むかし、ゴマ豆腐をつくったことがあります。
炒りゴマをすり鉢に入れて、ひたすら擦ります。ここがこの料理の肝というか、精進料理らしいところで、優に30分以上、ゴマから油が出てシットリしてくるまで、無心になって擦ります。
で、ペースト状になるまで擦ったら、片栗粉を少しずつ加えて、同時に水も少しずつ加えて、ペーストをのばしていきます。この、少しずつ、というのも、精進料理っぽい。
次に、水と片栗粉でのばしたゴマのペーストを鍋に移して、強火でグツグツやります。木べらで混ぜて、焦げないように、付きっきりでやらないと無理です。ここもまた、精進料理っぽい。
次第に固まりはじめるので、そしたら中火にして、全体に艶が出るまでさらに練るようにしてかき混ぜていきます。
最後は、型を用意して、流し込み、濡れ布巾で表面を覆って、冷蔵庫で冷やし固めて、完成。
出汁醤油にワサビで食べると、絶品☆
コツは、ひとつひとつの作業を丁寧に丁寧にこなす。それだけ。そのあたりに、精進料理たる所以があるような気もするのですが、いかがかですかいな?
ま、ゴマも、わざわざゴマ豆腐にしなくてもいろいろと使い途はあるわけで、それこそ日常的なものですが、よく考えたら、スーパーでしか売ってるところを見たことがありません。
ゴマ専門店って、あったかなー?と、つらつらと考えていたら、ハタと思い当たる節があって、そうそう!あそこがあったじゃないか!と、ちょいとチャリを飛ばしていってきました。
や、特に用事があってのことではなかったのですが、ゴマもさることながら、ここは、社屋に特徴があって、どっちかというと、そっち方面で記憶していたのでした。
天神橋筋の商店街をずーっと南へ下っていくと、天神橋に出るのですが、橋の北詰手前を東に曲がると、菅原町という、きっと菅原道真に縁があったであろうエリアがありまして、狭いところなのですが、なかなか由緒正しい商店や建物が軒を連ねていたりします。
そこにね、天満名物、ゴマ専門で120年の「和田萬商店」が暖簾を出しているのですよ〜。
古いっちゃ古いんですが、早くからサイトを立ち上げたり、キャラクターをつくって展開したりと、売りかたは、結構、先頭集団を走ってるお店です。
もともと大阪人も新しもん好きだし、その意味では、大阪商人の伝統を踏まえているのかもしれませんね。
サイトは、こんなのです。随所に遊び心もあって、コンテンツも充実していて、なかなか楽しいサイトです。好きですわ、こういうの。
↓
http://wadaman.com/ま、サイトにもあちこちに登場してますが、キャラクターの「ごまやん」がね、奮ってます(笑)
で、このごまやんが、本店ビルの壁面一面に描かれていて、お尻から大量のゴマを噴出させてますからね。なかなかシュールな絵です。シュールでド派手なのですが、不思議とうるさくなくて、イヤなかんじもしません。
ここの壁を製作されたクリエイターか職人さんか知りませんけど、なかなかの腕前やと思います。というよりも、発注主のお店のご主人の商売人的感覚が生きてるような気もします。
正面からだと奥行きがないので、カメラのフレームに収まりません! 斜めからでも、この
とおり。。。。
これが、和田萬のキャラクター、ごまやん☆
サイトを見てると、なんと、天満天神繁昌亭の横に、直営のお店を出してはるんですね。知らんかったです。
よく考えたら、ここでゴマを買ったことがないので、今度買って、またゴマ豆腐でもつくってみますかな。
ゴマの和田萬商店(本社)大阪市北区菅原町9-5
tel. 06-6364-4387 0120-50-7380
HP
http://wadaman.com→
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