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ナレッジキャピタル トライアルイベントで、未来を感じてきた☆
北ヤード第1期開発の目玉のひとつがナレッジキャピタルというものだということは、情報としては知ってるんですが、そもそも、ナレッジキャピタルってなんやねん?と(笑)

一応、サイトがあるんで、覗いてみることにします。

http://kita-yard.com


企業、研究者、クリエイターが世界の「感性」「技術」を持ち寄り、交わり、コラボレーションすることで新たな価値を生み出していく複合施設。

と、あります。

まあ、官学とクリエイターが一堂に集まってなんかをやるんやろうな、くらいのことはわかるんですが、どーも、イメージしにくいんですよね。具体的なモノが見えてこないと、わかんないです。頭、悪いんで(笑)

なんてかんじで、どっちみち3年先の話だし、まだどうでもいいわい、と思っていた矢先に、トライアルイベントの案内が来て、じゃあ行ってみるべ、と。

トライアルイベントのサイトは、こちら。

http://www.trial2010.jp/


というわけで、行ってきましたです、トライアルイベント。
ちなみに、トライアルイベントの会場は、北ヤードじゃなくて、福島の堂島リバーフォーラム。

朝から平松市長が来てオープニングイベントとかあったらしいんですが、そーゆーのはパスさせてもらって、昼から行ってきました。

とにかく、トライアルイベントそのものもよくイメージできてなくて、わけわからんままに行ってみたんですが、ざくっと言うと、先端技術の見本市、というのが一番近い表現かと。

ようするに、官と学、コラボでも単体でもいいんですが、なにがしかの先端技術を開発し、近い将来にこんなことが可能になるんですよ〜、といったものをデモンストレーションする場です。
で、肝心なのは、そこに、クリエイターの感性、とりわけ、デザイン面からの考えを盛り込んだものが展開されている、ということです。

ナレッジキャピタルがオープンなった暁には、そうした人たちがオフィスなり研究所なりをそこに構え、交流の場が設けられ、その成果を発表し、実験する場としての商業施設があって…、というのが、ナレッジキャピタルの骨格なんでしょうな。
そこでおもろいものが展開されたら、世界に向けて情報発信できるだろうし、また、そういう場にしていきたい、ということなんやと思います。

では、今回、どういう技術が発表されたのか。
主だったところを、いくつかピックアップ☆


iPadじゃないけれども、流行りのタッチパネルを使った技術が、ソッコーで出てました。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

これ、ちょっと見にくいですけど、透明なガラスの衝立にプロジェクターでインターフェイスを投影してます。で、ガラスの衝立にセンサーが仕込んであるんで、タッチパネルになってるんですね。
この写真だと、円形に並べられたサムネイルにタッチすると、グニョ〜ンって、サムネイルが拡大されます。そのウインドウはもちろん、右や左に動かすことができる、と。

似たようなのがもひとつ出品されていて、こちらは透明な衝立じゃなくて、平置きになったタイプのもので、透明じゃないもの。仕組みはおなじで、PCから直結させたプロジェクターを平場のスクリーンに投影させて、平場の面にセンサーが仕込んであるので、やはりタッチパネルになっています。
写真だと、球体を叩いたり弾いたりすると、ヒュ〜って動いていきます。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

こうした技術の開発と生産ラインに乗せることと価格をどうするかはまたべつの話になってくるでしょうから、どちらもまだ商品化はされていないんだそうですが、もう、ありとあらゆる施設にニーズがあるんじゃないでしょうかね?

ガラスの衝立は、すぐにでも広告パネルとして使えるだろうし、平場のものは、すぐにでも案内板として使えそうです。
すでに似たようなのがパチンコ屋さんなんかに導入されているらしいのですが、解像度が全然違います。

平場のは、技術的にはどこまでも大きくできるということだったので、じゃあ、体育館いっぱいに敷いて、フットサルのフィールドに見立てて、ヴァーチャルなフットサルやりたい!って言ったら、走りまわるどころか足で踏むことでかかる荷重すら対象外!ですと(笑)タッチパネルが、そんな荷重ではもたんそうです。。。

ま、それはともかくとして、これは明日にでも出現しそうな装置なので、早く日の目を見てほしいもんです。
というか、タッチパネルの出現は、こうしたインタラクティブ性を加速させていくんだと、これ見て実感しましたわ。モバイルの分野に留まらんことは、もう、あたりまえの世界になってます。


