大阪市の北区をグルグル巡るブログ | 大阪市の北区メインでいろいろ仕事をしてます。仕事場も住んでるところも大阪市北区なので、北区をグルグル巡って、目にしたもん耳にしたもん感じたもんを、つらつらと書いています。

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天神祭 本宮 今さらながらにお手軽に天神祭を堪能する方法を発見した
天神祭、終わりましたな〜。

宵宮の前日に先陣切ったギャルみこしから本宮の最後の奉納花火までの丸3日間、いっこも雨が降らなかったのって、いつ以来だろうか?
土日の天神祭というのも初体験だったし、天神祭にどっぷりと浸かるようになってまだ3度目だけれども、なんだか初物がいっぱいあった天神祭でした。

牛を生で見た天神祭も、今年が初めてだったしな〜。
船は去年乗ったし。。。。

あとは、陸渡御から船渡御に移る瞬間と、船渡御が終わって天神さんに神輿が帰ってくるところを、まだ見たことがありません。

奉納花火を見るとなると、陸渡御から船渡御、船渡御から陸渡御の瞬間って、見れないんですよね〜。でももう花火はいいから、来年は、渡御の切り替えを見たいな。

今さらながらに気がついたことは、天神祭は祭りの行われる範囲が広いので、あっちこっちウロウロするのもいいけれども、それだと、見逃すものも多いので、どっかに腰を据えて、定点観測してるのが一番ですわ。

人が殺到するのがいやなのでココには書かないけれども(問い合わせあれば、コソッと教えます)、大半の神輿が通るルート上にあるお店に陣取って、そこで涼みながら食べたり飲んだりしながら、神輿が通るたびに、店の外に出て見物して、終わればまた店のなかに戻る、と。

来年、外からやってくる人で、お気軽に天神祭を堪能したいって人がいたなら、その見物法をおススメします。

さあ、なんだかんだで休みなしで、明日っからまた仕事か〜。
あ、でも、天神祭の関係者は今ごろ、すべての道を掃除してるんだよな〜。

お疲れさんです☆


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「天神祭 2010.7.25 本宮」スライドショー


天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮 天神祭 2010.7.25 本宮


天神祭 宵宮☆(朝の鉾流神事は寝坊した。。。)
7月24日は天神祭 宵宮
朝の鉾流神事は、寝坊して見事に欠席。。。。。
いきなり出足でつまずきました(笑)

宵宮のハイライト第1弾は、やっぱ、鉾流神事
鉾流橋から船を出して、大川の真んなかで鉾を流して、流れ着いた場所をその年の御旅所とする儀式だけれども、今は御旅所が固定されているので、セレモニーとしてその様式美を保ってます。こんとき、見物人に人形(ヒトガタ)の紙をわたして、息を吹きかけ、それを束ねていっしょに流します。穢れを払う行事だけれども、これこそが、天神祭が夏祭りとして存在していることの証しとなってます。夏祭りは、夏に起こりやすい疫病流行や食あたり、精神的不調を来すことなく、夏を乗り越えられるよう願うためのお祭りなので。

さて、神事が終わったあとは、ハイライト第2弾、氏地巡行です。
催し太鼓と獅子舞が氏地を巡行し、各地域の講が神輿を担いで氏地を練り歩きます。神輿に祀られているのは氏神さんだから、その氏神さんに氏地が平安であることを見てもらうわけです。

僕の楽しみは、龍踊り(ja-odori)。龍が天に昇るさまを模した踊りで、踊り手が指を曲げ、手や身体をくねらせて昇竜を表現してます。
宵宮では、地車講による地車囃子の太鼓と鉦にあわせて踊る姿を、天満宮の境内で終日見ることができます。これがねえ、もう、完璧なトランス・ミュージックというか、ハウス・ミュージックに通じているリズムなんで、快感ドーパミン出まくりです!まじで、世界に誇れるダンス・ミュージックだと思うな。

鉾流神事こそ寝坊で見逃しちゃったけれども、あちこちで氏地巡行を見ていて、改めて、天神祭みたいに広い地域で行われている祭りって、どれくらいあるんだろうか?って思ってしまいました。ひとつの祭りの範囲(祭域?)としては、かなり広いほうなんじゃないですかね?

