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右から見るか、左から見るか…。
京都シリーズではないけれども、昨日に引き続き、です。

じつは、京都市内のお寺で事前予約なしで行けるところはあらかた行き尽くした感があって、狙い目は、山科です☆といっても、京都からJRでひと駅だし、地下鉄も走ってるし、でも、京都市中とはまた趣が違っていて、ここは穴場ですな。

今回向かった先は、毘沙門堂
結論からいうと、このお寺さんは、当たり☆
マイフェイバリット・昼寝スポットに、またひとつ素敵なお寺さんが加わりました。

山科は、京都と琵琶湖に挟まれている一角でして、むかしからの要衝。なので交通の便もよくて京都からはすごく行きやすいのですが、行ってみると、京都市中と は趣が少し違います。山がすぐそこまで迫ってきていて、お寺さんも、山寺が多いですね。それでいてそれなりに便利なので、いい場所です。
それに、琵琶湖から京都に水を通している疎水が流れているので、疎水に沿って歩くのも風情がありますわ。 

ちなみに、疎水はこんな風景です〜。

毘沙門堂


さて、毘沙門堂というのは、その名のとおり、毘沙門天をご本尊としている天台宗のお寺さんなのですが、毘沙門天自体はもともとが仏教の外にあるところから取り入れられた、いわば外様の神さんです。仏さんじゃないので、毘沙門天をご本尊にしているお寺さんなんて、まず聞いたことがありません。お寺さんで聞くと、静岡とここにあるきりで、非常に珍しい、とのこと。

古い古いお寺さんでして、創建が703年と言いますから、まだ都が奈良の飛鳥にあったころですよ。
もともとが格式の高いお寺さんなのですが、室町の末期に天皇家が身を寄せたこともあり、その縁で門跡となって、ますます格式が高くなったお寺さんです。
あ、門跡というのは、皇族が出家した際に住まうお寺さんのことです。なので、ここの正式名称は、毘沙門堂門跡。

駅から山に向かって歩いていく道中もゆったりとした地の住宅街を縫うように行くのですが、山の稜線を眺めながらなので、いいかんじです。
途中、疎水もあり、自然がたーくさん残っていて、山里に来た趣がありますわ。
で、歩くこと10分程度。
山の麓にやって来ましたら、毘沙門堂へと続く階段です。
青々としたモミジの青葉がキレイでしてね、これ、しばらくしたら真っ赤になって、さぞかし賑わうんだろうなあと思います。
混むんでしょうけれども、京都市中ほど混むわけないだろうし、今年の紅葉はここにしようかな、と。

毘沙門堂

んで、階段を登りきって山門をくぐると、毘沙門天と書かれた迫力の提灯があって、その向こうに、入母屋式の本堂が。
いやいや、見事にシンメトリーな本堂の背景を山の稜線が横切っていて、なかなかな風景です☆

毘沙門堂

毘沙門堂


ちなみにここはなかなか太っ腹なお寺さんでして、本堂に上がってお参りするだけなら、拝観料を取られません。
本堂の奥にいろいろと見所があるのですが、そこへ行って初めて拝観料が発生するシステムになっていて、京都のお寺さんはどちらも強欲に拝観料を取りますから、これはなかなか貴重な太っ腹具合です☆
しかも、拝観料400円。ほかのお寺さんよりも、少し割安です。

このお寺さんは、絵がね、素晴らしいんです。
まずは、狩野永叔が描いた天井龍。睨み龍ですね。京都だと相国寺や天龍寺が有名ですが、天台宗のお寺さんの伽藍の天井には、この龍が描かれている場合が多いですな。んで、どこの睨み龍も共通してるんですが、この龍ね、どっから見ても自分を睨んでいるかのように、視線がかち合うんですよ。。
もし機会がありましたら、どこぞのお寺さんで天井に描かれた龍を見てみてください。右から見ようが左から見ようが、どっから見ようが、必ず、龍に睨まれてますから。

写真だとわかりにくいですけど、こんな龍です〜。

毘沙門堂

ほいで、この龍を見上げながら、ぐるぐるまわっていたらですな、お坊さんが登場して、
この龍はな…、と、説明開始。
この日、僕は背中に龍が描かれた上着を着ていたんですが、その龍を見るなり、これは中国で買ったんか?と。
なんでかっちゅーと、中国の龍は指が5本で、日本で描かれている龍は指が3本なのですよ。で、僕の背中に描かれた龍は、指が5本。だから、中国で買ったのか?と。
まあ、日本で買った日本製の服ですが(笑)

あと、玉を持っている龍は中国製、持っていないのが日本製の龍。
僕はどの龍も玉を持っているとばかり思っていたけれども、そうじゃないらしいですわ。中国の龍は皇帝の守り神なので、皇帝の象徴である玉を持って描かれるんだとか。ま、仏教とはなんの関係もない話ですが、そんな話を教えてもらっていたですよ。

んで、そのまま次の間に案内されて、そこは宸殿。天皇が来たときに滞在する建物です。
ここにはやり、狩野派の襖絵がふんだんにありましてですね。
ま、狩野派といってもたくさんいますから、なんでもかんでもありがたがることはないんですが、ここの襖絵はいいです! いいというよりも、楽しい☆

