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職人の神さまとしての聖徳太子に会いに、四天王寺に行く
  四天王寺 番匠堂



初詣第三弾(笑)は、北区を脱出して四天王寺さん。
四天王寺さんは、昨年夏の万燈会を見にいって以来、お気に入りのお寺さんなのでした。
堂宇がたくさんあるのも嬉しいし、たくさんある以上に境内が広々としているので、なかなか気持ちのいい場所でもあります。
観光スポットでもあるけれども、同時に、信者さんがたくさんいて、今なお現役のお寺さんであり続けている、という点も、僕は好きです。

万燈会に行ったときのエントリーは、こちら。

「四天王寺の万燈会に行く」

ただし、今回のお目当ては、そこではなくて、メインの伽藍を囲んでいる境内のすぐ東側にある小さな祠、番匠堂
ここに、差し金を持った聖徳太子さんが祀られています。

四天王寺さんが建立されたのは593年(推古元年)で、この時期は、日本に仏教が伝来して間もない時期ですな。
仏教が伝来したといって、なにも死生観や魂の救済プログラムといった思想体系だけが取り出されて伝わったわけではなく、当然、文物として伝わってくるので、そこには、紙、筆、文字といったものも、同時に流入してくるわけです。
つまり、当時の日本にあっては未知の技術、最先端のものまでを含めた文明の総体として、仏教が日本に伝わります。

仏像の建立に伴う木工技術や鋳造技術にはじまり、寺院建築に必要な土木技術、建築技術、果てはそれらに必要な数学なども、同時に伝来されてきます。

眩しかっただろうな、と思いますわ。
ある知的な好奇心が胸の裡に芽生え、その乾きを満たしてくれるものが次々とやってくる…。
現代のインターネットに繋がるブラウザよりもその窓は狭かっただろうけれども、輝きはすごかっただろうな、と思います。

それまでの日本では、扠首(sasu)と呼ばれる、テントのようなもので建てられた家屋がほとんどでした。ちゃっちい骨組みに萱葺きの屋根です。
朝鮮半島、百済からやってきた渡来人の建築職能集団は、そんななかで、大規模な構造の建築物をつくり、ハイテク素材の瓦を用いて、法隆寺や四天王寺を建立していきます。

そうした職能集団を存分に使ったのが、聖徳太子ですね。
仏教派の聖徳太子・蘇我氏と排仏派の物部氏という図式をよく見るけれども、これは、新世代と守旧派という図式で捉えたほうがわかりやすいと思います。
つまり、聖徳太子は、新しい技術、新しいセンス、新しい思想、新しい文化をまとった集団の代表的な存在だった、ということです。

そうした新文明をもっとも象徴している職業が、当時は、大工でした。最新の木工技術を駆使して、見たことのないような建築物をつくっていく人たち…。
なので、聖徳太子は今でも大工の神さまとして崇められていますね。
だからこそ、ここに番匠堂があって、差し金を持った聖徳太子が祀られている。。
差し金は、分度器のように角度を表現するときに用いるものだけれども、当時の文明を象徴する道具です。ここが、手しごと職人の、聖地です。
聖徳太子を最初のクライアントとし、四天王寺を建立し、世界最古の企業として今も営業している「金剛組」発祥の地も、この場所です。

なぜ、この場所に行ったのかというと、今、職人研というグループで、ロゴを製作していて、まあ、僕自身はそのロゴ製作には直接はかかわっていないんだけれども、自分なりにどんなロゴがいいのかな、なんて夢想しがてらですね、番匠堂まで来たわけです。

職人研の活動については、こちらの最新エントリーをご覧あれ。

『職人×学生ワークショップ「キタの職人さんに出会おう」』


番匠堂には、ロゴではないけれども、大工道具をモチーフにして絵文字にした「南無阿弥陀仏」が、あるのですよ。
今回、それをじっくり見ておきたいな、と。

こんなのです。

四天王寺 番匠堂

四天王寺 番匠堂


石碑のすぐ横に幟が立てられていて、そこに詳しく書かれています。
鋸、錐、小刀、釘貫、鎚…、さまざまな大工道具をモチーフとして、文字がつくられています。
見れば見るほど味があって、なんちゅーか、ヘタウマでもないし、妙に引きつけられるんですよね。
デザインとして優れているのかどうか、正直言ってわかりません。まあ、でも、こんだけたくさんのモチーフをバランスよく配しているのだから、それなりの力技だし、バランスの崩しかたに味があって、僕はかなり好きです。これ、Tシャツかなにかにしてもらいたいくらい。

四天王寺 番匠堂



四天王寺はたくさん堂宇があって見どころ満載のお寺さんですが、こんなのもありますんで、興味のある方は、ゼヒ☆



四天王寺 番匠堂
大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
tel. 06-6771-0066
HP http://www.shitennoji.or.jp/
mapを見る




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この記事のコメント
はじめまして。
私も、この番匠器名号のデザインが大好きです^^
これの元となっている3メートルを超す大きな掛け軸(江戸時代)が、四天王寺の名宝としてあるんですよ。
数年ごとに、宝物館で展示されます。
こちらをご覧になられたら、さらに感動すると思います。
その時は、ぜひ!


| | 2011/01/05 8:34 AM |
この記事のコメント
> 蓮さん

へえ〜、やっぱ、名宝としてあるんですか〜。
タダモノではないデザインだと思っていただけに、納得です☆
いつか実物の掛け軸を見てみたいもんです。3mもあると、ド迫力でしょうね。

教示いただき、ありがとうございました☆

| ルイス | 2011/01/08 4:46 AM |
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