陽の光と祭の熱にあてられて身体が火照っているので、グダグダ書くのはこれくらいにして、以下、写真。

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「天神祭 2010.7.24 宵宮」スライドショー


天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮 天神祭 2010.7.24 宵宮




天神祭 宵宮
HP http://www.tenjinsan.com/tjm.html


天神祭のギャルみこし、今年は30周年を記念して3基登場☆
いよいよ天神祭の季節です☆

天神祭は土曜日の朝、鉾流橋での鉾流神事で幕を開けるんですが、ギャルみこしは前日の7月23日(金)に商店街を練り歩きます。

この日からは、完全にお祭りモード突入です☆
このブログも、3日連続でお祭りモードへ!


ギャルみこしも今年で30回目。
30回目を記念して、通常なら2基の神輿が登場するところを、今回は3基の登場です。
ということは、神輿に担がれた神さんも、通常の1.5倍☆ ご利益も同様にお願いしますっ!



というわけで、写真、オッサン連中に混じっていっぱい撮ってきました(笑)



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「天神祭 2010.7.23 ギャルみこし」スライドショー

天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿 天神祭 2010 ギャル神輿




天神祭 2010 7.23 ギャルみこし
HP http://www.galmikoshi.com/




天満はそろそろ天神祭の匂いがしてきました☆
選挙も終わって、天満界隈では、ぼちぼち天神祭の匂いがしてきました。

7月24日が宵宮。
7月25日が本宮。

宵宮は、宵宮祭にはじまって、鉾流橋での鉾流神事、獅子舞の氏地巡航。
本宮は、夏大祭、陸渡御、船渡御、奉納花火。

情報は天満宮のサイトにアップされているので、そちらをどーぞ。

http://www.tenjinsan.com/tjm.html


JR天満駅前には、ついに御旅所の建設がはじまりました。
本番まで、こちらにギャル神輿が飾られるはずです。

天神祭2010(練習と準備)


この神輿がそうなのかどうかは、わかんないけれども。

天神祭2010(練習と準備)



天満宮に行ってみると、総門にも本殿にも、ぐるりを取り囲むように衝立が。ここに、これから幕が張られていきます。

天神祭2010(練習と準備)

天神祭2010(練習と準備)


この場所はたしか地車が設置される場所。すでに櫓の土台が組まれてますね。

天神祭2010(練習と準備)


見張り台もできあがってる。祭のとき、おまわりさんがのぼって、こっから見張ってます。
ちなみに、撮影した直後にゲリラ豪雨。今年は、連日そんな天候のなか、準備が行われてます。

天神祭2010(練習と準備)


お囃子の練習が境内で行われてました。

天神祭2010(練習と準備)


夜、商店街をうろうろしていると、獅子舞と踊りの練習に遭遇☆
当日、素敵な舞と踊りが披露されるといいですな。

天神祭2010(練習と準備)

天神祭2010(練習と準備)




天神祭の詳しい歴史その他諸々は、過去エントリーをどうぞ。

「天神祭はどんな祭? 昨年の様 子を写真で見る 編」
「天神祭はどんな祭? 本番に向けてのお勉強 編」
天神祭 2009 vol.1 ギャルみこし〜初日(宵宮祭と鉾流神事)編 追加テキスト&写真多数アリ☆
天神祭 2009 vol.2(陸渡御〜船渡御〜奉納花火)編 写真41枚付き





天神祭の記念切手が発売されてます
天神祭の記念切手


記念切手「天神祭」が登場して、早速買ったのでした。

べつに切手マニアとかではないんだけれども、請求書出したりするとき、封筒を郵便局にそのまま持っていって、スタンプ押しただけの変な紙をベロッと貼られるのがイヤで、できれば切手のほうがいいと思っていて、どーせなら記念切手を買うようにしてます。
だから、どんな記念切手でもいいんだけれども、せっかく「天神祭」のが出てたんで、そいつを買ったのでした。
ちなみに、最近の記念切手は、特に台紙付きのやつだと、裏面が完全にシールになってますな。

