大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

大阪市の北区をグルグル巡るブログ
大阪市の北区をグルグル巡るブログ
<< 富国生命ビルがついにオープン☆ | main | 中之島にアヒル登場☆ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


職人×学生ワークショップ「キタの職人さんに出会おう」
職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ

 
大阪市の北区というところが連綿と歴史の続いてきた土地だということは知られていても、そこに伝統文化が今も息づいているのだということは、あまり知られていません。
生産地ではなく商業地として発展してきたし、群馬の達磨!とか天童の将棋!とか、ひとつのジャンルに特化して地場産業みたいにして発展してきたわけではないので、わかりにくいっちゃわかりにくいです。でも、いろいろあるのですよ。

と、エラそーに書いてますが、僕も、北区をグルグルするようになるまでは、そんなものがあることは知らなかったのでした。
というよりも、北区行政が取り組んでいる「北区の伝統文化と職人さん」の事業に触れるまでは、まったく知らなかったのでした。
事業とはべつに、職人研なる会も結成されていて、職人さんと職人さんを愛してやまない人たちが集う場が用意されています。その会に加えてもらってからこっち、いろんな職人さんとご縁ができ、現在に至っております。

んで、そうやって触れてきた過去の成果は、こちらのエントリーを。

「北区にはこんなにも素敵な手仕事があった!第2回 北区の伝統文化と職人さん展『ものづくりと手仕事を中心とした展示会』」

「北区自慢の箏の糸締め名人の仕事を見てきました☆」

「職人さん体験教室『天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフに学ぼう』を見学してきました(体験参加できず試食もできず…涙)」

「第3回北区の職人展がはじまってます。今回は、若手と伝統のコラボがメイン」


「提灯はこうしてつくられる!」

「職人展のイベント、『春のお茶会に使う和菓子をつくろう』に行ってきました。」

「職人展最後のイベントは、宮地箪笥店さんによる桐箪笥の洗いの実演でした☆」


今回はですね、12月9日、芝田にある宝塚大学にて、職人×学生ワークショップ「キタの職人さんに出会おう」が開催されたのでした。
さまざまな学校から招かれた学生さんたちと職人さんたちがグループ別にテーブルに集い、職人研メンバーがテーブルホスト役となってワークショップを行なう、というものです。

なんやしらん、僕も、問答無用でテーブルホスト役での参加となりました(笑)

参加していただいた職人さんは、
御菓子司八幡屋の木下進さん(和菓子)
提灯舗かわいの河合浩司さん(提灯)
福田表具店の福田和義さん(表具)
前原商店の前原一菊さん(お福人形)
日本計器株式会社の宮野巧勝さん(基準温度計)
にじゆら中崎町本店の小島雄一さん(注染手ぬぐい)
の6人です。

この職人さんたちに、大阪大学、世界各国からの交換留学生、北野高校、関西大学、宝塚大学、扇町総合高校、山口学園(ECC)から約30人の学生さんが取り囲むという図式。

