大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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サルは自己犠牲を伴う行動をとる! 第10回北天満サイエンスカフェは、ヒトの仲間であるサルの生態を見る☆
2週間ぶりの北天満サイエンスカフェです。
一応、今月でシーズン1が終わるらしいのですが、年間通じて行なうプログラムを半年でこなしているので、本来なら月イチ程度のペースで行なわれるものが、隔週だったり毎週開催だったりします。

で、今月は、ほぼ毎週(笑)
死にそうなスケジュールですが、ほぼすべてをフォローしていることもあり、こうなったら意地です。最後まで付き合います(笑)

これまでのサイエンスカフェのエントリーは、こちら。

「天五中崎通り商店街で北天満サイエンスカフェ開催☆ 路上の紙芝居風講義がおもろすぎます!」

「寺子屋風にサイエンスを学ぶ『北天満サイエンスカフェ』。天五中崎通り商店街で新型インフルエンザについて学んだのでした。」

「第4回北天満サイエンスカフェは、『遺伝子組み換え作物は安全か?』で、またまた生活に密着したサイエンスでした。」

「第5回北天満サイエンスカフェは、子供向けだけど子供騙しじゃなかった『こども面白サイエンスカフェ』☆」

「今年一発目の北天満サイエンスカフェは『地球の未来を考えよう! 〜気候変動と私たちのくらし〜』です☆」

「第7回北天満サイエンスカフェは『まちづくり』について語り合ったのでした」

「第8回北天満サイエンスカフェは、初の遠征!適塾を見学してきました☆」

「今回の北天満サイエンスカフェは、食の大切さについて。不健康生活を肯定するルイスがグチりまくるブログの巻(笑)」



今回は、第10回目「人間はなぜ助け合うのか? 〜ヒトという動物の面白さ〜」
お話されるのは、大阪大学大学院理学研究科の長野八久先生。この北天満サイエンスカフェの運営の中心人物でもあります。

北天満サイエンスカフェ


ヒトはなぜ助け合うのか。ヒトがオリンピックに歓喜したり、大地震の被害に心をいためたりするのは、どうしてなのか。ヒトの仲間であるサルの行動を観察することで、その謎に迫っていきます。

孫悟空に代表されるように、ヒトは、長いあいだ、サルとの付き合いをしてきました。でもこれは、西洋にはない文化で、東洋に多く見られる現象なのだそうです。
というのも、ヨーロッパや北アメリカにはサルが棲息していないらしいのですね。これ、初耳かつ、意外なことでした。考えたこともなかったけれども、サルって、人間同様、世界中に散らばってるもんだとばっかり思っていたので。。でも、ゴリラやオランウータンなど、たしかに南の動物ってイメージはありますな。

なかでも日本は、サルが棲息する最北の場所らしいです。

そのサルとヒトはどちらも霊長類のヒト科で、DNA的にはほんの数パーセントしか違わないことは、よく知られた事実です。
でも、今となってはそのことはあまり重要ではなくて、ヒトとサルが非常に近く、似ていることが重要なのだそうです。

ヒトもサルも、社会をつくります。どちらも、社会があります。
ボス猿なんて言葉があるように、たしかに、サルは社会をつくっているようです。

ヒトの発祥の地であるといわれている東アフリカのタンザニアでは、火山灰の上に残されていた、約400万年前の人類の足跡が発見されています。
それを調べると、その時点ですでに人類はまっすぐに立って2足歩行をしており、大小のふたつの足跡が並んでいることから、親子、もしくは夫婦の関係がすでに存在していたことが推測されていて、今とあまり変わらない規模の「家族」が生まれていたのではないか、と、推察されています。

僕がかつて習った人類学では、家族は一種の共同幻想であるという考えかたが主流だったので、そうした推察も、さまざまな発見によってずいぶんと変化しているように思いました。

サルを観察していると、グルーミング、つまり毛づくろいですが、それをしている姿をよく見ます。仲睦まじく、親が子の毛づくろいをしている姿は、ニホンザルを紹介するときのもっともポピュラーな姿ですな。
このグルーミングを、サルはしょっちゅう行なっている。たしかに蚤をとることもあるんでしょうが、そんないつまでもいつまでも蚤がいるわけもなく、どうやらそうしたことではなく、グルーミングは、じつは、おたがいの地位の確認作業なのではないか、ということが、今はわかっているらしいです。

おたがいの地位の確認作業とは、そのままコミュニケーションに他ならないでしょうが、これは、社会を持つ動物の重要な行動で、自分はこの社会のなかの一員だよ、と、確認してる作業に他ならないということでした。
サルのこの行動は、ヒトのおしゃれをする行動に通じているといいます。流行を追いかけておしゃれをするということは、その流れに乗る、つまり、自分がその社会の一員であると表明している行動でもあるので、このことは、サルのグルーミングに通じている、という考えです。