さて、この切手、絵師のチョイスがいいです。
全部で10枚あります。

天満繁盛亭の緞帳の原画にもなっている生田花鳥(ikuta kacho)の絵が、あります。
大正から昭和にかけての大阪画壇で活躍した女流画家だけれども、天神祭の絵をたくさん描いている画家です。精緻なのにタッチが柔らかくて、僕、この人の絵は好きです。
ちなみに切手になっている彼女の絵は船渡御の様子で、背景には、近代建築がうっすらと描かれてます。きっと心象風景を表しているんだと思うけれども、なかなか珍しいモチーフですね。

彼女以外のものだと、上田耕沖(ueda kochu)さんという幕末から明治期に活躍した円山派の画家で、円山応挙の弟子やそうです。

谷本蘇牛(tanimoto sogyu)。南堀江生まれながら京都で浮世絵を学び、八坂神社の絵師となって、ろうけつ染めの古い技法を復活した人らしいです。大正から昭和にかけての絵師さん。

山本笙園(yamamoto shoen)。大正から昭和にかけての絵師。地車を描いてはります。切手に採用されている絵は、天満宮に奉納された絵なんですと。

上田耕甫(ueda kouho)。明治から昭和にかけて活躍した南画家。彼もまた船渡御を描いてますが、鳳神輿、玉神輿、御迎人形、鯛、催し太鼓…と、賑々しい様子が描かれていて、とても楽しい☆

長谷川貞信(hasegawa sadanobu)。大正から昭和にかけて活躍した浮世絵師さん。一昨年の天神祭の公式ポスターの原画「天神祭船渡御図」を描いた人です。天神祭や天満宮をモチーフにした絵をたくさん描いているらしいのですが、僕、知りませんでした。見ると、何枚版を用意したのかわからんくらいの多色刷りで、なかなかの労作です。

増田耕南(masuda kounan)。大正から昭和にかけて活躍した絵師さん。御霊神社に奉職したのにもかかわらず、絵を学んでいた人です。鳳神輿を描いた絵は、昨年の天神祭の公式ポスターの原画。

いやいや、こうして見ると、天神祭をモチーフにした絵がオールスターです☆

見ていて、飽きないです〜。
惜しむらくは、サイズが普通の切手サイズなので、絵がちっこいんですよね。人が豆粒みたいになっちゃってるのすらあるんで、虫眼鏡が要るではないですか!

まあ、でも、切手だから仕方がないよな。


お値段は、80円切手が10種、台紙付きで、解説のシートがついて、1,200円。
興味のある方は、大阪市内の郵便局でどうぞ。



あ、昨年の天神祭関係のエントリーは、こちらからどうぞ。

「今年のギャル神輿の担ぎ手の募集がはじまってます☆」

今年の天神祭は、北新地にも神輿が練り歩きます☆

天神祭はどんな祭? 本番に向けてのお勉強 編

天神祭はどんな祭? 昨年の様子を写真で見る 編(画像75枚付き)

夜になると天神祭の練習☆ (昼間は見えないところで)

天神祭 2009 vol.1 ギャルみこし〜初日(宵宮祭と鉾流神事)編 追加テキスト&写真多数アリ☆

天神祭 2009 vol.2(陸渡御〜船渡御〜奉納花火)編 写真41枚付き


天神祭 2009 vol.2(陸渡御〜船渡御〜奉納花火)編 写真41枚付き
昨日のエントリーに引き続いて、天神祭です。

7.23の本宮前日にギャルみこしが出て、さらには今年は景気付けのために新地にも神輿が出て、で、7.24の初日の宵宮祭と鉾流神事を経て、7.25はいよいよ陸渡御と船渡御。

これは、神さまに、氏地の平安を見てもらうと、陸と大川の両方で行列を組んで練り歩く行事ですな。

神さまが乗る御鳳輦(ごほうれん)を中心に、催太鼓やら神輿、神具、牛車、旗、鉾なんかが行列をつくって、陸と海を練り歩くわけです。そのあいだに、地車(だんじり)が、祭の盛り上げ隊となって練り歩き、宮入します。

あいにく、仕事が入ったり用事が入ったりで、今年は広範囲に見ることができなかったんですが、お祭りの模様を少しおすそ分け。

まずは陸渡御から。天満宮から出発して、天神橋の北詰にある乗船場まで行列が練り歩きます。

先頭は、催太鼓。
初っぱなから賑やかですよ〜。
長くて赤い布が垂れ下がった投げ頭巾というか、烏帽子に似た帽子をかぶって、背中に背ブチ(木の棒)を背負おっている願人(がんじ)さんたちが、6人一組で太鼓を叩きます。この出で立ちに、朝鮮の影響を感じるのは僕だけでしょうか?

