大阪市議会議員選挙がはじまりましたな。
また選挙カーのがなり声をガマンせねばならん、うっとおしい季節となりました。春なのに無粋。
さて、今回の北区の立候補者は、以下の通り。届け出順ね。
定数3人のところ、
7人が立候補しています。
美延映夫(ミノベテルオ)新里嘉孝(にいざと嘉孝)山崎寿美雄(やまざき寿美雄)小玉隆子(こだま隆子)田中豊(田中ゆたか)吉村洋文(よしむら洋文)北端秀行(北はた秀行)()内は、ポスターにあった表記。あいかわらず、仮名を多用する人、多いですね。
恒例の、各候補者のHP激辛チェック、行きますか。
政策や人物の善し悪しは、床屋さんや飲み屋さんで談義するとして、僕は、広報屋の視点から、HPを通じて効果的な広報ができているのかどうか、言いたいことがちゃんと伝わるようなHPになっているのかどうか、から、各候補者を探っていこうと思ってます。
毎度のことながら、激辛評になってしまうんだけど、政治家のHPって、それくらいヒドいんですよね。さて今回は、どうなったことやら。
では、行きます☆
美延映夫(ミノベテルオ) - 大阪維新の会http://www.minobe-teruo.com/トップページのヘッダのところがflashなのがウザい。
特に、ナビゲーションのボタンがヘッダのflashに組み込まれているので、トップページに戻るたびにオープニングフラッシュを見なければならず、見終わらないとナビゲーション・ボタンが出てこないので、これ、ストレスが溜まりますね。
しかもオープニングだけじゃなくて、ヘッダに延々と動きがあります。これも、ウザい。バックの太陽みたいなのから光線が延々とアニメーションで出てくるのやら、「ブログもやってるでぇ」って吹き出しが上下して動いてるのとか…、アクセントにしてるつもりなんだろうけれども、なんのため?って思いますね。ただただ、ウザイ。
どのページにも、ポイントポイントでアニメーションが使われていて、動きのあるページにしたいんだろうな、とは思うんだけど、動きのあるページというのは、じっくり読ませるのには不向きなので、やめたほうがいいかと。
ちなみに、「ブログもやってるでぇ」ってことだけど、大阪の政治家って、親近感を出そうとして、こんなふうに大阪弁を使おうとするけれども、あんま効果ないですね。タイトルに大阪弁使うよりも、本文を大阪弁にするほうがはるかに親近感持てるのに、そこはそうはならない…。これ、いっつも不思議ですわ。
サイトの強調カラーが「オレンジ」です。
不思議です。通常、政治家は「信頼」を象徴する青を使うことが多いけれども、この人は、オレンジ。膨張色なので、体型にあわせてるのかな?(笑)
オレンジには、活動的で軽快なイメージもあるので、そっちの意味合いで使っているのかもしれません。
でも、バックが「赤」なので、オレンジは死んじゃってますね。
デフォルトで設定されている文字が小さい。fontサイズ10pxって…。気取ったデザイン系のサイトじゃないんだから、こんなちっこいfontサイズで、読ませる気があるのか?と(笑)
大阪維新の会に入ってはりますけど、維新の会のメルマガ登録と維新の会へのリンクが貼られているだけで、政策理念のページにすら大阪都構想のことも出てこないし、会との繋がりが深いのか浅いのか、そのあたりのことはまったくわかりません。
トップページに短い動画が置かれているんだけれども、視聴してみると、東日本巨大震災へのお悔やみとお見舞いを喋ってはるだけでした。
新里嘉孝(にいざと嘉孝)http://niizato-y.net/サイトの強調カラーは「青」。政治家さんは、ほとんどの人がこの色を使いますな。「信頼」の色だからね。
2番目の色、3番目の色は、それぞれ「オレンジ」「緑」。強調カラーに対しての補色を使ってはります。セオリー通りですな。
ただ、あいだに赤やら黄色やらも混じっていて、色を使いすぎ。使えば使うほど、どこに注目してほしいのかわからなくなるので、色は少ないほうがいい。
トップページに動画があります。
声、喋りかた、雰囲気など、動画に含まれている情報量は膨大だから、動画を使うのは効果的ですよね。
でも、この動画、タイトルが「niizato y002」って…。これだと、なんの動画なのか、見るまでわかりません。あと、6分28秒というのは、長過ぎるな。
3分超える動画なんて、よほど期待を持たせるものか、最初のつかみで食いつかせるような仕掛けがないと、最後まで見てくれません。
活動報告のところを見てみると、
タイトルが列記されていて、それぞれ「続きを読む」ボタンが配置されているのだけれども、タイトルがね…。「民主大阪PRESS」「プレス民主」「淀川河川敷お掃除大会」…。そんなのばっかり。特に、「プレス民主」の連発は、なんじゃらほいです。なにが書かれているのかさっぱりわからないこのタイトルで、「続きを読む」ボタンをクリックさせるモチベーションなんて、どうやったら生まれるんだろうか?