なるほど、と思いましたね。
奇抜なファッションを好む人は、きっと、社会の端のほうにいたくて、保守的なファッションで通す人は、より強固に社会に溶け込んでいこうと働きかけている、と、そんなふうに考えてみてもいいかもしれませんな。

サルが社会を持っていることを裏付ける現象は、まだいくらでもあります。
たとえば、チンパンジーの子が親離れするのには、5歳くらいかかるらしいです。
こんなにも時間がかかるのはヒトとサルくらいなもんで、ほかの動物は、すぐに一人前になります。ヒトもサルも、社会との関係を自ら築けるようになって初めて親離れなので、この点がほかの動物とは違います。

このように、サルは社会的に生活する動物なので、もちろん、秩序があり、個別認識を行ないます。まさか名前をつけているということはないだろうけれども、サルは、それぞれのサルを個別のものとして認識しています。その証拠に、順番というか序列というか、そういうものが存在していて、その代表的なのが、猿山のボス猿ですね。

また、サルは、自己を発見する能力もを持っており、これまたヒトと似ています。
たとえば、サルは、鏡に映る自分の姿を見て、そこには自分が映っているのだということを認識していると、さまざまな実験からわかっています。
ほかの多くの動物は、そうはいきません。
たとえば、フラミンゴは大変に多くの集団で生息しますが、動物園などで飼う場合、非常の少数の集団で飼うために、体調を崩し、繁殖を行なわなくなることがあります。そこで、群れの四方を鏡で囲うと、あたかも大集団のなかにいるような錯覚を起こし、かつてのように繁殖をはじめる、といった事例があるそうです。このことから、フラミンゴは鏡に映っている姿を自分だと認識していない、と結論づけることができます。

北天満サイエンスカフェ


まだまだあります。
ヒトは、いうまでもなく、相手の表情を読み取る力があります。表情のちょっとした動きを捉えて、悲しんでいるのか喜んでいるのか、戸惑っているのか…、さまざまな心の状態を読み取る力を持っています。さらにいえば、顔文字や漫画のように、抽象化・矮小化されたものでも理解する力を持っています。
社会においては、相手の表情から心の状態を読み取ることは非常に重要なのは、いうまでもないことです。で、サルも、その能力を持っている。すごいですね。

で、ここからの話は凄みがあるのですが、ちょっとビックリするような話でした。
社会的な動物であるサルは、利他的な行動をとるんだそうです。
これはつまり、自分に利益のない、自己犠牲を伴う行動です。こんなものはヒトにしかありえない行動で、むしろ道徳の範疇に入るようなことではないのか、と思っていただけに、同様の行動をサルがとるという話を聞いたときは、なかなか衝撃的でした。
サルが親離れするのに約5年かかるということを先に書いたけれども、その間は、もちろん親子(母子)関係が存在します。母が子を守り、面倒を見るという関係ですね。
この、母子関係がサルの社会的関係の最小単位で、これはヒトとおなじです。


とまあ、サルの生態を見ることで、ヒトとサルは非常に近しい仲間で、そこからヒトの社会関係の根源的なものを見つけたり、ヒトの社会関係をよりよいものにするようなヒントが隠されていたりと、サルを観察し研究するという学問は、なかなかおもしろいです。

おもしろく、かつ、散文的に話が進んでいったので、必然的にこのブログのエントリーもとっ散らかったものになったけれども、じつのところ、時間切れになるほど話はてんこ盛りで、ぜひぜひ、続編をやっていただきたいくらいのものでした☆


次回は、3月20日(土)14:00〜、天五中崎通り商店街の「HeArt美容室」さん2階か、お店の前の路上か、そのあたりの予定らしいです(笑)
お題は、「睡眠の話」。
極端な睡眠不足をモノともせず毎日を打っちゃってる僕は、果たしてどうなるのか?(笑)



北天満サイエンスカフェ
天五中崎通り商店街
大阪市北区黒崎町
HP http://kitatenma-cafe.com

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この記事のコメント
いつもロムってるだけですが、楽しく読ませてもらっています。
北区に引っ越してきて一年がすぎましたが、おとなりの「中崎Dプロジェクト」のことまで取り上げていることに感嘆しました。

思春期に「寄生獣」という漫画を読んだことがありまして、その一場面で大学教授が「利己と利他」の区分について論じる場面がありまして、今回のレポを読んだ時、それを思いだしました。

| | 2010/03/31 8:03 AM |
この記事のコメント
どなたか存じませんが、よぉーこそお越しくださいました☆

僕は北区歴8年程度ですが、足下を見つめていろいろ調べて、こんなふうにブログにまとめるようになってまだ1年未満。

「寄生獣」!懐かしいです。僕も読んでました(笑)

| ルイス | 2010/03/31 8:11 PM |
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