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御



続いて、猿田彦。たしか、手塚治虫の名作「火の鳥 鳳凰編」にも出てきたように記憶しているのだけれども、猿田彦は、そう、天狗です。乗ってる騎馬がすごいですねえ。サラブレッドにはないぶっとい脚がド迫力です☆

天神祭 陸渡御


この次が、神鉾。
天井から天空に向かって突き刺しているのが、鉾ですね。これまたすごい鉾ですね〜。これなら、どんな盾でも突き破りそうな…。

天神祭 陸渡御



で、これが僕は一番好きなのですが、天満卸売り市場の講がやってる地車。今年は雨の心配があったんでビニールを被せてあったんですが、それでも降らなさそうと見るや、途中で、ビニールを剥いでくれましたね。
チンドンチンドンと、鐘と太鼓の音が、祭を一層盛り立ててくれますねん。この地車は、24日のうちはずーっと天満宮の境内で鐘と太鼓を打ち鳴らしてくれているんですが、これを見てるだけで、祭や〜っ!って気分になります。
この鐘と太鼓の音にあわせて踊っているのが、蛇踊り。
蛇というか龍が玉をとろうとしている姿を踊りにしたものなので、手が三本指、つまり龍の指になってます。この踊りも、僕、かなり好きですわ。踊りと舞の中間にあるようなかんじで、なんともいえん、洗練された勇壮さがあります。

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御



青い着物を着た人たちは、踊りの名手ですな☆
ほれっ!

天神祭 陸渡御



次、獅子舞ですね。

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御



このあと、釆女と稚児さんによる花笠。これもねえ、人数がすごくて、しかもカラフルなので、圧倒されます。

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御



今回の陸渡御、このあたりしかフォローしてないんですが、あとは、いろんな場所で見かけた祭の風景を。

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御

天神祭 陸渡御





ほいでですな、陸編が終わったら、次は、6時半くらいからかな、天神橋の乗船場から船に乗り込んで、今度は船渡御です。大川を、都島から中之島のあいだで往復します。

船はですねえ…、これはもう、どれがなんの船だか、わからんですね(笑)
や、そんときはわかるんだけど、あとで写真を並べてみても、さっぱりわかりません(笑)

コースも隊列も無視して、好きに走っていいのは、どんどこ船。
この船は、どこに行ってもいいので、道頓堀まで行くときがありますな。今年は行ったのかな。
住吉の木場の講の船なのですが、どこに行ってもいい代わりに、この船だけ手漕ぎです。

あと、落語船とか文楽船、能奉納船なんてのもあります。
あ、例年、大阪府下にある外国の大使館や領事館を大阪府が招待する船が2隻あるんですが、今年は、橋本知事の緊縮財政で、中止。で、合計79隻の船が出たそうです〜。


天神橋から出発して東へ向かい、都島で折り返してくるのが、神さまを乗せた船を中心とする奉安船の隊列で、逆に都島から出発して西へ向かい、天神橋で折り返すのが、神さまを迎える側の、奉拝船の隊列です。


すれ違うときに、大阪締めを行なって、エールの交換というか、祭を盛り上げますな。ただし、船にも格がありまして、格下の船から格上の船に向けて大阪締めを仕掛けるのはタブー。お祭りなのでね、いろいろと決まりごとがあるのですね。



さて、この、船渡御のときに行なわれるのが、お楽しみの奉納花火なのですが、これ、普通の花火大会だと思って行くとね、ちょっとがっかりします。
この花火は、妙に間隔が空くのですね。ドンドンドドドド〜ンと、ひとかたまりの花火があがったと思ったら、次のかたまりまで、妙に時間が空いて、イライラするんですよ〜。