それでも頑張ってクリックしてみたら、印刷物がjpg画像で配置されているだけで、しかも字は読めません。これ、なんのためにアップされてるのか、不思議でしょーがない(笑)
ブログページも同様で、タイトルが列記されているだけで、しかも内容を連想させるタイトルになっていないので、「続きを読む」ボタンをクリックする気には、まったくなりません。
しかも、サイト自体は2008年からオープンしているようなのだけれども、ブログは2本しかアップされてない。。。アーカイブがないのか、それとも書いていないのか…。
山崎寿美雄(やまざき寿美雄) - 共産党サイトがない。少なくと、googleでお名前を検索しても、出てきませんでした。
共産党って、相変わらず、ネットの世界では存在感がゼロですな。いいの、それで?
小玉隆子(こだま隆子) - 公明党http://www.kodama-ryuko.net/この人のHPは、一見して、悪くはないですね。
シンプルで、ごちゃごちゃしてないのが、まずいいです。
基調カラーは「朱」で、少々キツいけれども、コンテンツを囲む各ボックスにアールが施されているから、キツい感じがしない。むしろ、ポップ。
動画が3つあるけれども、3分台まででまとめられていて、時間的にも悪くない。ただし、それぞれの動画のタイトルが「実績と政策」「こだまがゆく!」となっているのだけれども、そーゆータイトルじゃなくて、中身がわかるタイトルにしてほしかったですな。
トップページにある「実績マップ」は、クリックすると、lightboxによる画像が飛び出す仕掛けで、画像を見せる手段としては、今、もっともスマートな見せかたですな。ただし、ポップアップで出てくる画像は、単にテキストを画像化しただけのものなので、もったいなー、と。
実績の項目があるけれども、このページもjQuaryというやはりのプログラムを使った見せかたにはなっているけど、肝心のコンテンツが写真のみ。なにをやったのか、ということは、このページには書かれていません。。。
まあ、トップページに「こだまnow」って会報誌のリンクが貼ってあるんで、そっちを見てくださいってことなんだろうけれども、ごちゃごちゃしていないのに、あるべきところにあるものがなかったり、こんなところに?ってコンテンツが多くて、ナビゲーションは全然よろしくない。
あと、専門的になるけれども、全体のプログラム構成がね、フレームでつくられているんですよね。だから、どのページに飛んでも、URLが変わりません。これ、検索エンジン対策には、非常にマズい。
わりと新しいプログラムが使われているので、プロが入っているのは間違いないなく、当然ツレームでつくられていることもわかっているはずなんだけれども、そこには手をつけてない。サボってますね。
田中豊(田中ゆたか) - 無所属http://www.tanaka-yutaka.net/あのー、各コンテンツのページに飛ぶと、トップページに帰ってくる術がないですね…。ナビゲーションボタンがトップページにしかないので、一度どっかのページに行ってしまうと、「戻る」ボタンを使ってトップページに戻ってから他のページに行かねばならんという…、今どき考えられないほどの致命傷。
基調カラーは「ブラウン」系。落ち着きはあるけれども、インパクトはないですね。第一、なんでこの色なのか、意図がまったく感じられない。
ほいで、連絡先や事務所所在地がテキストじゃなくて、画像で文字がつくられているので、コピペも選択もできません。不便きわまりない。
本体ページとブログのデザインが違っていて、しかもブログのfontサイズが小さすぎ。デフォルトだと10pt。目が痛くなるサイズですね。
で、この人のサイトで使われている日本語、てにをは、が、不正確すぎます。
吉村洋文(よしむら洋文) - 大阪維新の会http://yoshimura-hirofumi.com/北区では維新の会から二人が立候補していて、そのうちの一人。橋下さんがバックについている、ということが前面に出ているサイトになってますな。
トップページに掲載されている政策も、本人が語っているものではなくて、維新の会のもの。
そして、ご本人は、双子のお子さんを抱えるパパだそうです。それはいいんだけれども、そのことが前面に出てるって、どうなの? 人柄をアピールするでも、政策をアピールするでもなく、双子のパパです!って言われて、どう受け止めればいいのかしら?
