大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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天三に大提灯がやってきた☆
天神橋筋商店街の2丁目。天満宮のすぐ隣のあたりですが、そこに、アーケードから吊るされたでっかい提灯があります。
僕のブログのタイトル周りのコラージュ写真のど真ん中に鎮座しているやつですな。

これ、天満を代表する伝統工芸職人である提灯舗かわいさんの作品です。
提灯舗かわいさんのHPはこちら。

http://www.chochin-kawai.com/shohinframe.html


で、僕が普段からよくお世話になっている関西大学リサーチアトリエがですな、このたび、アトリエ前のアーケードの天井から、おんなじサイズの提灯を製作してもらって、ここに吊るす!と、そんな話を耳にしたのが、4月か5月。
それが、このたび完成して、6月23日、大提灯吊り下げのセレモニーが朝から行われたので、行ってきましたです〜。

こんなのが、今日、吊るされました☆
関大アトリエに来れれる人は、この提灯を目印に来られるのがいいかと。

関大STEP 提灯


提灯の製作過程は、関西大学RAのブログ「楽歳天三の日々」にも数回にわたって掲載されてます。

http://kustep.exblog.jp/

僕も以前に取材してこのブログで紹介したことがあるのですが、もっかい、おさらいしときます。

提灯の製作手順は、張り型に骨を沿わせる→和紙を貼る→型を抜く→文字や絵を入れる、という製作手順でできあがっていて、多くの職人の手が入ってます。なので、担当する工程でミスがあるとかかわっている職人全員に迷惑が及ぶので、それを考えると、気の抜けない集中力が要求されますな。

ところで、提灯というのは、室町時代に中国から入ってきたものなんやそうです。でも、折りたたみ式ではなく、折り畳める提灯は、日本独自のものですわ。そういえば、中国では、「灯籠」と書いて、携帯用の提灯も据え置き用の行灯も一緒くたにしてるんで、折りたたむという発想自体がないですな。

ちなみに提灯には、一本の長い骨を螺旋状に巻いていく巻式の提灯と、一本一本骨をかけて留めていく地張りの提灯がありまして、地張りの提灯は製作に時間も手間もかかって効率的ではないけれども、大きな提灯、しっかりした提灯、用途に適した提灯をつくることができます。

こんときの実演では、地張りの提灯の製作を見せてもらいました。


まず最初は、竹を割って提灯の骨をつくる竹割の作業から。
縦に半分に割った竹をさらに半分に割いて、それをまた割いて、最終的に、物差しくらいの幅になるまで割きます。

関大STEP 提灯

物差しくらいの幅になった竹の先端に、おなじピッチで8〜10個程度の切り込みを入れていきます。今度は、竹ヒゴ程度の幅に割いていく作業です。

関大STEP 提灯

刃を据え付けた台に竹を乗せて、切り込みに沿って刃を入れていき、竹を細かく割いていきます。

関大STEP 提灯

でも、刃を入れるのは竹の節のところだけで、それ以外のところは、竹をしごくことで勝手に割けていき、バラけていきます。勝手に、といっても、しごきかたに熟練のコツがあるのはもちろんで、キレイに割けるようになるのには、やっぱ時間がかかります。山上さんは、入門から1年間は、来る日も来る日もこればっかりやらされてました。

関大STEP 提灯

こうして骨ができたら、張り型に骨を沿わしていきます。張り型の周りにクルッと骨を沿わせて、骨の両端を、糊を塗った和紙でクルクルッと接着して、固定します。
職人技のキモは、正確に、手早く、美しく、だと思うのですが、この、和紙でクルクルッと骨の両端を巻いていくさまは、正確、かつ手早く、かつ美しい姿で、惚れ惚れしてしまいました☆

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

骨をすべて張り型に沿わせたら、次は、和紙を貼っていきます。大きな刷毛で骨に糊付けして和紙を貼っていくんですが、糊を塗るというよりも、刷毛で骨を叩いて、糊を乗せていくという感覚です。糊が多くてもダメだし少なくてもダメだし、このへんも難しいところで、塗る感覚でやると、どうしても糊が多くなってしまって、失敗するんだそうです。だから、叩いて、糊を骨に置く感覚で。

関大STEP 提灯

糊を塗ったら、骨に和紙を貼っていきます。提灯舗かわいさんで使用する和紙は、島根県の石州和紙。ユネスコの無形文化遺産に登録されている和紙です。たしか、障子紙によく使われる和紙だったと思うんですが、もしかしたら違うかも…(笑)

関大STEP 提灯

ピンとキレイに貼れたら、ヘラを使って骨の上に筋を入れて、和紙を完全に骨に貼っていきます。ちなみに、糊は、壁紙を貼る糊とおなじものを使っているんだそうです。虫が来ないので、これがいいんだとか。文具で使う糊よりも固めの糊で、霧吹きで水を吹いて、伸ばしていきます。