僕も今回初めて知ったのですが、じつは、それには理由があったのですね。
一応、花火大会ではなくて、奉納花火と名乗っているのはダテではなくて、神さまを乗せた神輿の奉安船が、花火の仕掛けてある場所を通過するとき、花火をあげるんやそうです。だから、奉納の花火。
船が通過するタイミングに合わせているので、間隔があくんですと。






ではでは、以下、一気に、船渡御と奉納花火です〜。


このへんが、神さまが乗る神輿を乗せた、鳳神輿奉納船とか玉神輿奉納船とか、そういう船です。でも、どれがどれやら…(笑)

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御



これは、違うと思うんですが、ハデだったので、パチリ☆

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御



これは、大阪市交通局の水上船ですね。抽選で当たるんやそうですが、どこで抽選してるんだ?(笑)

天神祭 海渡御



これは、チキンラーメンの船(笑)

天神祭 海渡御



かがり火を焚いている船もありました。

天神祭 海渡御



で、お待ちかねの花火です〜。

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御

天神祭 海渡御





ふう。
このあと、神輿は宮入して、天神祭も終了。

今年は、25日の午前中にスコールなんかもあって、花火や船渡御ができるかどうか心配されたけれども、無事に雨もやんで、過ごしやすい気温のなかでできましたですな☆

翌26日の朝、天神橋筋商店街は、毎年のことですが、きれいにゴミが片付いていて、何事もなかったかのように、普段の光景になってます。
このあたり、街がやってるお祭りの心意気を感じます☆



ふぅ。
以上、天神祭、終了です〜。








天神祭 陸渡御 船渡御 奉納花火















天神祭 2009 vol.1 ギャルみこし〜初日(宵宮祭と鉾流神事)編 追加テキスト&写真多数アリ☆
天神祭の前日、つまり7月23日ですが、お昼の12時半からギャルみこしが出陣しました☆

仕事でバタバタしてたんで、出発のところでしか遭遇できなかったんですが、ギャル目当てのオッサン連中に混じって、撮影してきましたですよ。
それにしても、オッサン連中、プロのカメラマンも真っ青の高価な装備を揃えて気合い入ってました(笑)

出陣の場所であるJR天満駅前は激込みで、僕のまえに関テレのカメラマンがいつのまにか陣取りはじめたので、どやしつけてやりました(笑)だって、場所取りは早いもん勝ちだも〜ん。報道だからって、ルールは守ってもらわんと☆

今年は総勢79人で、約200kgのみこし2基を担ぎます。
今年の年齢層は、16歳から39歳。親子で参加も1組いらっしゃるらしいですな。

白地に赤の法被、ねじり鉢巻きで、わっしょいわっしょい〜!掛け声かけながら担ぐ姿は、やっぱ、凛々しいですよ。これ見てると、下衆な興味はどっか行きますね! それよりも、この、世界でも珍しい光景を間近で見る喜びのほうが、全然勝ってます。

では、ここで長々とテキストを書いても仕方がないので、以下、写真です☆

あ、このエントリーは、24日の天神祭の初日が終わった段階で、追加テキストと追加写真をアップする予定なので、お見逃しなく〜。


ではでは、以下、ギャルみこし出陣の模様です〜☆


天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし

天神祭 2009 ギャルみこし









おまけ。
2009.7.23 23:57
翌日の天神祭本番に向けて、商店街では屋台の準備がはじまってました。


天神祭





さてさて、7.24。
いよいよ天神祭も本番です☆

まずは、早朝7:45から、天満宮本殿で宵宮祭が開催され、祭の火ぶたが切って落とされます。宵宮祭はもちろん神事なので、敢行じゃなくて、斎行、ですね。




これはまだ斎行が行なわれる直前の、玉神輿が鎮座しているところです。
天神祭 宵宮祭


これはたぶん、神様がお乗りになる、それこそ神輿だと思うんですけどね。
で、まさにこのとき、本殿に各講の代表者が集まって、宵宮祭の神事を執り行っています。
天神祭 宵宮祭


そしていよいよ出発進行! 本殿から鉾流神事を行なう、鉾流橋へ向かいます。
天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭


出発の直前に、巫女さんをパチリ☆ ベッピンさんですね〜。
天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭


