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日本橋の高島屋東別館を見学! 歴史秘話満載&アールデコの装飾が美しすぎる近代建築の傑作に酔う☆
土曜日、オープン・アーキテクチャーのイベントで、日本橋の高島屋東別館を見学してきました。
北区じゃなくて、浪速区は日本橋だけれども、たまにはそういうのもいいじゃないですかっ! だって、見学できる建築物のリストに、北区のがないんだもん。

サイト、あります。

http://open-a.org/

ごちゃごちゃとコンセプトやら理念やらが盛り込まれてますが、難しいことは抜きにして、要するに、普段は見ることのできない、公開されていない建物の内部を見せてもらいましょう!ってことです。その意義は、参加者自身で考えればいいんではないかと。

その一環で、高島屋東別館を見学してきたのでした。

案内してくださったのは、オープン・アーキテクチャー実行委員会の人で、なんか先生らしき肩書きのついた、上からモノを言ううざいオバハンと、ポイントを整理してわかりやすくユーモアも交えて物腰柔らかな口調が好感度大の高島屋資料館館長の中井さん。

高島屋というと一般的には御堂筋のドン突きにある難波のあの建物ですが、じつは、日本橋にも立派な別館があります。でもここは、1階しか営業してなくて、2階以上はすべて、高島屋のオフィスやら倉庫やら物流拠点やらで占められています。つまり、一般には入れない場所。

そもそも、ここは、1923年(大正12年)に、松坂屋が名古屋から大阪に初進出したときに建てられたもので、松坂屋が天満橋に移転したあと、施工者の竹中工務店を通じて、高島屋が買い取ったものです。
それ以降、高島屋はこの場所を店舗としては使用せず(店舗は1階だけね)、オフィスとして使用してきたために、建物の傷みが少なく、また改装もしていないので、保存状態がいいとのことです。おかげで、こうして僕らも、当時の様子を想像しながら見ることができるわけです。

設計者は、鈴木禎次。辰野金吾の弟子なので、日本における西洋建築第2世代の建築家ですな。

大阪のメインストリートというと、今でこそ御堂筋だけれども、当時は、堺筋こそが大阪の目抜き通りで、それこそ百貨店が軒を連ねていました。
北浜の三越、備後町の白木屋、長堀橋の高島屋(あったんですよ、当時は)…、そこに、名古屋から進出してきた松坂屋が割って入るわけです。今の梅田みたいな、百貨店林立状態が、ここで繰り広げられていたわけですね。

で、そういうところに割って入るわけなので、松坂屋の気合いは並ではなく、外観から受ける印象は、ド迫力満点の偉容で、細部を見ると、アールデコ満載の精緻を凝らした装飾が満載です。
なんせ、43,600屐13,200坪)ですからね。

高島屋東別館

ただ、この建物は、徐々に完成したというか、最初はちっこいのをつくって、南隣のビルを買い取って繋いで、北側の空いていた土地にも増築して…、というかんじでつくられた、わりに珍しい建物なのだそうです。

配られた資料にいろいろと書いてあるのだけれども、これ、見えますかね?

高島屋東別館


で、正面から眺めていると増築のあとなど微塵も感じさせないシームレスっぷりなんですが、裏へまわると、ここで継ぎ足したんだな、というのがクッキリとあります。
デコボコがあるところが、継いだところですね。

高島屋東別館



では、まずは1階のアーケード部分。商店街の簡易アーケードと違って、屋根の部分が完全に建物の一部になっている、ヨーロッパ調のアーケードです。

高島屋東別館

このアーケード部分にすでに如実に表れているんですが、壁のウインドウのすぐ上、柱、床には、いたるところのアールデコ調の装飾が施されています。この装飾が、この建物の最大のキモで、もうね、内部もいたるところに施されていますから。

ちなみに、装飾のモチーフになっているのは、アカンサス。和名だと、葉アザミですな。ヨーロッパ各国で、高貴やら格調高さやらの象徴になっているモチーフです。それが、ふんだんに使われている…。

内部に入って、これは天井。シンプルにモノトーンにしてあるけれども、細かな装飾は健在です。これも、モチーフはアカンサス。

高島屋東別館


そして、最初の真打ち、エレベータ☆
扉上部の時計みたいなのは、階数表示盤です。これ、現役で今も動いていて、ちょっと感動的でしたわ。回数表示盤のすぐ下にあるランプは、エレベータの「上り」「下り」を示すランプ。
そして、エレベータの両サイドの黒い枠というか柱なのだけれども、これ、素材は黒大理石です。どんだけカネがかかってるんだか!
あちこちに施された装飾も、ため息もんです。
高島屋さん、こんなのを自社社員だけで独占しちゃダメですよ!(笑)

高島屋東別館

お次は、階段の装飾。
階段の横のところに、巨大なランプが据えられています。このランプの枠にも、よく見ると精緻な装飾が☆

高島屋東別館

そして壁には、階数表示のプレートが。この極太明朝、美しすぎます。これだけでももらって帰りたいなっ!