続いては、巨大パノラマ。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

簡単に言うと、3台のカメラを横並びに並べて撮影したものを、3台のモニターを並べて再生してるだけなんだけれども、3台をシームレスにするのが難しいらしく、そこを簡単にやってしまえる技術が売りなんだそうです。
僕は動画は扱わないけれども、横並びに撮影した静止画像を繋いでパノラマ風にしたりしますが、単純に繋ぐだけじゃなくて、それぞれの写真の両端の変形しているところを直していかないとだめなので、そりゃ大変です。画像ですら大変なのに、それが動画となると、もう、すごすぎて想像できません。

もちろんデジタル放送ならではの技術なので、全体を見たり、ズームインして任意の場所をアップさせたり、ということもできます。
ただ、アスベスト比(縦横比)は、変えられないらしい。

写真のように、オーケストラ全体を見渡せるような映像が、おかげさんで実現してます。なかなかの迫力ですね☆

で、ここでサッカー狂の僕がピンと閃いたのが、これでサッカー中継を見たい!ってことですよ。
通常のテレビ中継だと、ボールのあるところを中心に映像が映されるわけですが、サッカー狂としては、ボールのないところでプレイヤーがどういう動きをしているのかが、とーっても気になるわけです。ボールのないところでの動きが、次の展開の準備になっているので、そこを見ることができると、よりサッカー中継を楽しむことができます。
そんな話をしていたら、もちろんサッカーの映像もあります!と、でも映像のサッカー版を用意してくれました。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

すると、だ。
ゴール前でゴチャゴチャやってるところから反対側のがら空きのゴールまで、全体が見渡せるような映像が展開されてるんですよ。すげー!って思わず叫んでしまいましたわ(笑)

これ、デジタル放送が普及した暁には、実施することが技術的には可能なんですが、そもそもテレビが3台ってのもきつい話だし、1台の中に収めちゃうと豆粒みたいになっちゃうし、ということは、光ケーブル使って、PCでの視聴、つまりインターネットテレビに需要があるんじゃないか、ってことになってきますね。
PCでももちろん、モニター3台はきついし、1台の中に収めるんだけれども、PCだとモニターと見る人の距離が近いから、少々ちっさいサイズになっても平気です。

あとは、ネット経由で、あちこちの施設に、モニター3台並べて、いろんなパノラマ映像を放映する、っていうのが、最初の使い道ですかね。小型のパブリックビューイングがいっぱいできそうです。

北ヤードがオープンしたときには、こういうのが、そこかしこに設置されるようになるんでしょうかね? きっと、そういうことなんだと思います。


これはなんだっけな?
あ、カラー解析するソフト。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

任意の画像を用意して、その画像で使われている色を解析して抜き出していくソフトですわ。
これを応用すると、たとえば梅田を歩いている人を片っ端から撮影していって、すべての画像を並べて、それぞれの人が着ている服の色を解析したりすると、今、どんな色の服が流行っているのかがわかります。そういう、マーケティングのツールに使えるソフトですね。

ただ、デザイン関係者はphotoshopを通常使っているし、これはphotoshopでできないこともない。まあ、色解析に特化しているぶん、処理速度が速かったり、photoshopにはない特化した機能が付属していたりと、そういうことはあるみたい。
車やアパレルのメーカーさんあたりにニーズがあるかも、ですね。10万円前後って言ってたんで、手が出ない価格ではないです。僕のような個人だと、photoshopでじゅーぶんだけれども(笑)


お次は、これ〜。
通常、プロジェクターを使って、スクリーンになにがしかの映像を投影する場合、スクリーンとプロジェクターのあいだにモノがあると、モノにも映像が映ってしまい、しかもモノの面がフラットではない場合、映像が歪んでしまいます。
それはそれでおもしろい効果を生むから僕は好きなんですが、そうではなくて、モノを光源のように扱うことはできないか、というところから開発された技術が、これです。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

この写真が、そう。
プロジェクターで服の売り場をスクリーンに投影してるんですが、あいだにあるマネキンには、売り場の映像が映ってません。

仕組みは、こうです。
まず、マネキンなどの障害物がない状態で、PCに繋いであるプロジェクターでスクリーンに映像を投影します。映像は、ストライプが描かれたものと、円が描かれたもの。そういうものが、PCに用意されています。
で、実際にスクリーンに映し出されたPC内の映像を、プロジェクターの上部に設置されたwebカメラで撮影して、PCに読み込みます。