今年の神童、野村拓真クンです。賢そうなお顔をしています。
天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭


信号待ちでは、ちゃんと神童の椅子が用意されるのです。
天神祭 宵宮祭


巫女さんと目が合ってしまいました☆
天神祭 宵宮祭


天神橋筋を出て、老松通りを抜けて、西天満の鉾流橋へと向かいます。
天神祭 宵宮祭


行列が通る道中には、このような注連縄(?)が、いたるところで吊るされています。
天神祭 宵宮祭

天神祭 宵宮祭





まだまだ続きます。
今日は、このエントリーを何度でもチェックしてくださいませ〜(笑)




さあ、鉾流橋に到着して、初っぱなのメインイベント、鉾流神事のはじまりです〜。

これは大阪天満宮ができて翌々年(951年)からはじまった古い古い神事で、浜から神鉾を流して、漂着したところを斎場と定めて、そこにその年の天神祭の御旅所、つまり神さまをお迎えする場所を設置するわけです。

川の流れの関係で、たいていは福島あたりに漂着したらしいのですが、現代では、御旅所は、神鉾の漂着場所に関係なく、常設の御旅所を設けているために、神事そのものは形骸化しています。

むしろ、穢れを祓う意味合いのほうが強くなってますね。

では、鉾流神事、行きます☆




まずはお祓いから。ここは、天満警察署の前の、鉾流橋のたもとです。
天神祭 鉾流神事


見物客には、このような人形(ひとがた)が配られます。息を吹きかけ、これで自分の身体を撫でて、罪や穢れを人形に移し、祓う作法です。
鉾流神事の最後に、この人形も流してもらい、夏を越す祓い、とします。
天神祭 鉾流神事


祝詞が唱えられます。
天神祭 鉾流神事


巫女さんによる祓いも行なわれます。
天神祭 鉾流神事


そしていよいよ、船に乗り込んで、鉾流神事を執り行います☆
天神祭 鉾流神事


出発進行〜☆
天神祭 鉾流神事


ぐんぐん、川の中心へと漕ぎ進んでいきます。
天神祭 鉾流神事


神鉾と、人形を葦でくるんだ薦(こも)が投げ込まれました。
天神祭 鉾流神事


船は漕ぎ進み、神鉾と薦が漂流します。
天神祭 鉾流神事


その間、ずーっと笙が吹かれています。
天神祭 鉾流神事


アップ☆
天神祭 鉾流神事


笹が船にはくくりつけられています。
天神祭 鉾流神事


ちょうど、橋の真下にやってきました。
天神祭 鉾流神事


どんどこ船も登場です☆
天神祭では、船渡御の奉安供養船は順列もコースも厳格に決まっているのですが、どんどこ船だけは、好きなときに好きなコースを走ることができます。
天神祭 鉾流神事






さて、鉾流神事も無事に終了して、いよいよ神輿を担いでのお祭り☆
お祭りの模様は明日のエントリーに譲るとして、最後におまけを。




宵宮祭がはじまるちょっとまえ、地車の人たちが雑魚寝してはりました。きっと、前日までの猛練習の疲れが出てるんでしょうな。祭がはじまってしまえば、ひたすら鐘と太鼓を打ち鳴らして踊るのですから、英気を養っている最中です。
天神祭


ギャルみこしでも遭遇した、謎のカメラマン。
ギャルみこしんときは、ヒョウ柄のビキニで登場してました。そして、宵宮祭では、卑弥呼か?と、言いたくなるような出で立ちで。。。
天神祭


なぜかサカナくんもお参りしてました。
天神祭


祭ならではの風景ですな☆
天神祭 鉾流神事



ではでは。明日のエントリーは、陸渡御〜船渡御〜奉納花火まで一挙紹介です〜。
7月25日の夜にアップします〜。




天神祭 ギャルみこし - 宵宮祭 - 鉾流神事


夜になると天神祭の練習☆ (昼間は見えないところで)
 天神橋筋商店街では、今、天神祭に向けた練習の真っ最中ですわ。

昼間は、商店街にこそ出てきませんが、あちこちからお囃子の練習の声が聞こえてきます。

で、夜になると、みんな商店街に出てきて、練習してます。


上々の踊りが披露できるといいですな☆

天神祭 練習


天神祭 練習




天神祭の詳しい歴史その他諸々は、過去エントリーをどうぞ。

天神祭はどんな祭? 昨年の様子を写真で見る 編

天神祭はどんな祭? 本番に向けてのお勉強 編






天神祭


天神祭はどんな祭? 昨年の様子を写真で見る 編(画像75枚付き)
では、前日のエントリーで予告した通り、昨年の天神祭の様子を写真でお伝えします。
一挙75枚公開☆