高島屋東別館

屋上。屋上に上がると、段差が2ヶ所あって、そこで増築されたことが一目瞭然でわかります。
そしてここは、じつは、屋上プールだったんだとか! 高層建築物につくられた屋上プールとしては、おそらく大阪初らしいです。
子供用につくられているので水深は1mくらいなのだけれども、百貨店戦争を勝ち抜かんとする松坂屋の並々ならぬ気合いを感じます。

高島屋東別館

ここは、防犯上の理由から、このオフィスで働く高島屋の社員さんでも利用することが禁じられている階段です。螺旋式階段なのだけれども、中心部には、あとから設置したパイプ類が張り巡らされていて、新旧入り乱れた、ちょっとしたシュールな空間となっていました。
悪くない風景だと思いますヨ。

高島屋東別館


さてさて、こんだけでもてんこ盛りなのですが、じつは、撮影禁止の場所にこそ、目玉があったのでした。
さまざまな理由から、撮影を禁じられたのですが、なんと、この建物のなかには、岡本太郎の作品である巨大なタイル壁画があったのでした。例の抽象的かつ削ぎ落とされたぶっとい線でダイナミックに描かれた、躍動感あふれる太郎の作品が、タイル画となって壁に飾られているのです。左右5mくらいはあろうかという巨大な作品です。タイトルは「ダンス」。
防犯上の理由から、存在そのものをおおっぴらにしていないのと、公開するにしても運搬費用がバカ高すぎて捻出できない、という理由があります。
なんせ、巨大なタイル壁画なので、重量も相当なもんです。
養生のために壁もろとも封鎖していたのを、最近、封鎖を解いたとのことで、その全貌を見ることができました。まちがいなく、第一級の作品です☆
岡本太郎は、芸術品は誰でもが見ることのできる場所にあるべきだ!と持論にしてきた人なので、この作品も、いつの日か、日の目を見てほしいもんです。

そしてもうひとつ、この建物は、当時としては珍しく地下2階まであるのですが、そこには、とんでもない計画が隠されていた、という歴史秘話がありました。

この建物は、堺筋に面しているので、当然、地下のすぐ横を、地下鉄堺筋線が走っています。そして、日本橋駅からは約500m離れている。
そこで、地下鉄の新駅設置を要請して、松坂屋と駅を直結させる計画があったんだそうです。その証拠に、地下2階のフロアは地下鉄のトンネルのすぐそばまできていて、そこに立っていると、地下鉄が走るゴーッという音がまともに聞こえます。そして、ホームと店舗を区分けするかのように、アーチ型の間仕切りがつくられているのですよ!

しかし、計画は頓挫しました。
大阪市がね、地下鉄に関しては、民間の手を絶対に入れさせなかったのですね。南海電車がそのせいでキタまで乗り入れできずに泣く泣く難波を始発駅にしたのは有名な話ですが、松坂屋の申請した新駅も、ついに認められなかったんだとか。申請が認められていれば、今頃は「日本橋三丁目」というような駅が存在した、ということです。いや〜、さすがに歴史を感じましたですよ。
ここもいろいろあって撮影が認められなかったので写真がなく、それが返す返すも残念なのだけれども、建築好き、大阪の街好きの人なら、チャンスがあれば絶対に見ておいたほうがいいと思います。

というわけで、オープン・アーキテクチャーのイベントの一環による高島屋東別館の見学は、とっても充実した時間なのでした。
資料代、1,000円かかりますけど、これは値打ちありますわ。まだ数回行われるようなので、興味のある方は、ぜひ☆

で、写真を撮りまくってるんで、Flickrにでっかい写真をアップしてあります。スライドショーでどうぞ☆
もしくは、下のサムネイルをクリックすると、でっかい写真が単体で見れます。

高島屋東別館スライドショー




高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館 高島屋東別館







高島屋東別館
大阪市浪速区日本橋3-5-25

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HP
オープン・アーキテクチャー






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この記事のコメント
この付近に住んでます。裏からみたら廃棄同然。無気味。
毎晩〜早朝にかけてたくさんカラスが住み着いており眠れません。うるさいです!!なんとかして下さい!

| この建物の管理者なんとかして下さい! | 2011/05/12 7:11 AM |
この記事のコメント
> この建物の管理者なんとかして下さい!さん

それは、オーナーさんにおっしゃったらいいかと。

| ルイス | 2011/05/13 1:01 AM |
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