この時点で、webカメラで読み込んだ映像と、PCからプロジェクターを通じてスクリーンに映し出している映像は、おなじ柄をしている画像です。おなじストライプ、おなじ円形を描いた映像です。webカメラで読み込むことで、おなじものであることを、PCに認識させます。

次に、プロジェクターとスクリーンのあいだに、マネキンを置きます。
すると、PCにある映像はきちんとしたストライプや円形なのに、マネキンを置くことで、実際にスクリーンに映し出される映像は、マネキンにあたっているところだけ、変形します。
これをwebカメラで読み込み、元画像と比べて、変形している部分を解析することで、マネキンの形状を認識します。

あとは、その変形部分にマスクをかけて、プロジェクターから投影される映像のうち、マネキン部分だけがくりぬかれたような映像を投影している、というわけです。
なので、マネキンには映像は映らず、光源からの光だけがダイレクトにあたるようになるので、そこだけが白く光って、光源のようになる、というわけ。

実際に見てみると、ありそうでなかった、妙に不思議な空間が現出して、なかなかおもしろいです。

価格面の折り合い等で商品化はまだ先になりそうなのですが、それこそデモンストレーションに使うのにはうってつけの装置かと。




これは、iPad。…じゃなくて、や、iPadなのですが、そこじゃなくて、中の映像です。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

梅田の地下街が映ってます。でも、人が映ってません。
これはなにも、深夜や早朝に撮影したんじゃないです。
まず、普通の時間に、一定時間、固定カメラで撮影した映像を用意します。
その映像をコマ割りすると、場所によっては、人が映っているところと人が映っていないところがあるわけです。Aの写真だと柱に人がいて、柱が見えない。Bの写真だと柱は見えるけれども、壁に人が立っていて壁が見えない、といった具合です。
で、すべての写真の人物だけを切り抜いて、重ねると、人がまったくいない風景の写真をつくることができます。もちろん、人力で切り抜いてるんじゃなくて、人物を認識させ、自動で切り抜きをし、すべての写真を重ねて1枚の写真にしちゃう、と、この作業をオートマチックにする技術が、売りです。

原理さえわかってしまえば、僕が通常駆使している技術の応用ですから、できるんだろうな、ということは、わかります。肝は、オートマ化することで、生産性が格段に高い、ということなんでしょうね。

まあ、でも、生産性が高いです、というだけで、そう目新しい技術ではないようにも思うのですが、副次的にすごかったのは、この技術を使って、実際に梅田の地下街をすべて網羅した絵画像をつくっているとのことで、それ、ちょっとわくわくするじゃないですか!

これをiPad等のデバイスに読み込むと、人がまったくいないgoogleストリートビューが、梅田の地下街限定で見れちゃう、ということです。
もちろんエアタグをつけることができるんで、セカイカメラ的な使い方ができますな。
しかもストリートビューとおなじく、360度パノラマ。というよりも、ストリートビューですっぽり抜け落ちている地下街や屋内といったところで威力を発揮する、わりとニッチな戦略でやってはるようです。

立命館大学とパナソニックが共同でこのプロジェクトを進めていて、すでにサイトもあります。
7月には、梅田の地下街全域をカバーしたものを発表するんだとか。
技術云々よりも、コンテンツにワクワクしてしまった、この場では珍しい例(笑)

http://umechika.ubi.cs.ritsumei.ac.jp/

プラグインをDLしてブラウザにインストールしなければダメみたいで、ちょっとめんどくさいですが、興味のある人はどうぞ☆


これは、見た目にはごくごく普通のマルチスクリーン。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

ただし、解像度がとんでもないらしいです。
狩野永徳の襖絵を映したデモなんかがあるらしいんですが、時間制になっていて、僕がいたときは、デモはなし。
でも、再現性がすごいらしいです。




最後、個人的に一番スゲー!と思ったのが、これ。
これ、写真やテキストで伝わるんだろか?