昨日のエントリー、「天神祭はどんな祭? 本番に向けてのお勉強 編」とあわせてどうぞ。




ではいきます!



天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008

天神祭 2008







天神祭



天神祭はどんな祭? 本番に向けてのお勉強 編
今年も天神祭の季節がやってきました。

ちなみに大阪の三大祭は、開催時期の早い順に、愛染祭、天神祭、住吉祭です。
ほいで、天神祭は、日本の三大祭のひとつにも数えられてますな。これも早い順に、祇園祭、天神祭、神田祭となっとります。

天神祭のクライマックスは7月24日、25日なのですが、祭の行事そのものは、6月の下旬からすでにはじまってます。



そういう、日本を代表する祭なので、まずはその中心的な役割を果たしている大阪天満宮の歴史からざっと俯瞰しておかなければならないのですが、今回はそこまでの根性もなく(来年のこの時期、リベンジします!)、とりあえずは天神祭の詳細だけでも俯瞰しておこうかと。

ちなみに天神祭の公式サイトは、こちらです。

http://www.naniwa-bunka.com/



天神祭は、年に一度、神さまがこの地を見にこられるんで、神さまのお出ましを奉祝して繁盛と豊作を祈願しようとはじまったお祭りです。

天神祭の行事は、大きく分けて、

1)鉾流神事
2)陸渡御
3)船渡御
4)奉納花火

に、分けられます。

まずは、鉾流神事から。

これは、7月24日の早朝、鉾流橋のたもとで、注連縄を張った船に神道、神職、楽人、それに白丁姿の船頭さんが乗り込んで、船が川中に出たところで神鉾を流す神事です。
天歴5年(951年)にはじまったといいますから、平安時代ですね。
鉾に託して穢れを祓い(要するに、心理的な汚れをはらってもらうわけです)、同時に、鉾の流れ着いたところをお旅所、つまり、翌日の25日の船渡御の到着する場所と決めました。
どこに流れ着くのかは神のご意志なのだけれども、大川の流れの関係で、大抵は、今の玉江橋の下流の右岸に流れ着いたらしいです。
もっとも、1644年の秀吉の時代に、常設のお旅所が設けられたために、鉾を流す必要がなくなってですな、それからほどなくして、この神事は途絶えてしまったのですよ。復活したのは、1930年(昭和5年)ですから、意外と新しいというか、今の神事はルネサンス後というか、とにかく、そういうものです。
この神事そのものは、僕は一回も見たことがないので、今年こそは見てみたいもんです。


次、陸渡御です。

神さまにこの地の平安を見ていただこうと、この界隈の氏子たちがお迎えの行列を組んだのが、陸渡御と船渡御のはじまりです。
陸渡御列の中心は、神さんを奉安する御鳳輦(ごほうれん)、つまり神さんが乗る車というか、特別な神輿で、この前後を、催太鼓やら神輿、牛車、旗、鉾などが供奉してこの地を練り歩き、天神橋の北詰の乗船場まで進んでいくわけです。
その、一連の行列に合わせて、各町では、地車(だんじり)を曵いて神さんの渡御を祝うわけです。
1780年(安永9年)には84両の地車が宮入した記録が残っていて、このころが最盛期だったそうです。天神祭が日本の三大祭に数えられるほどの、日本を代表する祭となったのも、このころです。

陸渡御のコースは、明治時代に現在のコースに固定され、それ以来、コースはあんまり変わっていなくて、大体、天満宮から御堂筋を経由して天神橋に至るU字型コースの約4kmを、約3000人の長い行列が続きます。ギャル神輿も、ここで登場します☆

