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組織化された職能集団としての『造幣局』を訪ねて
昨年末のことになるのだけれども、職人研の活動の一環として、造幣局の工場を見学させていただきました。
職人研と造幣局さんの交流会ということで、貨幣の製造現場ではなく、特別に褒章や勲章の製造現場を見学させていただけるという、貴重な体験をさせていただきました。

そのときに書いたレポートの転載許可をいただいたので、今回は一挙公開です☆


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職人さんがズラリと並ぶ、圧巻の風景

造幣局

造幣局


きゅっきゅっ、カリカリ…。しーんと静まり返った工場のなか、整然と作業机が並べられ、数十人の職人さんが黙々と作業に没頭されている風景は、圧巻のひとことです。ときおり、ヤスリをこする音が聞こえてくるのみ。
職人さんの仕事場といえば、ひとり、もしくは少人数で作業されている風景を思い浮かべがちだけれども、こちらはまさに工場さながらの規模。まずその風景に圧倒されます。
しかも、通常の工場のようにオートメーション化されているのではなく、それぞれの作業机で職人さんが職人ならではの精密な手仕事をされているので、ほかでは見ることのない光景です。
貨幣を製造していることでおなじみの造幣局では、じつは、勲章や褒章も製造しています。勲章や褒章は、国家や公共にたいして功労のある方や各分野において優れた行いのある方に授与されるものなので、美麗・尊厳・品格を兼ね備えていることが要求され、熟練した職人さんが細心の注意を払って製造されているとのことです。
今回は、北区職人研との交流会として、特別に褒章や勲章の製造現場を見学させていただきました。
勲章・褒章は、金や銀地金(種類によって違い、デザインを含めて明確な規定があります)に模様をプレスし、仕上げ加工後、七宝を焼き付けて完成させます。
極印・プレス・切り抜き・ヤスリかけ・七宝盛り付け・七宝焼き付け・羽布(研磨)・メッキ・組立と、大きく分けてもこれだけの作業工程があり、機械化できるところは機械化を進めるも、やはり、そのほとんどすべては、熟練の手仕事に依っているとのことです。
たとえば、電気炉に入れて、ゆう薬を焼き付ける作業ですら、電気炉内の温度が場所によって異なるために、時間を区切って細かく場所を移動させなければならず、その感覚もやはり、身体に染み込ませてなんぼ、の世界だそうです。
七宝が入る部分にゆう薬を盛る、焼き付ける…。主な製品は、三回盛り、四回焼き付けます。その過程で気泡が入ってしまったら、もう一度ゆう薬を除去し、手直しをしなければなりません。
切り抜きは主にワイヤーカット機等を使って行ないますが、高級勲章については糸鋸を使用します。最も細い鋸刃は0.1ミリ弱の太さのものだそうです。この極細の鋸刃を折らずに使いこなせるようになるのには、どれほどの熟練を重ねなければならないのか…。
また、ここでしか使わない特殊なヤスリ等の道具も数多くあり、オリジナルの道具については、職員が自ら製作しています。


伝統と同時に進取の気風ある職能集団

さて、そんな職人さんたちですが、身分は国家公務員。その多くは、私たちとおなじように、学校を卒業し、就職試験を経て、普通に就職されてきます。工芸高校出身の方もいますが、普通科出身の方も多く、あらかじめ専門的な知識や技能を持ってこの職に就かれるわけではありません。
もちろん、組織ならではの研修制度などもありますが、基本はやはり、先輩の技を見て、盗むものなのだとか。説明して教えられるものではないことも多く、大部分は、感覚を身体に染み込ませるようにして身につけていくもので、その習得過程はまさに職人世界のそれです。
そうは言っても、昨今の風潮にならって、マニュアル化できるところはマニュアル化し、技術を容易に身につけることができるよう、メソッドを確立させる努力を惜しまないし、機械化できるところは機械化にもトライします。古い体質にこだわっているわけではない。造幣局という組織である以上、合理化は進めなければならないし、むしろ進取の気風すら併せ持つのが造幣局の伝統でもあります。
職人さん個々人の技能の高さや素晴らしさだけでなく、そうした、組織としての職能集団ならではの魅力や特徴までをも垣間見れたことは、人材育成という、組織人なら誰もが抱えるテーマにも繋がることであり、今回の造幣局訪問の大きな収穫のひとつでした。

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写真は、造幣局さんからのご提供です。


さて、こっからは告知。

この職人研もかかわっている「発見! キタの手わざと名品」展が、1月29日〜2月9日にかけて、新梅田シティのウェスティンホテル大阪で開催されます。

職人展

前原商店のお福人形、切子工房RAUの天満切子、提灯舗かわいからは新作の提灯のアレンジ作品、にじゆらの注染てぬぐいなどが展示されます。週末は、販売も行なわれます。
で、造幣局からも、天神祭デザインの七宝の章牌も展示されます。

詳しくは、下記のリンク先をご覧あれ。大阪市北区のサイトをご覧あれ。
大阪市北区 「発見! キタの手わざ 名品と伝統」展のお知らせ。



目にする機会の少ないものばかりなので、興味のある方はゼヒ☆ 無料です。




独立行政法人 造幣局
大阪市北区天満1-1-79
HP http://www.mint.go.jp/
※貨幣工場の見学は10日前までに要予約(tel. 06-6351-6150)。造幣博物館は予約不要
mapを見る


「発見! キタの手わざ 名品と伝統」展
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000108965.html
開催:1月29日(土)〜2月9日(水)
販売:1/29(土)、1/30(日)、2/4(金)、2/5(土)、2/6(日)の9:00-12:00と
15:00-18:00
場所:ウェスティンホテル大阪 1Fロビー(大阪市北区大淀中1-1-20)
mapを見る


※ウェスティンホテル大阪へはJR大阪駅桜橋口改札横の高架下から無料のシャトルバスが出ていて、シャトルバスを利用するとホテル内の対象店舗での食事が割引になるシャトルバスキャンペーンが開催されているので、当日、ホテルで食事する人は、わざわざでもシャトルバスで行くのはアリかと。
詳しくは、ウェスティンホテル大阪のHPを。



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