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

要するに、視覚、聴覚、触覚、嗅覚をバーチャル的に再現するマシンですわ。

端から見ているぶんには、まーったくおもしろくないマシンです。

まず、3Dメガネを、覗いてみます。
すると、写真の上のモニターみたいなところに映っている映像が下の鏡面部分に反射したものが、3Dメガネのなかに映ってます。

映っているデモ映像は、こんな映像です。3Dメガネで覗いたら、そこに映ってる映像。風船が3個映ってます。

北ヤードナレッジキャピタル トライアル 2010

これが、「アバター」よろしく、3D映像になってるんで、立体感のある映像になってます。

次に、この装置の鏡面の下から伸びているアームのようなものの先についているタッチペンのようなものを握って、風船をツンツンします。

実際には風船はないのだけれども、3Dメガネをかけた状態だと、風船もペンも映っていて、ツンツンしている映像が出てます。

で、これが映像だけじゃなくて、感触がちゃんとあるんですね。それも、ちゃーんと、風船をツンツンしている感触が!風船の表面をタッチペンでツーッと滑らせると、ちゃんと引っかかりもあります。ペンと装置本体を繋いでいるアームが、そのように微妙な負荷をかけて、あたかも風船に触れているように感じさせるわけです。

ほいで、風船をペンで思いっきり突っつくと、風船が割れます。で、じつはヘッドホンも装着してるんで、割れると、パン!という破裂音がちゃんとします。

さらにさらに、どこにノズルがあるのかわかんないけど、さわやかな香りが噴出されて、風船が割れると、風船の中にはさわやかな香りが充填されていたのか!と、なります。

なので、視覚、聴覚、触覚、嗅覚のすべてをバーチャルで体験できるマシン、というになります。

この装置のバーチャル度のすごさを、少し書いておきます。
じつは僕は、右目が斜視で、右目と左目で焦点を合わせてひとつの像をつくる、という通常の視覚を持っていません。
右目と左目で焦点が合わないので、右目で見た映像と左目で見た映像がべつべつに脳に送られて、常に2枚の映像を見ています。
斜視の人はたいていがそうなのですが(日常どころかあらゆる生活で困ることがまったくないので、障害者では、もちろんない)、そういう人は、「アバター」を見ても、3D映像を見ても、じつは立体的に見えないんですね。単に、2枚の映像が見えるだけで、かえってうっとおしい(笑)
この装置もそういう意味ではダメなはずなんですが、でも、視覚だけでなく、触覚、聴覚、嗅覚と4つの感覚をバーチャルに体験させることで、僕のような人間でも、ちゃんと立体的に見えるんですね。
見た目が美味そうだったら、美味さが倍増するのとおなじ理屈で、その意味でのバーチャル度は、この装置はめちゃくちゃ高いです。

現実には滅多にできない体験をバーチャルに体験させる、教育や訓練向けに使える装置なのなのだろうな、と思いましたです。
惜しむらくはタッチペンではなく、手を使って、手にダイレクトに触感が伝わると、もっともっと使い道が出てくるんだと思います。センサーがついたグローブを使うとか、やりようはまだまだあると思うんですね。

それと、今の状態だと、どっかのマッドサイエンティストがつくったみたいな無骨さが、ちょっと敬遠されるかもしれません(笑)この姿を見ていると、まだまだ商品ではなくて、実験装置といった趣です。

や、でも、これは未来を感じさせるというか、ドラえもんを感じさせる装置でしたわ〜。



とまあ、走り書きで書いたわりには長くなりましたが、こんなかんじです。

ブースがあって、それこそハイテクの見本市みたいな趣なんですが、こういう技術をつくるひとたちが北ヤードの一角に一堂に集まって、トライ&エラーの段階から、近隣の商業施設や公共スペースを使ってデモンストレーションやって、情報発信していくというのがナレッジキャピタルということなのか、と、イメージがかなり湧いてきました。

これ以外にも討論会なんかもやってたんですが、それについてはさすがに書く気力が(笑)

トライアルプロジェクトは、6月11日までやってます〜。




大阪・北ヤード ナレッジキャピタル トライアル2010
会期)6月10日、11日
会場)大阪市福島区福島1-1-17 堂島リバーフォーラム
HP http://www.trial2010.jp/

北ヤード ナレッジキャピタル
大阪市北区大深町
http://kita-yard.com/






         

今度は、北ヤード第1期開発の商業施設についての地元向け説明会
北ヤードの先行開発ですが、やっぱ、近年の最大規模の再開発事業だけあって、建設がはじまる直前の今、説明会ラッシュです。

僕が顔を出したものだけでも、

開発計画の地元向け説明会
「北ヤードの第1開発計画の地元向け説明会に行ってきました☆」

で、こないだは地元向けの工事説明会。
「北ヤード第1期開発の地元向け工事説明会に行ってきました。タワークレーンは総勢17基☆」


もう終わりだろうと思っていたら、今度は、建物の内部の商業施設の規模についての説明会がありました。
正式には、「(仮称)大阪駅北地区先行開発区域Aブロック店舗・(仮称)大阪駅北地区先行開発区域Bブロック店舗 大規模小売店舗立地法説明会」という、かつてないほどの長ったらしい名前(笑)

