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「大阪の宿」って小説も水上瀧太郎って作家も知らんかったよ…。
水上瀧太郎 文学碑


本読みなんで、近代日本の作家ならたいていは知ってるつもりだけれども、水上瀧太郎って人は、初耳でした。

中之島ダイビルの南側の遊歩道を歩いてると、文学碑が建ってました。
文学碑が建つほどの作家を知らんとは…、情けないかぎりです。。。。

調べてみると、1887年(明治20年)、東京生まれ。
中学から慶応義塾で、大学で永井荷風の教えを受け、1911年(明治44年)、「三田文学」に短編を発表。バリバリの東京人ですやん。しかも慶応から、第1次大戦中にロンドン、パリと遊学しているというんで、これはもう、都市の高等遊民。およそ、大阪の水とは縁もゆかりもない育ちですな。

大阪との縁は、明治生命に入社した翌年の1917年(大正6年)〜1919年(大正8年)の2年間を、大阪支店副長として勤めていたこと。

その間に見聞きしたことを題材に、大阪と大阪人気質を描いた長編小説「大阪の宿」が、代表作らしいです。
2年間だけ大阪に住んで、それだけの見聞でモノを書いてしまうというところはちょっと気に入らんのですが、いかんせん、作品を読んだことがないんで、なにが書いてあるかも知りまへん。

ネットで拾ってきたあらすじによると、こんなんです。

大阪に来て、まだ半年にしかならない主人公の三田は、前の下宿時代からの深い馴染である天神橋の蛸安で、関東煮の蛸の足を噛りながら、コップ酒をひっかける。
そこで土佐堀の酔月という下宿屋を紹介してもらう。
三田は30歳を越してまだ独身で、会社に勤めながら、樟喬太郎の筆名で小説を書いている。
酒好きで、友人の田原と北の新地で酒を飲む。蟒という愛称のある芸者のお葉とは気が合い、酒の飲み比べをして、コップの酒を頭から浴びせられたりもする。
その後、通勤途中に出会う美しい女性に恋心を寄せたりするが、無事、小説「贅六」を完成させる。
後段の舞台となる料理屋「酔月」には、勝気で男勝りのおかみさん、おつぎ、おりか、の4名の女性たちが働いている。同宿人の大貫や野呂など次々と女性と関係をもつ漁色家や、身投げから助けた娘に肉体関係を迫るおっさん、板前に騙されて下宿人の金を盗むおりか、仕立物をしながら売春をする近所の娘おみつなど、酔月を中心に物語りが展開する。
支店長の供をした接待の席で、芸者のお葉が支店長に酒を浴びせかけ、それがもとで、三田は東京本店に復帰を命ぜられた。「すす汚なく曇った空の下に、無秩序に無反省に無道徳に活動し発展しつつある大阪」における様々な男女の人間模様を描く…。

ですと。



あらすじ見てると、ちょっと読みたくなってきますな。

色恋沙汰メインに、人々の生活が鮮やかに描かれているのだと思うのだけれども、人が生来持っているやらしさやどうしようのなさを織り込むことで人物描写に深みを持たせている、というのが、この種の作品の定番です。きっと、定番通りの出来やと思いますわ。
無秩序に無反省に無道徳に活動し発展しつつある大阪、というのは、むしろ、大阪の褒め言葉ですな。
東京から見たら、眉を狭めるような形容なのだろうけれども、大阪では、これは褒め言葉。
というか、東京から見た大阪って、こんなイメージ?(笑)

金融に勤めた作者ならではの観察眼が深みを与えているんだろうけれども(えーっと、読んでないんですけどね)、風俗を描いている以上は流行作家です。で、流行作家の本というのは、そんときは爆発的に売れるけれども、時代の年月を経ると、きれいさっぱり忘れ去られます。そういう作家、何人もいます。

それでも、最近はそうした埋もれてしまった作家の作品も復刻されてきてるんで、かろうじて、手に入る道はあるみたいです。
講談社文芸文庫から、一応、発刊されてます。問題は、流通してるかやな。
映画化もされたみたいで、佐野周二、乙羽信子らが出てます。DVD出てるみたいやけど、こっちこそ入手困難でしょうな

文学碑はあってもいいと思うんですが、どーせなら、碑を建てる予算を使って、手に入りやすいかたちで流通させてもらえませんやろか? 碑よりも、そのほうが実質的で値打ちがあって、大阪らしいと思うんですけど、どーですかね。





水上瀧太郎 文学碑
大阪市北区中之島3丁目 中之島遊歩道内
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