ひとつの机に、一人の職人さん+学生さん4〜5人+職人研からテーブルホストが1人の組み合わせで、ワークショップが開催されました。

テーマは、職人としての生きかた、品質に対する愛情、モノヅクリへのこだわりに学生たちが触れることで、どのような労働観、モノヅクリ観を抱くのか、といったところです。

僕がホスト役を務めたテーブルでは、日本計器の宮野さんが熱く喋ってくれはりました。

基準温度計という、聞き慣れないものを、宮野さんはつくられてます。
これは、温度計の精度を調べる温度計とでもいうもので、とんでもないシロモノです。通常の温度計というのは、誤差1℃くらいで製品化されています。でも、この基準温度計というものは、誤差3/100℃。もちろん、超精密な温度計としても使えるし、温度計の誤差を見抜く温度計として、使うわけです。
主に、医療、食品の現場にニーズがあります。
創業以来50年以上にわたってガラス製の温度計を製造販売しておられるのだけれども、ここまでの精度のものをつくるのには、手づくりでないと無理なのだそうです。
目盛りを刻むのにしても、機械こそ使うけれども、その機械を操作するのは熟練の手仕事です。超精密な精度で等間隔かつ水平に目盛りを刻むだけで、5年はかかる…。ガラスの手吹きにはじまって全工程をマスターして一人前になるのに、最低10年の世界やそうです。
ガラス温度計の多くがじつは手づくりで、特に、管が二重になっている二重管温度計の製造は、日本独自の技術かつ日本のトップメーカーでもあります。
技術者には違いないけれども、手づくりの工程が肝になっているので、やっぱ職人さんです。
検査のために、市場に出した温度計は5年毎に手元に戻すんですが、そのときは、よう帰ってきてくれた、と、かなり嬉しいんだとか。
精度へのこだわりというか、この情熱の源はなんなのかとお聞きしたところ、温度計がマニアックなほど好きやから!という、身もフタもないというか、至極真っ当なお答え。

僕も、なにがしかの文章を書くことを仕事としていて、それはなぜかと問われると、取り憑かれているからとしか言いようがないし、好きで好きでタマランからです。だから、その気持ちは、僕にはちょっとはわかります。

で、宮野さん、しゃべるしゃべる!(笑)
ワークショップの時間は30分程度だったんですが、ほとんど独演会状態(笑)

一応、僕が仕切り役やったんですが、これはもう、喋らせておこう、と。
どっかで質疑応答の時間だけとれば、いいわ、と。学生さんたちが、なにかを聞きたそうにしているとき、その瞬間だけ見逃さずにすればいいわ、と。

当初は、言葉のキャッチボールをポンポンしてもらって、いろんな考え、いろんな疑問が出てくればいいな、と思っていたんだけれども、作戦変更です。
汗びっしょりになりながら、ツバをいっぱい飛ばしながら、どこまでもどこまでも喋り続ける宮野さんの姿からは、その姿からだけでも、なにかを感じ取れるはずです。
その熱こそが、モノヅクリへのこだわりそのものやし、それが伝わればいいんではないか、と、途中から思いましたですね。
その熱に触れるだけで、学生さんたちには、実りのある時間になるはずです。そう思いましたですな。

他のテーブルを見渡してみると、やっぱ、職人さんたちが、一所懸命に喋ってはります。
喋るのが仕事ではないし、シャイな職人さんもいてはります。でも、どの職人さんも、好きな女の子を口説くみたいにして、喋り倒してはりました。
その喋りは、道をとことん追求してきたこれまでの体験に裏打ちされているので、どっかから見つけてきた知識でも情報でもなくて、魂そのものなんですね。だから、伝わる。言葉が、ホンモノだから。

ホンモノに触れると同時に、ホンモノに裏打ちされた言葉に触れることの大切さ。
その言葉に、ツバも汗も飛んでくる距離で触れることは、なかなかありません。今回、このワークショップに参加した学生さんたちは、若いうちにこういう機会に触れることができて、なかなか幸せやぞ、と、オジサンは思ったな。

職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ

職人×学生 ワークショップ


■この町内の最近のエントリー■
スポンサーサイト

この記事のコメント
お世話になりました〜
しんどい企画にまきこんでごめんなさい
ホンマにありがとうございました

>今回、このワークショップに参加した学生さんたちは、
>若いうちにこういう機会に触れることができて、
>なかなか幸せやぞ、と、オジサンは思ったな。

そうですね 
それに

若い人たちに熱くしゃべり倒せるホンモノを
内側に持っているっていいなあ
職人さんって素晴らしい〜

とも強く思いましたです


| koba_taku | 2010/12/13 12:29 PM |
この記事のコメント
>koba_takuさん

こちらこそ、楽しい企画にお誘いいただき、ありがとうございました。こういう機会もあまりないので、じつに楽しかったです☆

お互い、強い言葉を持って、自分たちのしていることを次代に伝えていかないとなあ、と、僕自身も意を新たにしたのでした。

ありがとうございました。
そして、お疲れさんでした☆

| ルイス | 2010/12/13 4:09 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL

http://kita-ku.jugem.jp/trackback/553
トラックバック
/PAGES
▲page top

pagetop
Copy Right(c)2009-2011 Joe's Garage inc. Asakaho Luis Ryuta All Rights Reserved.