6月29日、
「Think Of JAPAN While Knitting」 の関西でのモチーフ・サーキット第3回目を開催しました。場所は、心斎橋はアメ村のカフェ
「afu」 さん。
「Think Of JAPAN While Knitting」のサイトはこちら。
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http://atricot.jp/tjwk/ 「Think Of JAPAN While Knitting」については、もうクドクドと書きませんが、概要だけ。
できるだけたくさんの方に小さなモチーフを編んでもらい、そのモチーフを集めて、大きなブランケットをつくります。
ブランケットは販売し、その売上の全額を、
「あしなが育英会」 に寄付して、震災遺児の支援に役立ててもらおう、というイベントです。
このへんのエントリーをご覧あれ。
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「6月4日、傷ついた被災地をニットで支援していくためのプロジェクト「TJWK」のモチーフ・サーキットを、関大リサーチアトリエで開催します。来てね☆」 「TJWKモチーフサーキット@関大リサーチアトリエ、大盛況でした☆」 キモは、みんなが繋がっているのだということを実感する!ということです。
人と人とが顔をつきあわせ、おなじ時間を共有することで、ひとりじゃない、みんなが繋がっているという実感を根っこに持っておくことは、これから長く支援を続けていくモチベーションになると、僕たちは思っています。
そして、それぞれがそれぞれの場所で、少しの時間を定期的に持って、モチーフを編むことで、その時間、震災のことを考えることで、物心両面での支援に繋げていけたらなあ、と、そんなことを考えてのことです。
関西大学リサーチアトリエで開催したときは、商店街という場所柄や関西大学にも大変なご協力をいただいたこともあって、じつに91人の人が参加してくれました。
その後、京都の
「スピンハウス ポンタ」 さんのところで開催し、今回はアメ村のカフェ「afu」さんでの開催。
この2回はこじんまりしたもので、今回の「afu」さんでの開催は、20人という規模です。
でっかい規模でやるのも意味があるし、20人くらいのサイズで開催するのも、意味があります。
これくらいだと、全員のお顔を把握することができるし、参加された皆さん全員が、それぞれで仲よくなれます。
でも、どんな人数であれ、大切なことは、身内だけで集まらずに、いろんなテリトリーの人が集まって、人の繋がりがカラフルなものになるのが肝要だと思っています。第一、そのほうが楽しい☆
今回なんて、三重から、徳島から、会社を休んで…、いろんな場所からいろんなかたちで参加してくれたケースが多くて、あらためてこういう場を設ける意味はあるよなあ、と、つくづく思いました。
そうそう、このプロジェクトのために糸を無償で提供してくれはったアトリエトワインの方も、足を運んでくれました。
そういうふうに、いくつもいくつも繋がりができて、この繋がりはやはり、参加されたそれぞれの方の胸に残っていくだろうし、根を生やして、後に豊かな実りをもたらすかもしれないし、いろんな人のいろんなきっかけになればいいなあ、と、思っています。
というよりも、僕こそが、豊かな果実をいただきまくってますけどね。わははは。
さて、今回の会場となった
「afu」 さんは、こんなところです。
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http://a-fu.org/ アメ村のBIG STEPのすぐ隣のビルの屋上。
こーんな場所にこーんなにもゆる〜くて素敵な空間があったのか!と、長らくアメ村に足を踏み入れていないくせに思ってしまったような場所です。思わず、深呼吸してしまいそうな場所。
エレベータのないビルの階段をトコトコのぼっていって、屋上に出ると、そこは緑溢れる、都会のエアポケットみたいな空間です。
オープンデッキが広くて、ひなたぼっこしながらのんびりするのにはうってつけの場所ですわ。
ただーし!
そんな素敵な場所も、そこはですね、いつもいつも嵐を呼ぶ女・
atricot さんが主催するプロジェクトなので、ひと筋縄でいくはずがありません(笑)
雨女、などと生易しいものではないですから、彼女の正体は。ピンポイントで台風を呼び込む力も持っているし、雨乞いくらいでなんとかなるようなもんではないのですよ。
今回はですね、6月にして観測史上初の猛暑日となりました。
ニットですよ!ウールの毛糸扱ってるんですよ!しかも半分以上がオープンデッキのスペースというカフェでの開催ですよ!
それなのに、なーんで、猛暑日なんか持ってくるかなー。嫌がらせとしか思えません!彼女は、プロジェクトを成功させたくはないのだろうか?(笑)
まあ、そのことには触れないことにして(笑)先に進みましょう。
関大リサーチアトリエ開催に引き続いて、今回もスーパーニッター集団の
funknit さん軍団にご参加いただき、なんかペースが速いです☆
大阪のオバ…、基、おねえさん!の例に漏れず、まー賑やかにされているのですが、彼女たちは本当にニットが好きですね。端にいるだけで、それが伝わってきます。
持ち帰って編んでいただく用に糸を選んでもらってるときなんて、全員の目がハート形になってましたから!
