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中津公園にて、舞台「女の一生」に思いを巡らせる
フェイバリットな芸能人は?と聞かれれば、1位みやこ蝶々、2位岸恵子と即答する僕は、どうやら熟女好きらしいです(笑)

だれが選んでくれたんでもない、自分で歩き出した道ですもの―だれが選んでくれたんでもない、自分で歩き出した道ですもの―、おなじみの「女の一生」の代名詞でもある、杉村春子も好きですな。

「女の一生」は、僕の大好きな芝居の演目ですわ。ドラマにもなったことがあるはずだけれども、そっちは見てない。TV、あんまり見ないからね。
文学座の代表作ですね。

明治から昭和を駆け抜けた、ひとりの女性の話です。
主人公の布引けいさんは、幼少時代に両親を亡くすんですが、親戚の家で育てられます。が、おきまりのパターンだけれども、親戚の家ではいじめ倒されるわけです。
耐えかねて、けいは、貿易商を営んでいる堤家に忍び込み、事情を明かして、堤家に住まわせてもらうことになります。
この選択はのちの彼女の人生を大きく決定するんですね。
けいは器量よしで頭もよかったんで、堤家の血を継いでいないのにもかかわらず、貿易商の仕事を任されるようになり、頭角を現すようになる。そして、堤家長男の伸太郎と結婚するわけです。まさに、玉の輿☆
ところが、だ。伸太郎さんは長男なのだけれどもボンクラで、あんまり家業に力を入れんのですね。むしろ、あろうことか次男坊の栄二に恋心を寄せるようになってしまい、伸太郎との夫婦仲も冷めていく、と。
果てに、伸太郎は家に寄りつかなくなってしまいますねん。
なら栄二とくっつくのかというと、その栄二もですな、なんやしらん、いつの間にか共産党員になってしまい、ややこしいことになります。
そうこうしているうち、伸太郎がふと現れます。虫が騒いで、けいに会いにきた、と。久しぶりの再会やし、焼けぼっくいに火がついたということではないけれども、冷静になっていろいろ話をして、ふたりは和解を果たすんですね。
ところがギッチョンチョン。そこはほれ、ドラマです。めでたしめでたしとなった直後、伸太郎は突如、心臓発作に見舞われる…。
さらにさらに、追い討ちをかけるように、関東大震災が起こる…。

とまあ、ジェットコースターのような人生が展開されていくのが「女の一生」なんですが、この演劇の肝は、ひとりの女性を通して、女性にとっての一生とはなにか、を、問いかけるものです。

今でこそ女性の社会進出はあたりまえだけれども、当時は、家父長制が厳として残っていた時代。奥さんというもんは、文字通り、家のなかにいて、お子らよりも下に置かれていた時代です。
そんななかで、家業を切り盛りする女性は、そうすればするほど、そのなかで幸せを得れば得るほど、代償としてなにかを失っていきます。

あたたかく迎えてくれる家を見つけ、家業も任せてもらい、なんの屈託もない人生を歩めるはずだったのに、なぜか多くのものを失ってしまうことに、けいは薄々気づいています。
この話のラストは、関東大震災で焼け野原となった暗闇のなかで、けいがたたずむシーンで幕を閉じます。

考えるんですね。けいが考えるように、観客もまた、ここで、考えさせられる。人は、どのように人生を歩むのか、ということを。

人間というものはしばしば間違いをする、あんたもそのひとりじゃないのか、と言われ、間違いだと気づいたら、間違いでなくするようにしなくっちゃ、と、言い返すときもあります。
自分らしい人生を歩もうとすればするほど、多くのものが失われていく。そういう人生もあれば、新しい価値観で人は人生を歩めるのだという主張もあります。

まあ、いろいろと広がりのある芝居で、
最終的には、杉村春子演じるけいの、

誰が選んでくれたものでもない。自分で選んで歩き出した道ですもの。

のキメ台詞がステージを駆け抜けていくんですが、このセリフを口にするのには、やはりそれだけの年輪を重ねた人生の重みみたいなもんが必要で、これはやっぱ、杉村春子がダントツですね。


とまあ、「女の一生」について長々と書いてますが、この物語の作者である森本薫(♂、念のため)が中津の生まれで、旧制の北野高校に行ってはったらしいのです。
文学碑が、中津公園にあります。


森本薫 女の一生 文学碑

森本薫 女の一生 文学碑


中津公園には初めて行ってみたんですが、鬱蒼と樹が茂っていて、広々としていて、大都心梅田のすぐ横にあるとは思われへんくらいの立派な公園ですな。
ベンチに座って本を広げて読みふけるのには、最適☆
ここで「女の一生」について、思いを巡らせてみる。いいかもしれません。



森本薫「女の一生」文学碑
大阪市北区中津2-8 中津公園内
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