北ヤード先行開発区域店舗説明会

まあ、法律に基づいて、一定規模以上の商業施設ができるときは、地元向けの説明会を行わねばならんらしいです。大店法がガチガチに生きていたころは、そのおかげで地元にジャブジャブと金が落ちたんでしょうが、今はそんなことないですな。

さて、説明会は、3/16(火)19:00〜、芝田にある弥生会館で行なわれたのでした。
出席者は、50人もいなかったかな。でっかい会場の半分以上が空席でした。
ま、説明会が開催された時点でチャチャ入れできないくらいに話が固まってしまってるんで、今さら出てもな〜、って人も多いかと。

店舗立地法説明会って、行くまではよくわからんかったです。
だって、オープンは3年先だから、まさか入居テナントが今の時点で決まっているわけはないし、この場でテナント募集をするとも思えないので、なんの説明やろか?と、頭んなかに疑問符を浮かべながら行ってきました。

行ってみると、要するに、ビル内の商業施設の見取り図やら広さやらを示して、ここが商業施設になります!って、主に近隣の商業店主に向けて説明する、と。




北ヤードの先行開発は、図のように、南(大阪駅側)から
A(179.5m 38階+地下3階) 低層階 / 商業施設 高層階 / オフィス
B(175.3m 38階+地下3階) 低層階 / 商業施設 高層階・南 / オフィス 高層階・北 / ホテル
C(174.2m 48階+地下1階) マンション

となっています。

北ヤード先行開発区域店舗説明会


今回は商業施設の説明なので、AとBの低層階についてです。


Aの平面概略図は、こんなかんじです。

北ヤード先行開発区域店舗説明会

赤く塗られているところに商業施設が入る予定になっていて、
それぞれ、
B1F 4,650平方m
1F 3,550平方m
2F 4,000平方m
3F 4,800平方m
4F 5,200平方m
5F 5,300平方m
6F 5,050平方m
9F 450平方m
合計で、33,000平方m
9Fはおまけみたいなもんなので除外するとして、ひとつのフロアの大きさは、ヨドバシカメラのワンフロアくらいの大きさですかね。あのフロアが7フロアと想像すると、なんとなくイメージできます。

Bの平面概略図は、こんなかんじ。

北ヤード先行開発区域店舗説明会

やはり赤く塗られているところに商業施設が入ります。
B1F 3,100平方m
1F 4,000平方m
2F 4,400平方m
3F 5,600平方m
4F 6,000平方m
5F 7,700平方m
6F 4,000平方m
9F 200平方m
合計で、35,000平方m
Bの低層階はタワー2つを繋いだ広さなので、Aよりもはるかに広いはずなのだけれども、商業施設の面積は、Aの1割増し程度で、わりとゆったりしたかんじになってるみたいです。


このほか、商業施設を訪れる車の予測経路や予測台数を発表してましたが、これは、あくまで予測。たぶん、あんまりアテにならんかと(笑)

北ヤード先行開発区域店舗説明会





大阪駅北地区先行開発区域商業施設説明会
大阪市北区大深町地内






北ヤード第1期開発の地元向け工事説明会に行ってきました。タワークレーンは総勢17基☆
3/11、北ヤードの開発における工事の説明会があったんで、行ってきました。
2月の頭に行なわれたのは、開発計画の地元向け説明会で、今回のは、その工事の説明会。
「大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト/A・B・Cブロック建設工事計画について」という、例によって長ったらしい名前になってます。

開発計画の地元向け説明会のエントリーは、こちら。

「北ヤードの第1開発計画の地元向け説明会に行ってきました☆」


場所は、梅田スカイビルの36階。高そうな場所での開催です。

例によって、どっかの株主総会みたいな、ピンと張りつめた空気のなかではじまりました。

作業時間や休日、安全対策、交通対策などについての計画を話されてましたが、そんなのをここに書いても仕方がないので、割愛。

振動や騒音は、予測では、近隣に迷惑かけません。これに集約されますから(笑)

でも、収穫らしきものもあって、ひとつには、工程表が発表されたことです。
下の図が、そう。クリックすると、拡大します。

北ヤード工事説明会


まず、3月末から工事がはじまるんですが、今年1年は基礎工事に費やされるんで、外から見るぶんには、ほとんど変化はないかと。鉄骨が組み上がり出すのは来年なので、見た目、ぐんぐん変化してくるのは、来年ですな。