基調カラーは「緑」。でも、2色の緑を使っていて、その配色がマズくて、目が痛いばっかりです。
緑は若さを連想させるカラーで、候補者も若いから、その点は間違っていないと思うんだけど、でも、それ以前に、配色が悪すぎて、目が痛いんですわ。
ナビゲーションボタンをクリックできるスペースが小さすぎ。四角のアイコン部分しかクリックできず、メニューの文字はクリック範囲外です。不親切ですな。
ブログは、Jugemのテンプレートを少しカスタマイズしてある程度だけど、まあまあ見やすいものになってます。ただ、HP本体の基調カラーが「緑」なのに、ブログでは「水色」「緑」の2色が同程度使われていて、どっちが基調カラーなのかわかりません。統一しないと、印象づけられないよ、と。
北端秀行(北はた秀行) - みんなの党http://www.kitahata.info/パッと見、ユーザーのことを少しは考えているデザインになっている印象。
バックにベージュを敷いて、文字は「黒」ではなく「グレー」。一番、目に優しい配色ですな。
ただ、基調カラーを用意していないので、どこに注目していいのか、よくわからんデザインになってしまってます。
ではブログにいろいろ書いてあるのかなとブログページに飛んでみると、ブログのデザインが本体サイトとはまるで違うのはご愛嬌だとしても、ブログのエントリーが少なすぎます。これだと、急造のイメージが拭えません。
とにかく、コンテンツが少なすぎて…。
とまあ、候補者全員のを見ると、こんなかんじ。
全員を通じて言えるのは、コミュニケーションが一方通行のHPになってしまっていることですわ。
言いたいこと、伝えたいことを盛り込むのが精いっぱい。それすらできてない人も多かったけれども、よくて、そこまで。
だから、どう受け止められるか、ユーザーが知りたい情報が盛り込まれているのか、ユーザーが知りたい情報にすぐにアクセスすることができる仕組みになっているのか、ユーザーにとって使いやすいサイトになっているのか、そういう視点でつくられているものは、いっこもありませんでしたわ。
これって、選挙のときの候補者の振る舞いに似てますね。
名前の連呼、笑顔と握手のバーゲン、考えの連呼、お願いしますの連呼、あれやりましたこれやりましたの自慢話…、伝えたいことだけに汲々としていて、どう受け取られるのか、ということに目を遣っているとはとても思えまへん。
HPも、まんまそんなかんじです。
その意味で、全員、デザイン面からは及第点にはほど遠いサイトですね。全員、失格。
ネットでの選挙活動を解禁せよ!なんて普段から言ってる候補者もいるようだけど、こんなんじゃ、解禁されてもアドバンテージにはなりませんわ。
明日は、府会選挙の候補者のHPを見てみます。
大阪市会・府会選挙告示 4月1日(金)投票 4月10日(日)7:00-20:00期日前投票4月2日(土)-4月9日(土)8:30-20:00※選挙の詳しいことや速報などは、大阪市選挙管理委員会のサイトに掲載されています。
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu240/shikai/index.html選挙には行ったほうがいいよ☆
若い人は、特にね。
オジィやオバァばっかりが選挙に行くと、若い人の考えなんて、政策に反映されないんだからっ!