先日、ひっさしぶりに、
美々卯の本店に行きました。
美々卯も今やあちこちに支店があるし、たまにランチを食べにいくこともあるけれども、本店は、ほんまに久しぶり。10年かそれ以上、行ってませんでした。
で、こないだ、どこで食べようかという話になって、そうだ!美々卯の本店!と相成りして、行ってきた次第。
北区を離れて、ミナミは平野町、御霊神社のすぐ裏にあるのが、美々卯の本店です。
大阪でもなかなかな老舗に属する部類のお店ですね。
創業が大正13年ですと。でも、それ以前に、200年、料亭を営んでいて、大正13年の創業というのは、麺類専門店として屋号も「美々卯」としてからのことやそうです。
平野町にある本店はちょっと別格で、その大正時代の建物の面影が、そのまんま残ってるんですね。
もっとも、10年ほどまえに行ったときには建物すべてが大正時代のまんまだったのだけれども、数年前に改装していて、今では、表面と玄関がそのまま、なかはすっかりキレイになっていました。もっとも、落ち着いた上品な内装になので、これはこれでいい時間の流れる内装になってます。
「うどんすき」というのは創業直前の料亭だった時代のご主人が考えたそうです。これが大層な評判を呼んで、今に至っている、と。
登録商標にすらなっているけれども、あまりに一般的になってしまったために、美々卯以外のお店が使うことも、わりとユルい基準で黙認状態みたいですね。
具だくさんのうどんすきは、もはやうどんのジャンルに入れてはいけないほど豪華です〜。
で、お店の人が、こうやって、キレイに鍋に入れてくれます。
通常の鍋と違うのは、ダシの出るものを先に入れるのではなくて、うどんをまず入れて、そのうえに、すべての具材を入れていくこと。
最初に入れてくれるうどんと具は、全体の約半分で、残りの半分は、食べる人が自分のペースで入れることになります。
ちなみに、この鍋は美々卯が独自に開発した鍋で、鍋の縁に沿ってズルズルとうどんを取り皿に入れるのに最適な角度になっとります。と、おおむかしに読んだ美味しんぼに書かれている(笑)
なにが素晴らしいって、この、ダシですよ。素晴らしく美味いダシなのだけれども、肉だの魚介だの野菜だのとオールジャンルの具をなんぼ入れても、それらの具とダシがケンカしないんですよね。
これだけいろいろ入れると、味が濁りそうなもんだけれども、不思議と、まったく濁りません。最後まで、すーっとした上品なままのダシです。
で、海老を入れるときが、クライマックス(笑)
生きてるから、ピチピチ動くんですよね〜。
グッと力を入れて挟まないと、熱い鍋のなかで海老が飛び跳ねて、エラいことになります〜。
きっと、ここでうどんすきを食べる人は、誰しも、一度はこれで失敗しているかと(笑)
さて今年は、卯年。美々卯の卯ですね。
お店にはいたるところにウサギをモチーフにしたグッズがあって、箸置き、呼び出しのベル、ランチョンマット…、さらには内装にいたるまで、あちこちでウサギを見つけることができます。
各種コースあるけど、具だくさんのうどうんすきだけでじゅーぶん堪能できるし、今年は卯年でもあるので、また行くかな。
美々卯 本店大阪市中央区平野町4-6-18
tel. 06-6231-5770
11:30-21:30
日祝休み
HP
http://www.mimiu.co.jp→
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