地域のあれやこれやで交わることの多い人たちから、船乗らへん?とお誘いいただきました。
というか、今になって思えば、僕以外のところで船に乗る計画が進んでいたのを、誘われているわけではなかった僕が勝手に乗っかっていた、と、そんなことではなかったかと思わないでもないのですが、まあ、それはよろし(笑)
とにかく、15:30に八軒家浜集合。おやつは1,000円まで。バナナは別!ってお達しにしたがって、八軒家浜の船着き場にいそいそと向かったわけです。
行き先とか、特に把握しておらず、航海の予定時間は3時間、外洋(大阪湾)に出る、御舟カモメで行く、と、事前に把握していた情報はそれくらいで(笑)
3時間って、クルーズにしては長いし、えらいことタフな航海になりそうなことと、小型の御舟カモメで外洋?と、疑問符はチラチラしていたのだけれども、ま、お構いなしで。
さてさて、
御舟カモメです。
中之島の水辺盛り上げの一端を担っている、話題の船です。
HPがオサレ。
http://www.ofune-camome.net/乗り場は、おなじみ
八軒家浜。
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http://nakanoshima-style.com/topic/2008/03/hakkenyahama.html
10人乗りのかわいい御舟。
中之島を中心としたクルーズが人気です。僕もこれまで何度か乗ったことがあります。
船長の中野さんのガイドが素敵な、いい船ですよ。
一般的なコースだと、大川を中心に航行してくれるのだけれども、今回はチャーターなので、独自のコースを行きます。
大川の中之島南側、土佐堀川を下り、天神橋を超えてすぐ、舵を左手に切って、東横堀川に入りました。道頓堀に行くのね☆
東横堀川に入るとすぐに、閘門があります。
こっから先は道頓堀川も含めて水位が一定しているけれども、大川は天候によって水位が上下するので、そこらへんの水位調整をするために、閘門が設けられています。あらかじめ航行予定を伝えておいて、閘門の開閉予約をするんだとか。
こんなふうに、届け出るんです。
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http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000002546.html閘門が開くまでのあいだ、もちろん、船は待機です。ちゃーんと信号機がありますね。
正面のブルーが閘門。前後に2ヶ所あって、この写真に見えているのは、南側の閘門です。
左右から水がシャワーのように吹き出しているのは、道路でいうところの、遮断機。遮断機の代わりにシャワーのように水を放水して、まだ通れませんよ!と、合図しています。
閘門を上げ下げしているヒンジです。超巨大アームですね。なんか、ガンダムみたい☆
閘門が開きはじめました。まもなく通過できるようになります。
さあ、東横堀川を一直線に南下していきます。
頭上に高速道路が走り、橋桁が川面から水中に突き刺さっているこの風景は、東横堀川の風景の基本的なトーンですね。都市部の川ならではというか、とにかく、独特の風景です。
そして、このあたりは水面が穏やかなので、水面に景色が映り込んで、美しいシンメトリーの風景をつくりだしてくれます。
ちなみに、東横堀川は、現存する堀川としては、大阪最古☆
こうやって橋をくぐるときは、都市の川を航行するときの楽しみのひとつですね。
さあ、道頓堀川の入口までやってきました。東横堀川の南側のどん突きは直角に折れ曲がっていて、そのまんま西へ曲がると、道頓堀川になります。
なんと、コーナー用のミラーが据え付けられていますね。航路と道路、違うようで似ていますね。
この、コーナーを曲がるところだけ動画を撮影したので、貼り付けときます。
道頓堀川突入☆
とんぼりリバークルーズの船とすれ違いました。
ここ数年、大阪の川には本当にたくさんの船が周航するようになりました。
とんぼりリバークルーズはお手頃で楽しそうです。
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http://www.ipponmatsu.co.jp/cruise/tombori.htmlドンキの観覧車☆ 乗ったことありませーん(笑)
えびす橋が見えてきました。
この橋、僕らの年代は「ひっかけ橋」と呼ぶけれども、リニューアルされて以降は、どーなんでしょうか?かつては、ナンパやキャッチセールスのメッカでした。このあたりの環境も整備されてきて、そーゆーのも激減してるとか。