地下逆内工事ってのがありまして、これはまず、 地上1階部分の床をつくって、そこを起点にして、地上と地下の建設を同時に進めていくというやりかたらしいです。
かつては、それこそ地下からつくりはじめて、地上に出て、そのまま上に伸びていくというやりかただったけれども、今は、地上0メートルの地点から、地上と地下と同時に伸ばしていくんだとか。今工事中の阪急百貨店も、そういう工法らしいです。

これの利点は、工期が短くて済むことと、地下をつくる際に、地上1階床が屋根になっているので、粉塵が外に漏れないことらしいです。
このあたりが、近隣に迷惑をかけない工法です!と、アピールする材料になってました。

あと、タワークレーンの設置予定図も明らかにされました。
こんなもん、地元向けに説明する必要があるのかしら?と思わんでもないですが、少なくとも、クレーンマニアにとってはありがたい情報かと(笑) や、僕はクレーンマニアでもなんでもないですが。

北ヤード工事説明会

北ヤード工事説明会


工事車両は、ピーク時だと、1日に1000台を超えるらしいです。すごいですね。幹線道路だけを利用する方針だと言ってました。

北ヤード工事説明会


で、すでに工事車両専用の仮設進入路ができていて、梅田スカイビルに向かう地下トンネルの横から、地下トンネルの上に迂回する道になってます。地下トンネルに向かう舗道を横切るかたちが最短ですが、それをせずに、安全に配慮して、舗道を迂回するルートをとった、と。


それにしても、3月末には工事がはじまるのに、工事説明会が、この時期です。
前回の開発計画説明会で、地元向けの工事説明会はないのか?と突っ込まれて、慌ててセットしたのかもしれないけれども、かーなりギリギリになってセットされましたな。
そういう経緯だったので、質疑応答でいろいろあるのかと思っていたら、質問はどっからも出なくて、ちょっと拍子抜け。すでに話ができてる?(笑)



大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト工事説明会
大阪市北区大深町地内




北ヤードの第1開発計画の地元向け説明会に行ってきました☆
こないだ大阪駅北ビルの上棟式があって、なんとか潜り込もうと画策したんですが、実力不足で潜り込みに失敗したルイスです(笑)

大阪駅南側のアクティ・オオサカの増床分の工事も着々と進んでいるし、新しい富国生命ビルも全貌が見えてきたし、梅田周辺は、これからどんどん変わっていきますな。

で、残るは北ヤードなんですが、今日、地元向けの説明会があって、地元住民じゃないけれども関係者ってことで、見事、潜り込みに成功しました☆場所は、芝田の弥生会館。
正式には、「大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト/A・B・Cブロック建築計画に関する説明会」という、長ったらしい名前になってます。

説明会は結構な賑わいで、ざっと見渡してみて、200〜300人くらいは来ていたように思います。市会議員の先生も、僕らに混じって座ってはりましたわ。

僕、地元向けの建築説明会って、初めて出席しました。よく、ニュースなんかで、でっかいマンションができるときに地元向けの説明会があって、日照権やら景観やらの問題で揉めてるシーンを見ますが、あれのでっかい版が、これですかね。といっても、印象としては、株主総会なんかによく似てるかな。いずれにしても、揉める揉めないにかかわらず、なかなか張りつめた緊張感のある雰囲気です。


北ヤード選考開発計画 大深町


NTT都市開発、積水ハウス、阪急電鉄、三菱地所、オリックス不動産、住友商事、これらに加えて、いくつかの特定目的会社が開発事業者として説明する側に鎮座してはります。

説明会といっても、すでにメディアなどで発表されている計画が、そのまま発表されてました。発表のなかで、目新しいものは特になしですわ。

一応おさらいしておきます。
レジュメを数枚いただいたのですが、スキャンしてないので、サイトからの写真を流用します。
サイトは、こちら。

http://kita-yard.com/

場所は、大阪駅の北側にひろがる区域で、現在の貨物駅のすぐ東のあたり。赤で塗られている部分ですわ。

北ヤード選考開発計画 大深町


ざくっと説明すると、ここに4棟のビルが建ち、それに伴って、ビル周辺の環境が整備される、と。
イメージ図の右方向に大阪駅があります。

北ヤード選考開発計画 大深町


で、右から、Aブロック、真ん中の2棟が続きになっていてBブロック、左端がCブロックです。
AとBは渡り廊下で繋がってます。
内訳は、
A、Bの低層階は商業施設(物販、飲食、劇場、集会場など)
Aのタワー部はオフィス
Bの右側のタワー部もオフィス
Bの左側のタワー部は阪急の新しいホテル
Cは阪急と積水でつくるタワー型マンション。