「九老之間襖絵」と言いまして、弟子が師匠に教えを請うている風景なんかを中心に絵が描かれているのですが、ぜーんぶ、仕掛けがあります。

オッサンの顔が、右から見ると丸顔なのに、左から見ると面長になっていたり…。
松の木が、右から見ると寝ているのに、左から見ると天高く起きている…。
オッサンの目線が、右から見ると左を向いているのに、左から見ると右を向いている…。
机のかたちが、右から見ると横長なのに、左から見ると正方形に近い…。

毘沙門堂

毘沙門堂

毘沙門堂


写真じゃ、わかりにくいかもしれないですけれども、実際に見ると、変化が実感出来て楽しいですよ。

そんなかんじで、不思議な不思議な絵が、襖に描かれているのですよ。
襖絵の横にいちいち説明書きがないから教えてもらわないと全然わからないんですが、ここで先ほどのお坊さんが登場。まずはここに立って!そのまま襖に沿って歩いて!はい振り返って!ほ〜ら違って見えるでしょ!って(笑)
延々と説明してくれます☆

これは、隠元さんが狩野派の絵師に教えた技法らしいです。
隠元さんといえば、インゲン豆を日本にもたらしてくれた黄檗宗のお坊さんでして、京都は宇治に隠元さんが建立した黄檗宗の萬福寺というこれまたオモロい僕の大好きなお寺さんがあるのですが、そのせいもあって、このお寺さんが一気に身近なものに感じられるようになりました(笑)

麩を使って鰻の蒲焼きそっくりの料理をつくったりする精進料理があるのですが、それを日本にもたらしたのも隠元さんです。精進料理といい、この襖絵といい、どうやら隠元さんは、そうやって仕掛けをつくるのが好きだったみたいですな☆

ちなみにこの技法は、逆遠近法ってのが使われていて、そのせいで、見る方向によってかたちが変わるような絵が出来上がるんだとか。
どこを見ても自分を見ているような視線をつくるのには、両目をね、ロンパリに描くと出来ちゃうんですと。
ロンパリって、わかるかな? 右目と左目の焦点が合ってなくて、どっちかの目が変な方向を向いちゃってる目のことですね。

ほいで、どうしてこんな襖絵が描かれているのかと言いますと、この建物は宸殿ですから、天皇が滞在している場所です。で、この部屋は、天皇を訪ねてきた人が待つ、控えの間です。
待っているあいだは退屈だから、この襖絵を見て楽しんでてください!ってことですね。
だから、襖のそばを、行ったり来たりして遊んでるわけです(笑)
こんなお寺、ないですわ〜。

そこでひとしきり遊んでから、さらに奥へ奥へと行きますと、庭があるんですね。
禅宗のお寺さんだけれども、枯山水の庭ではなくて、ここは池を中心に据えた池泉回遊式の庭園です。
「心」という字の右半分のチョンチョンを島に見立てて、鶴島と亀島にしている、心字を模した池です。
池の向こうには観音堂があります。色とりどりの草花が植えられていて、眺めていて和みます〜。
ここもまた、お昼寝には絶好のスポットですね☆
しばし、縁側に座って、ぼーっと眺めておりました。

毘沙門堂

毘沙門堂


庭を後にして、源氏物語の写本を見たり、そこでまたまたお坊さんにつかまって説明聞かされたり、有名人のサイン色紙が並べてあるのを発見して、お坊さんと、真矢みきの話で盛り上がったり…(笑)
とにかく、おしゃべり好きのお坊さんが多すぎます、ここは☆

最後に衝立発見。
なんと、円山応挙の筆による鯉☆

毘沙門堂

これまた左から見ると左を向いているけれども、右を向くと右を向いているように見える鯉でして。
円山応挙が、ここの襖絵を研究して、独自にこの技法を習得し、書いたものなのだとか。
右から左に歩いて移動するときに、鯉来い!鯉来い!鯉来い!鯉来い!鯉来い!鯉来い!って言いながら歩きや!ってお坊さんに言われたんですが、そんなことせんでよろし(笑)

その他、中庭の松がかっこいい枝振りやったり、カエルのお出迎えがあったり、欄間の装飾に見とれたり…、見ていて本当に飽きないお寺さんです。

毘沙門堂

毘沙門堂

毘沙門堂

毘沙門堂

毘沙門堂

最後の最後、お寺さんを後にするべく山門を抜けようとしたら、またまたお坊さんに捕まってですな…。
もうちょっとお金があると、庭師を入れてバシッとした庭にするんやけどなあ、とか、
ここの毘沙門天像は世にも珍しい座っている像で、でも秘仏やからご開帳されることは滅多になく…。
ちなみに、秘仏の毘沙門像は、全長2寸。つまり、約6cmの小さな小さなお像です。比叡山を創建した最澄が、ときの天皇の守護仏として彫ったのだとか。どうして座っているのかといいますと、天皇が烏帽子のなかにこの像を納めていられるように、安定を考えて座像になった、と。ま、ここのお坊さんの推測だとそう なるのですが、推測を語られてもなあ(笑)

最後まで、おしゃべりなお坊さんに付き合わされてしまいました(笑)

毘沙門堂




毘沙門堂
京都市山科区安朱稲荷山町18
HP http://www.bishamon.or.jp/

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