ほいで、阪神タイガース優勝時名物、道頓堀川飛び込みもここらが舞台でしたが、今は川べりの遊歩道が整備されて、水が身近になったので、そーゆーのも激減したのだとか。
では、えびす橋の下をくぐりまーす。この橋は幅が広いので、トンネル感覚ですね。
トンネルを抜けると、グリコ☆
さらに西に進むと、仮設の橋が架かってました。そこももちろん、くぐります。
さらにさらに西へ進むと、見慣れない橋が。
浮庭橋って書かれています。まだ新しい橋のようです。ツタのような植物を垂らしてますね。
これですね。
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http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000025743.htmlくぐるときは、ちょっとしたアトラクションみたいです〜。
そうこうするうちに、京セラドームが見えてきました☆
もう、大正区ですね。
京セラドームのすぐ南に、閘門があります。
ここを抜けると、尻無川。
水門が開くのを待ちまーす。
わかりにくいけれども、遮断機代わりのシャワーが水門の左右から吹き出ています。
さあ、尻無川突入☆
JR環状線の鉄橋が見えてきました。
鉄道の鉄橋というのは、むかしは重量級の蒸気機関車が走っていたので、最初から丈夫に設計されていて、すごく長持ちするんだそうです。だから、この鉄橋も、相当に古い。
このあたりに来ると、川の風景が一変します。
生活感があるというか、海辺の風景というか、とにかく、川や水が生活に溶け込んでいるような風景になってきます。
ちなみに、このあたりの特に左側(南側)は、海抜0m地帯。いや、川よりも低いところに土地があるので、なんぞあったときは水害が深刻な問題となってくる場所でもあります。きっと、防災意識も高いと思いますわ。
レジャー用の船もたくさんありますね。
大阪で水辺を楽しむようになったのは最近のことだけれども、じつはこのあたりの人たちが、そのルーツです。
こういう、生活感のある風景が、尻無川の特徴。
今では、このあたりの風景を求めて、日曜画家さんたちやカメラマンたちがたくさん訪れるようになりました。
さあ、尻無川のハイライト、尻無川水門が近づいてきました。
初めてこれを目にしたとき、なんじゃこら?と思いましたですね。数年前、近くの陸からこれを見たとき、トンネルの内壁でもつくってるのか?と思ったもんです。
近づいてみると、ど迫力ですねー。
これ、
台風などで押し寄せてくる大阪湾からの高潮などを堰き止めるためのものです。この半円の水門を90度に寝かして、津波の進入を防ぐわけです。
このタイプのものは、日本では大阪にしかありません。そのために、全国のマニアさんが、この水門を見るためにここを訪れます。
定期的に試験運転を行っていて、動く日なんてのは、見物に訪れる人がたくさん来ますです。
詳しくは、大阪市のHPを。
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http://www.pref.osaka.jp/nishiosaka/river/shiri-gate.htmlこれは、渡船。
高速道路が発達し、長大橋が港湾を跨ごうとも、川の多い大阪では、まだいくつかの渡船が残っています。
渡船は道路の一部と考えられているので、乗船賃はなし。無料です。
渡船情報は、またまた大阪市HPを。
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http://www.city.osaka.lg.jp/taisho/page/0000000498.htmlさて、妙な形の船が見えてきました。
船名「雲助」と書かれた船で、川底の土をさらう船なんだそうです。東京都から買い受けた船だとか。
ベルトコンベアやキャタピラのようなものがたくさん据え付けられていて、なんともメカメカしています。宮崎駿あたりが、めっちゃ喜びそう(笑)
なみはや大橋が見えてきました。ということは、いよいよ大阪湾に出てきたということですね。内海とはいえ、ついに海です。
御舟かもめは小さな舟なので、ここまで来ると、けっこう揺れる(笑)
えーっと、天満橋の八軒家浜を出て、東横堀川を南下し、道頓堀川を一気通貫で抜けて、尻無川を下り、とうとう大阪湾に辿り着きました。ここまでで航路の半分ちょい手前。
続きは次回。