もうね、なにに恋しているのか、それ見ただけでイッパツでわかってしまいます。
そういう人たちが強力な援軍となっているおかげで、このプロジェクトはより一層素晴らしいものになってます。彼女たちとの出会いも、このプロジェクトがキッカケだったし、ほんとにね、いろんな繋がりができるのが、いいところですわ。
徳島からバスで馳せ参じてくださった方もいらっしゃいました。
しかも、荷物の8割が毛糸だとおっしゃる。
箕面から新御堂筋をバイクでかっ飛ばしてきてくれはった、笑顔が素敵な方もいらっしゃいました。
会社を休んで来られた方、ご自分のお友だちを集めてモチーフを編みまくって持ってきてくれはった方、三重からお越しいただいた方、ボランティアでお手伝いしてくれて完全出席の方…。
編むのは得意じゃないけど、とおっしゃりながらも来てくださった方。
それぞれの人が、某かの思いを胸に抱えて、こうやって、あっつい猛暑日にもかかわらず、来てくれはったのでした。それはやっぱ、生半なことではないと思うのですよ。
このプロジェクトの目的は、被災地支援だとひとことで言ってしまうことができるけれども、そこに至るまでには、じつに多くの入口があって、キッカケの数だけ固有の物語があって、そうした個人の物語が、ひとつの場所で、ひとときでも交錯する。
こんないいことないなあ、と、お手伝いをしていて思いますね。
僕にとっては、そのことが、お手伝いをしていくモチベーションにすらなっています。
僕だけでなく、参加されているすべての人にとってもおなじだと思うのは、被災地支援といいながら、そのじつ、このプロジェクトに参加している当事者が、一番救われているような気がします。
誰かを幸せにしようと思ったら自分が幸せでなければならない、という言葉があるけれども、支援のお手伝いをすることで、自分の心が少しでも満たされるとは、まさにこのことです。
今回、超ゆる〜い
Ust配信 も行ないました。
配信担当の僕がグダグダだったので、すんごく冗漫なUstだけど、全編アーカイブに残しておりますので、ヒマでヒマでしょーがない人はご覧あれ(笑)3時間、ダラダラとありますから(笑)
funkintさん軍団は、すでに完成したブランケットを持ってきてくれました☆
それにしても暑かった!
ビールが進み、焼酎が進み(笑)ニット+カフェの流れを覆す、ニット+アルコールも☆
嵐を呼ぶ女、今回は季節外れの猛暑を呼び込みました!
できた!3年越しで、こんなモチーフを編めるようになりたい!と願っていたのだとか。
できた!お日さまの逆バージョンみたい☆
右:徳島の秘境(笑)からご参加!大人でクールなモチーフができあがりました☆
左:ボランティアでスタッフを買って出てくれている、アラレちゃんです☆
こちらは色とりどりで楽しそう!
糸を無償提供してくださった
アトリエ・トワイン さんも、またまた糸をご持参いただき、参加してくれはりました☆
このエリアの人たちは、マッハのスピードでモチーフを仕上げていかはります〜。
できた! 今回取材に来てくれはった
NHKラジオ の記者さんも、モチーフ編みに挑戦☆
僕はatricotさんの広報を手伝うようになって長いけれども、ニットについては相も変わらずド素人で、ことここにいたっても、編み棒も糸も手にしたことすらありません。
そんな僕がニットについて書くのはおこがましすぎるけれども、このプロジェクトは、ニットの意味を根底からひっくり返してしまいそうなポテンシャルを持っているかもしれない、と、本気で思っています。
トロントの
新田さん の心に灯ったこのプロジェクトの火は、燎原の火となって、とんでもない地点に行くのではないか、と、僕は本気で思っています。
ニットというのは、手軽ではあるけれども、同時にとても時間のかかるものだし、そのように時間のかかる手仕事というものは、やはり、自分のためではなく、誰かのために使われるべきもので、そのほうが豊かだと、僕は思うのですね。
アランのフィッシャーマンズ・セーターが、遭難のリスクを負った漁師の夫のために妻が編むものであるように、ニットとは、本質的に、誰かのために手間と時間を使う行為だと、僕は感じています。
そこにこそ、ニットという行為の本質があるように、思っています。
手編みのセーターをもらう側は、ときとして、重い、と感じることがあるように、ニットには、ある種の重さがあって、その重さの正体は、思い、だと思うのですね。
そうしたニットの持つ本質を、このプロジェクトは、今再び、鮮やかに浮かび上がらせています。
そして、そうであるならば、この動きは、ニット世界をひっくり返すかもしれない、と、僕は思うのです。
なんて、妄想も胸の片側には持ちつつ、やはり繋がっていくさまが楽しくて、嬉しくて、これからもかかわっていこうと思っています。
今回の「afu」さんでのモチーフサーキットは、20人が集まり、なんと100枚のモチーフができました☆ 感謝☆ 次回は、
7月2日(土)12:00〜16:00 同志社女子大学 今出川キャンパス 純正館5F ラウンジで、モチーフサーキットを開催します。 皆さん、来てね☆
Think Of JAPAN While Knitting 関西 HP http://atricot.jp/tjwk/ モチーフサーキット@afu 日時:6月29日(水)13:00-16:00 場所:afu 参加料:無料 HP http://a-fu.org/ これからのモチーフサーキット 7月2日(土)12:00〜16:00
同志社女子大学 今出川キャンパス 純正館5F ラウンジ(京都市上京区今出川通寺町西入) 7月12日(火)13:30〜16:00
(社福)大阪市北区社会福祉協議会(大阪市北区神山町15-11) 7月18日(月・祝)9:30〜11:30
カフェ・ルッカ(京都市中京区新京極六角東入ル南側) 7月31日(日)11:00〜16:00
ECCアーティスト専門学校2号館 6Fラウンジ(大阪市北区中崎西2-6-11) 8月6日(土)10:00〜17:00
関西大学リサーチアトリエ(大阪市北区天神橋3-9-9) 例によって、写真をたくさん用意しています〜。
facebook 「大阪市の北区をグルグル巡るブログ+北区ネタ」 album モチーフサーキット@afu また、Flickrにもおなじ写真をアップしてます。
こちらは、スライドショーでご覧いただくことができます。全部で109枚☆
Flickr: Think Of JAPAN While Knitting スライドショー また、下のサムネイルをクリックすると、でっかい写真をご覧いただけます。