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「被災地からの紙芝居メッセージ」
ご存知、僕の最近の遊び場である関西大学リサーチアトリエ@天神橋筋商店街3丁目は日曜日は閉まっているのだけれども、たまに開いているときがあって、それはイベントがあるときですね。

こないだの日曜日、6月26日、防災紙芝居セミナーなるものが開催されたのでした。もちろん、行ってきました。防災関係はちょっと食傷気味ではあるのだけれども、紙芝居は好きなので。

今回は、関西大学リサーチアトリエでお馴染みのヤッサン一座の口演もあったのだけれども、ゲストに、東京から紙芝居師の金谷邦彦さんが「被災地からの紙芝居メッセージ」と題して、被災地に行ってこられた経験を話してくださるのでした。これが楽しみでね☆

金谷さんは、被災地に入って、避難所で何度も紙芝居を行なってこられました。

避難所には、お子たちだけじゃなくて、オジィもオバァもたくさんいてるし、そういう人たちにも楽しんでもらえるように、あんぱんマンじゃなくて、黄金バットの紙芝居を持っていったそうです。

金谷さんが持っているのは、純正の黄金バットじゃなくて、当時流行した海賊版です。
だから、タイトルも「ジャングルボーイ」ってなってますね。コピーがない時代、あちこちに点在した紙芝居師さんたちが、ホンモノの黄金バットを参考にして、思い思いに描いたものが、たくさん出まわったそうです。これは、そのうちのひとつ。でも、これだって文化的風俗的価値があるし、なによりも手描きならではの迫力があります。

防災紙芝居セミナー


黄金バットの登場です☆
しっかし、この姿で正義のヒーローだったのだから、むかしはやっぱ、自由度が高かったんでしょうね。
既成概念や固定観念に絡めとられていない造型は、今よりもよほど豊かです。
そして、金谷さんの素敵な声がね、またよく通るんですよ。

防災紙芝居セミナー


こういう、オジィやオバァが懐かしんで喜んでくれるような紙芝居を持って、金谷さんは被災地をまわってきたのだそうです。

現地の写真も、たくさん見せていただきました。

防災紙芝居セミナー


お子たちがね、関東大震災みたい!と、言っていたのが、印象的だったな。
まだそういう言葉を知らない小学生なのだけれども、地震をキッカケに、たくさんの不似合いな知識を得たのだと思われます。


あと、金谷さんは厚紙とクレヨンをたくさん持っていって、避難所にいるお子たちに、気晴らしに紙芝居をつくってみない?と、たくさん、声をかけられたそうです。

そうやって、お子たちがつくった紙芝居も見せてもらいました。
3ヶ月も避難所に閉じ込められていると、ストレスも頂点に達しているだろうけれども、お子たちの世界は、わりと繋がりができているようです。

防災紙芝居セミナー


この紙芝居も、誰か絵の上手いお子が代表して描いたものではなく、みんなが協力して描いたのだそうです。東北の避難所のお子らは、そういうことが自然にできるようになっているのだとか。このへんの繋がりかたというのは、少なくとも大阪とはちょっと違っていて、なかなか素敵だなあ、と思いましたですね。

地震が起きてよかった、と、お子らのうちの誰かが言ったそうです。
地震が起こったおかげで、みんなが仲よくなったからよかった、と。

これは関大の草郷先生が先の新潟中越地震の復興過程をリサーチするなかで見つけてこられた事例ととてもよく似ているけれども、逆境に立たされた集団は、どうやら、より強固な繋がりができる事例があるようです。
でもこんなこと、テレビでリポーターが言ったら、紹介したら、袋だたきですね。
こういう、小さな紙芝居の現場だから伝えることができる事実でもあります。

あと、避難所のお子ら数人で、長編の紙芝居を1日でつくってきてくれた、なんてのもありました。
何枚もの紙にクレヨンでギッシリと絵が描かれていて、話す言葉も用意されていて…、それらは、たった1日で完成されたものなのだそうです。

防災紙芝居セミナー


避難所の、ライフラインが満足に行き渡っていない場所で、夜になると電気が消される場所で、何人もの人がぎゅうぎゅう詰めにされている場所で、大作の紙芝居を、たった1日でつくってきたんだとか。

言いたいこと、伝えたいことが明確にあるから、そういうことができたんでしょうね。
事実、この紙芝居には、余計なものや欠落しているものがまったくなくて、じつにシャープに表現されているのですよ。

防災紙芝居セミナー

防災紙芝居セミナー


最後にね、またべつの場所で、7歳と9歳の兄弟に、金谷さんは紙芝居を描くことを勧めたのだそうです。
7歳のお子が描いたのが、コレ。

真っ白な紙に弟が怪獣を描き、おにいちゃんは、なんで怪獣なんか描くんだよ!と、言ったそうです。
でも弟は、黙々と続きを描いた。逆さまになった車が描かれ、怪獣に襲われる人が描かれ、最後に青の海が描かれ、ようやく、この怪獣の正体が津波だということがわかりました。

防災紙芝居セミナー


7歳の少年が描いたものは、圧倒的な悲劇をなんとか飲み込もうとした果ての、心象風景なのでした。
この兄弟は、津波で、おかあさんを亡くしたのだそうです。
そして、この怪獣を描いた弟は、神も仏もいるもんか!と、叫んでいます。
そういう現実もまた、被災地のお子らが描いた紙芝居からは伝わってくるのです。


防災紙芝居セミナーと名付けられた紙芝居イベントだったけれども、心に残ったのは、やはり、金谷さんが伝えてくれた、被災地からの息づかいが感じられる、このような作品です。

これはマスコミを通じてはなかなか伝わってこないものですね。
1時間ちょいしか見ることができなかったのだけれども、実りの多い時間を過ごさせてもらいました。



あ、下の写真は、6/27、読売新聞の朝刊に載った記事。
記事はそこそこ詳しく書かれてあるけれども、この写真、やらせですから!
イベントの途中、読売新聞の記者が勝手に仕切りだして、自分がほしいシーンを再現させて、写真撮ってはりましたわ(笑)
お子らに、こっちに座って、あっちに座って、紙芝居はこのあたりで〜、なんてね。
イベントを勝手に中断させて、お子ら、このシーンの撮影のために、一回見た紙芝居をもっかい見せられていました。かわいそうにな。
あれよあれよと進められたので途中で止める隙もなかったけれども、主催者は、即刻、厳重注意されてました。件の記者、馬耳東風どこ吹く風ってかんじで、受け流してたから、完全に確信犯ですね。
主催者に無断で勝手に仕切るって、どんなジャーナリストだよ(笑)
ニュースって、こうやって勝手につくられていくのね。バカだね。せっかくの読売新聞の金看板も、こうして泥にまみれていくのだな。

防災紙芝居セミナー





第2回防災紙芝居セミナー

6月26日 13:00-15:00
関西大学リサーチアトリエ
大阪市北区天神橋3丁目9-9


大きな地図で見る



関西大学リサーチアトリエ

HP http://www.kansai-u.ac.jp/rakusai/

国際紙芝居協会
HP http://1000kamishibai.net/






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