスカフェ』☆」「今年一発目の北天満サイエンスカフェは『地球の未来を考えよう! 〜気候変動と私たちのくらし〜』です☆」「第7回北天満サイエンスカフェは『まちづくり』について語り合ったのでした」「第8回北天満サイエンスカフェは、初の遠征!適塾を見学してきました☆」「今回の北天満サイエンスカフェは、食の大切さについて。不健康生活を肯定するルイスがグチりまくるブログの巻(笑)」「サルは自己犠牲を伴う行動をとる! 第10回北天満サイエンスカフェは、ヒトの仲間であるサルの生態を見る☆」今回は、第11回目
「睡眠から考える現代社会とのつきあい方」。
お話されるのは、大阪大学大学院医学系研究科の杉田義郎先生。
ご存知、僕は真っ先に睡眠時間を削りまくって、毎日を好き放題うっちゃってる人間ですが、果たして、どうなることやら(笑)
まず最初に見せられた資料は、児童・生徒の睡眠に関するデータです。
寝不足感を感じている人が、
小学生 40%
中学生 60%
高校生 70%
ですと。小学生ですでに40%の児童が寝不足を自覚してるってのもすごい話です。
僕は小学生時代、サンタクロースがプレゼントを持ってくる現場を目撃しようと頑張って夜更かしした経験があるけれども、必ず寝てしまって、ついに現場を目撃することなく現在に至っとります(笑) そんなだったので、さすがに小学生時代に寝不足を自覚したことはなかったような…。ゲームもまだなかったしな。
ちなみに、寝不足の理由として彼らが挙げていたのは…、
なんとなく 37%
テレビ 33%
寝付けない 27%
勉強 19%
なんとなく、というのは、なんなんでしょうか?(笑)
さて、寝不足を自覚するケースですが、なにをもって寝不足と感じるかといいますと、
・眠い
・横になりたい
・目が疲れる
・めまい
・肩こり
・大声をあげたい
・暴れたい
・根気が続かない
・イライラする
・頭が重い
…ほとんど、大人やん!(笑) 暴れたいとか大声をあげたいとか、要するにキレたい!ってことやと思うんですが、こんなことから寝不足を自覚するお子らって…、ちょっと気持ち悪いというか、やっぱ、なんか狂ってますな。
どーもね、夜型が増えているらしいのですよ、お子らのあいだでは。
夜更かし幼児が急増していて、2000年のデータでは、夜10時以降も起きてる5、6歳児が40%もいるんですと。にわかには信じられん数字ですが、そうなんだそうです。
僕は、小学生時代ですら、夜10時を過ぎては起きてられなかったので、マジでびっくりですわ。
睡眠不足なんて、誰しもよくないと思っていることだけれども、結局のところ、ライフスタイルがそうなっちゃってるんで、解消するのはなかなか難しいですね。わかっちゃいるけどやめられない、というやつです。
エジソンが電灯を発明してからこっち、夜はなくなってしまいました。
ネットが普及したおかげで、夜、PCから離れられない人は急増しました。
引きこもりの原因のひとつは、昼夜逆転の生活にあるともいわれているけれども、引きこもりと睡眠不足というのは、きっと、深く関係してるんでしょうな。
ヒトの脳には、「眠る脳」と「眠らせる脳」が、あるんやそうです。
睡眠の最も基本的な役割は休息にあって、それも突き詰めれば大脳の休息ということになりますわな。
身体の疲れは、眠らなくても横になっているだけでもある程度回復できるけれども、大脳は、起きているかぎりは休息はできません。
脳は自ら眠らせる信号を出し、自らを眠らせるための働きをし、その働きによって自ら眠るんだそうです。ただし、眠りの状態というのは脳全体が休息しているわけではなく、睡眠時に休息する脳「眠る脳」と、睡眠時にも活動し続ける脳「眠らせる脳」に区分することができるんやそうです。
眠りの状態は、「眠る脳」の大脳が活動を停止した状態で、大脳は、目や口、手足などの身体の動きや感覚をコントロールする役割を持っています。
大脳以外の部分、間脳、中脳、延髄などは「眠らせる脳」で、呼吸や心臓など生命の維持にかかわる働きを司っています。
呼吸も心拍も、睡眠中は起きているときより活動は穏やかにるけれども、止まることはない。睡眠のあいだも、脳幹の機能が働いているからですね。
ほいで、脳の睡眠を司る睡眠物質というものがたーくさんありまして、睡眠不調に陥ると、この物質が出たり出なかったりとなり、生体の恒常性が損なわれる、と。
皮膚の新陳代謝なんかにも影響するので、睡眠不足は美容の大敵、というのは、そういうことですね。
仕組み上、昼間にがんばった人は、夜、ぐっすり眠れるらしいですよ。
まあ、そりゃそうでしょうな。経験上、それはわかります。わかるけれども、昼間のがんばりだけじゃ足りなくて、夜もがんばらねばならん僕のような境遇の人もいるので、どうにもなりません…(笑)
体温が下がるときは眠るチャンスなのらしいですが、体温というのは、12時間、24時間のリズムで上がったり下がったりしているらしいですな。で、下がったときは、睡眠導入に入りやすい状態で、夜の寝る時間だったり、その12時間後の昼の時間だったりするわけです。お昼、眠くなるのは、なにもご飯をたらふく食べたせいではなくて、その時間、体温が下がって、眠たくなってる状態なんやそうですわ。
睡眠不足もさることながら、現代病といってもいいくらい、普通の人が気になるところは、不眠ですな。
最初は一過性のものだったのが、眠れないことで夜そのものが怖くなり、緊張状態が続き、不眠恐怖症になる、と。
で、そうならないための睡眠お助けアイテムとしては、
お風呂に入って体温のメリハリをつけたり、軽い運動をして交感神経の緊張を和らげたりするのは、効果的なんやそうです。
僕は、資金繰りの悪化でたまに眠れなくなるときがありますが(笑)、そーゆーときは、フラフラになるまで遊んで、コテン!と寝るようにしてますけどね(笑)
個人的に救われたのは、どうしても睡眠不足に陥りやすい現代社会の生活のなかにあって、なんとか不調にならないようにするには、寝る時間、起きる時間を一定にすることが肝要だということです。
つまり、どんだけ夜更かししてようとも、毎日、おなじ時間に寝ておなじ時間に起きてれば、とりあえずは最低限の対処はできる、ということ。
とりあえず、この言葉に救われました(笑)
このあと、質疑応答というか、せっかくなので、聞きたいことをいろいろ聞いてみようということになったのですが、出るわ出るわ!
やっぱ、睡眠不足問題というのは、みーんな、関心があるんですな。さながら病院のカウンセリング状態になってました(笑)
夫に先立たれてから、悲しさも手伝ってなかなか眠れない、どうしたらいいか?
睡眠不足を昼寝で解消したいが、どれくらい寝ればいいのか?
レム睡眠とノンレム睡眠の違いは?
夢を見るメカニズムは?
いびきが気になる。
寝言を言っているのにまったく身に覚えがないのはどうして?
無呼吸症候群なんだけど、どうしたらいい?
金縛りは睡眠と関係ある?
などなど。
いちいちここで書いていられないほどの質問が、延々と飛び交ってました。
この光景を見てるだけでも、睡眠問題って、現代病の一種やな、と、つくづく感じたのでした。
さてさて、次回は、年末にも開催して非常に好評だった「こども面白さイエンスカフェ」第2弾☆
これ、大人が見てもおもしろいので、楽しみです☆
北天満サイエンスカフェ天五中崎通り商店街
大阪市北区黒崎町
HP
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