行列は先頭が催し太鼓で、続いて猿田彦や采女、花傘、猩々の人形を乗せた山車、牛曳童児などの第一陣、御羽車や神霊を移した御鳳輦のある第二陣、玉神輿と鳳神輿の第三陣で構成されています。
この行列の構成も、ここ100年くらいは大きな変化がないみたいですね。


そしていよいよクライマックスの船渡御。

陸渡御に続いてのメインイベントのひとつで、天神橋のたもとから奉安船や供奉船が出航して大川を遡り、反転して下ります。
船は4種に分けられていて、神さんの霊である御神霊を乗せた御鳳輦奉安船、祭を盛り上げ、神さんのご降臨を祝う催太鼓船や地車囃子船や神さんに仕える講社の供奉船、協賛団体や市民船などの神をお迎えする奉拝船、どんどこ船や御迎人形船、落語船など祭を盛り上げるため自由に航行できる列外船があります。

協賛団体による奉拝船は飛翔橋より下り、天神橋で反転し遡るのですが、船同士が行き交うときには大阪締めが交換されます。大阪締めというのは、「打ちましょ(パン、パン)もひとつ(もうひとつ)せぇ(パン、パン)いおうて(祝うて)三度(パ、パン、パン)」ってかんじの手打ちです。
御鳳輦奉安船が通過するときは沈黙するのが慣しで、渡御せずに定着して神楽などを奉納します。御神霊を乗せた御鳳輦奉安船を見下ろすことがないように、御鳳輦奉安船の通過する橋の中央には、正中の覆いがされてます。そういうところがおごそかで、神事をベースにした祭のいいところですね。

ここでおもしろいのは、どんどこ船です。
どんどこ船は陸渡御には参加せずに大川を下り祭の開催を知らせる役目を担っていて、他のすべての船はコースが決まっていて勝手な航路をとることができないのだけれども、どんどこ船だけは自由自在に航路をとることができ、他の船とはまったく違った動きをします。

どんどこ船の起源は御迎人形を飾った船から来ている。元々は伝馬船を使っていたために、伝馬ともてんまとも呼ばれています。名前の由来は、単純に、どんどこと音をかき鳴らしながら進む姿から来ているんでしょうな。
鉦太鼓にあわせて28人の漕ぎ手が一斉に櫂を漕いで進む姿は、なかなか勇壮です。

船渡御の歴史はなかなか険しくて、たとえば、1938年(昭和13年)から1948年(昭和23年)までの日中戦争と第二次世界大戦下では、船渡御や祭事そのものが中止されました。
で、1949年(昭和24年)に船渡御が復活するのですが、今度は地盤沈下の影響で船が橋の下をくぐって御旅所に到着することが困難になったために再び中止。で、昭和28年に上流に遡るかたちになります。
1974年(昭和49年)のオイルショックのときも、それの影響で船渡御が中止されました。
直近の歴史だけでも、なかなか険しい歴史です。



このあとが、祭の締め、お楽しみの花火です。

1991年(平成3年)から、水都祭と天神祭の奉納花火が合併し、スケールアップした奉納花火になりました。
僕はいつも源八橋の上から見るのですが、どこで見ても、すんごい人ですね。
ちょっと遠くてもいいのなら、JR天満駅のガード下に、地面に座ってると、ビルとビルのあいだのわずかに見える夜空に、かろうじて花火が上がるのが見えます。
あとは、毛馬の公園から眺めるのも、穴場ですな。ちょっと遠いの花火が小さいですけど、ここまで離れると、それほど人がいてなくて、ゆったりと眺められます。


ふう。以上が、ごくごく粗くなのですが、天神祭をざーっと俯瞰したものです。

すごいのはですね、こんだけ盛り上がったお祭りも、翌朝、人々が動き出すころには、ちゃーんとゴミが片付けられているのですね。このあたりがね、このお祭りが、地元を挙げて盛り上げようとしている姿の一面だと思うのですよ。

さてさて、今年はどんな天神祭になりますかね。
もう、あちこちで、本番に向けたお囃子や太鼓の練習が聞こえてます。

明日のエントリーは、昨年の天神祭の写真を一挙公開☆




天神祭


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