で、
Aが高さ179.5m 38階+地下3階
Bが高さ175.3m 38階+地下3階
Cが高さ174.2m 48階+地下1階

北ヤード選考開発計画 大深町


ナレッジなんちゃらとか、メディア発表ではコンセプトめいたことが賑やかに言われてますが、この発表会ではそんな話はひとっつも出なくて、むしろ、建物の概要と、周辺道路など、ハード面の話に終始してました。

道路は、ブロックの西側を南北に走る幹線道路を「シンボル軸」として、大阪を代表する道に育てるために並木道にして風格を持たせるんだとか。
AブロックとBブロックのあいだを東西に走らせる道路は「にぎわい軸」として、えーっと、なにするんだろうか? ちゃんとした説明はなかったですわ(笑)

目新しいところでは、日照問題とTV電波障害の問題についての説明ですかね。
日照については、季節毎、1日毎の影の様子が図で説明されていて、まあ、詳しいことはわかんないけど、法令の基準内で収まってるのでご安心を!みたいな説明がありました。
TV電波障害は、いろいろあるみたいですが、詳しい説明は省いて、なんとかしますのでご安心を!みたいな説明(笑) このあたりはきっと、当事者間で個別に処理していくんでしょうな。

まあ、なんにしても、株主総会なんかと似ていて、なんとかシャンシャンで終わらせようとする主催者側の気合いをビンビン感じる説明会でした。
そりゃ、タダでさえ遅れている計画をやっと地元説明会までこぎ着けたんだから、ここで揉めたくはないですわな。
大阪市と調整し〜、警察の指導を受け〜、なんてセリフがポンポン飛び出していて、根回しはすべて終わってます!すべて法令の基準内で行なっているので問題はなにもありません!ってかんじで、どこの説明会もこんなかんじで進んでいくんだろうな、と、よ〜くわかりました。つまるところ、説明会が開かれたらなにを言ってもムダで、文句があるならそれまでに言わないとダメ、ってことです。現実の問題として。


でも、今回の計画の西側にひろがっている第2期開発が、サッカースタジアムだとか構想ばっかり浮上してもまだなんにも決まってないので、「シンボル軸」や「にぎわい軸」なんて道の立派な計画を聞いたところで、どの道も現状は行き止まりで、この先どーなるの?という疑問は拭えません。拭えないけど、質問してみたところで、わからん!としか、答えは返ってこないですわ。実際、誰もわからんのだし…。


そうそう、工事が今年の3月下旬にははじまって、平成25年3月下旬工事完了予定なのですが、これからの3年間の工事期間の工事計画の説明というのがなくてですな、つまり振動がどの程度あって、粉塵対策がどうなっていて、ダンプなどの工事車両の通行ルートはどうなって、なんて話は、後日改めて開催なのだそうです。
もう、あんまり日がないんですが…(笑) それも含めての説明会でしょうが!って会場からの声もあって、唯一緊迫した場面は、その話になったときでした。
そこでのやりとりも、後日必ず、の一点張りで、それこそ今日のところはなんとしてもシャンシャンに持っていきたい思惑がアリアリで、見ていて、ちょっと涙ぐましかったです。

なんにせよ、初の説明会参加。なかなか勉強になりました(笑)



そうそう、敷地の位置として、通常なら番地まで含めて所在地が表示されるはずなのですが、これだけでっかいプロジェクトになると、仮の番地が振り与えられるみたいです。

大阪市北区大深町地内(仮換地番号 1-1、1-2、1-3、1-4、1-5、2-1、2-2)なんて記載になってました。







大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト
大阪市北区大深町地内


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北ヤードの下を東西に走る梅北道路(北梅田地下道)今昔物語
梅北道路(梅北トンネル)


梅田は芝田の交差点から新梅田シティに抜けるのには、北ヤードを越えねばならず、北ヤードの下を全長約200mの地下道が走ってます。

大淀側に新梅田シティができたころからこの地下道の存在がクローズアップされ、人の行き来も大幅に増えたのですが、さてこの地下道、いつごろできたんでしょうかね?