関大STEP 提灯

貼り終わったら、カミソリを使って、余分なマージンを切り落としていきます。これも簡単そうに見えて、きっと、難しい(笑)かーなり集中力を要すると思いますわ。
このあと、半乾きの状態で、張り型をばらして、提灯が完成。次は、絵入れと字入れにバトンタッチ。

関大STEP 提灯

こーんな格好で、筆を走らせていきます。平たい紙や木じゃなく、立体の表面に筆を走らせていくので、安定させるのが大変でしょうな。

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

何種類もの筆や刷毛を使い分けて、かすれを出したりにじみを出したり…。

関大STEP 提灯

囲い字といって、字のアウトラインを書いてから、なかを塗っていきます。塗り絵に近い手法ですね。ちなみに、提灯に使う文字には決まったフォントはないそうですが、見やすくて、訴える字を書けと言われてきた、と、河合さんはおっしゃってはりました。

関大STEP 提灯

描くのは、一発勝負。書道家は何十枚も何百枚もおなじ字を書いて一番いいものを展示するけれども、提灯の絵入れや字入れは一発勝負で失敗が許されまへん。このプレッシャーのなかで、納得のいく仕事をしなければならないのだから、大変やと思いますわ。

関大STEP 提灯

無事完成☆
これ、お寿司屋さんの店先に提げられていると、似合いますな。いくらぐらいするのかな?

関大STEP 提灯


ってなかんじです。

でも今回は、こんなサイズではなく、直径1.7m、高さ2m、重量約10kgの大提灯ですよ。
当然、それだけのサイズの提灯をつくるにはそれなりのサイズの作業場が必要なわけで、提灯舗かわいさんのところでつくることのできる、最大サイズの提灯なのだそうです。

ただ、高さ2mの提灯をつくるとなると、単純に考えて、最後に張り型をバラして提灯から抜き取るときに、提灯の倍のサイズの4mの高さが必要なわけで、でも、通常の作業場の高さが4mもあるはずもなく、バラしたはり型の抜き取り作業も、これまた職人技が発揮されたそうです。

なんせ、こんなサイズですからね〜。
運ぶだけでも大変です。

関大STEP 提灯


ナミハヤノーツさんのUstチャンネルに、アーカイブがあります。
しかし今回は、知り合いがわんさと来てました(笑)


Video streaming by Ustream


Video streaming by Ustream

ところで、こうやって畳んでいるとき、上下の金具が提灯の和紙の一部を挟んでいるかたちになるので、和紙が傷みます。下手すると、破けちゃいます。それを防止するために、金具と和紙があたるところには、厚紙を敷いて、養生してあります。
そういう、細かいtipsもたくさんあって、職人技というのは、見ていて本当に飽きません。

さて今回は、商店街や各所から偉いさんが出席され、大阪天満宮からもお祓いが来られてました。

関大STEP 提灯


で、いよいよ吊るします。
ここは動画を撮ったので、ぜひ、動画で☆



吊り上げているとき、関大吹奏楽部の学生さんたちが、場を賑やかにしてくれはりました。

関大STEP 提灯


さあ、吊り上がりました!
片面は「天三 楽歳 楽市楽座」の文字。
もう片面は「関西大学」の文字と校章。
側面には「関大STEP」の文字が描かれてます。

関大STEP 提灯

 関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯


これ、プリントじゃなくて、もちろん手描きです。

「関西大学」の文字が少しいびつに見えると思うのですが、これ、遠目から見てちゃんとまっすぐに見えるように、描かれているのです。

これ、ほら、遠目から見ると、まっすぐに見えます!

関大STEP 提灯


大阪天満宮の花娘さんたちも来られてました。
彼女たちは、毎年公募され、例年、7月7日の星合祭でデビューするのですが、今年は、この大提灯吊り下げにてプレデビューです。

こんな人たちです。

http://umeda.areablog.jp/page.asp?idx=1000000468

関大STEP 提灯


さて、このあと、お昼を挟んで、書家の今柄紫峯先生と京子BANDの音楽がコラボするイベントが。

今柄紫峯先生のHPはこちら。

http://www.shihou-an.jp/

関大STEP 提灯


紫峯先生の書のパフォーマンスが大胆で、これは見ていて楽しいのですよ。

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯

関大STEP 提灯



というわけで、盛りだくさんの一日でございました。



そして来週、7月1日(日)10:00-17:00は、この関西大学リサーチアトリエで、TJWKのモチーフサーキットです☆
ニット好きの人もそうでない人も、みんなで集まって、楽しく、被災地を支援しましょう☆

「今年もTJWKモチーフサーキットやります!一発目は7月1日関大リサーチアトリエ(天神橋)☆ またみんなでつながりましょう!」








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この記事のコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

| マナー | 2012/07/12 8:58 PM |
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