地の方にお話を伺ったり北区史などの資料を引っくり返して調べてみると、1909年(明治42年)、国鉄(当時)の梅田貨物駅がつくられる以前、芝田-大淀間には梅北道路という道がありました。

1909年(明治42年)、梅田貨物駅が現在の北ヤードに敷設されたことで梅北道路は取り壊され、梅田と大淀が分断されてしまった状態になります。
そこで、地元の有力者が「梅北道路復活期成会」を結成し、当時の鉄道省(国鉄を管轄していた省)に陳情し、今の地下道ができます。1928年(昭和3年)のことです。名称は、北梅田地下道。
現在、町会などで地域の奉仕活動を行っている方々のおじいさんにあたる世代が、地下道実現のために走りまわったと聞いています。


道路の必要性が説かれたのは、商業的な理由はもとより、子供たちの通学路を確保することが大きな目的だったそうです。通学するためには、大きく迂回しながら貨物専用駅の引き込み線を渡らなければならず、通学路を短くし、地元の子供たちの教育を充実させたいとの思いから、陳情が行なわれました。

そのときの様子が刻まれたプレートが、地下道の芝田側の入口にあります。

梅北道路(梅北トンネル)


陳情を行なった地元の有力者たちのお名前が刻まれ、
「至誠をして動かざるはなし是ある哉」
「悦び堪へず 只管 聖代の恩澤を謳歌する」
と、記されています。
このとき、地下道建設に動いた地元の有力者たちのご子孫は、今もやはり地元の有力者として、地元で奉仕活動をされています。
芝田や地下道のある大深町も今となっては住民票を置いて暮らしている人たちの少ない地域ですが、それでもこの場所に縁のある人たちは、今でも地域を下から支えていて、防犯や防災、福祉、地域振興などの方面で奉仕活動をされています。

ところで、このときの陳情の様子や経緯などを調べてるんですが、ほら、鉄道省という省庁自体が今はないので、どこを探しても資料がないです。大阪の建設局も管轄外だし、郷土史関係の本をあたってみても、なーんも出てきません。どうすればいいんでしょうかね?


さて、そのようにしてできた地下道ですが、当時は、車も人もバイクも自転車もごっちゃになって走っていたそうです。まだ交通量も少なかったので、そういうことが可能でした。
車道として利用されていたわけですから、現在のように階段を降りて地下道に入っていくのではなく、地下道の両サイドはスロープになっていました。ですから、雨天のとき、地下道は見事に浸水していたそうです。
地下道と梅田貨物駅のあるエリア、大深町は、かつての字名「フケ」に由来しており、「フケ」は「深田」を略したものと見られ、泥土の深い田を表していると考えられています。
地名にも表れているとおり、水が豊富な土地であったことと換気の設備も整っていなかったため、地下道は普段からカビ臭く、雨が降るたびにたびたび浸水したとのことです。また、街灯も少なく、昼間でも薄暗い地下道でした。

内壁がキレイに塗装され、街灯も増え、換気や排水の設備も整えられ、現在の様子になったのは、新梅田シティができた1991年(平成3年)のことです。
新梅田シティ竣工を機にこの地下道の利用者が増えるだろうことが予想され、快適に歩行できる道を、ということで、現在のようにリニューアルされました。もちろん、すでに車の乗り入れは禁止され、歩行者専用道路となっています。


梅北道路(梅北トンネル)


2011年の街開きを目指して、現在、北ヤードは急ピッチで再開発が進んでいますが、将来的には、地上に車両専用道路を建設し、現在の地下道は引き続きそのまま歩行者専用道路として残すことが計画されています。

途中、トンネル内の現在地を示すプレートが、いくつもあります。これで確認しないと現在地がわからないくらい、長いですから。
梅北道路(梅北トンネル)


チャリは押さなければならないのですが、乗って走らせてる人も多くて、ちょい危険です。
梅北道路(梅北トンネル)


大淀側の入口には、枕木でつくられたオブジェが壁に埋め込まれてます。大阪市のマーク「みおつくし」に似てるけど、ビミョーに違います(笑)
梅北道路(梅北トンネル)


トンネルのうえは、こんなふうに貨物が走ってます。
梅北道路(梅北トンネル)




まちづくりの基本計画によると、AブロックとBブロックのあいだを東西に走る道が、現在の地下道にあたります。そのうえの地上に、車両専用の道路の建設が計画されています。

梅北道路(梅北トンネル)






梅北道路(梅北トンネル)

大阪市北区大深町1

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