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北朝鮮人ジャーナリストによる北朝鮮の内情を伝える映像と写真が公開されてます。
アジアプレス

アジアプレス


北朝鮮の潜入報道では群を抜く実績を持つアジアプレスが、北朝鮮国内で秘密裏に撮影した映像と写真を展示するという話を聞いたのは2日前のことでした。

で、そんときに、アジアプレスの大阪事務所が北区の浮田にあるということを知ったのでした。
浮田って、中崎町化が進んでいるオサレ・スポットですがな。そーんなエリアの一角に命知らずのジャーナリストたちの拠点があるとは!ってかんじです。
報道番組でもアジアプレス提供の映像はときどき目にするし、サイトはしょっちゅう見てるし、フィードも購読してるんで、その拠点がめっちゃ近いところにあるとわかって、ちょっとビックリしましたわ。

ちなみに、アジアプレスのサイトは、こちら。

http://www.asiapress.org/

北朝鮮内部映像、ドキュメンタリー上映会、写真展
5月13日(木)〜16日(日)
12:00〜19:00 
入場料200円

です。

北朝鮮といえば、上海万博で、相も変わらずの平壌の楽園っぷりを伝える展覧を行っているみたいですが、それが虚像でしかないことは、もはや周知の事実ですわな。

今回の映像と写真は、北朝鮮の内部からの告発というか、北朝鮮人ジャーナリストによるものです。彼らは、アジアプレスと直接間接に接触を保ってきた結果、自らの意思でジャーナリズム活動をしていくことを決意した人たちです。

もちろん、北朝鮮は情報統制を厳しく行っているし、取材活動にも原稿の受け渡しにも危険が伴うのだから、貴重なものばっかりです。

北朝鮮内部から、というのがいいですね。
こうした写真やテキストは冊子にしてまとめられて、日本だけじゃなく、世界、そして北朝鮮と隣接する中国に流れます。
中国と北朝鮮は一部国境が開かれてますから、そっから北朝鮮国内に持ち込まれる可能性だってあるわけです。



写真と映像から見えてくるのは、度重なる不作によって配給が滞りがちになった北朝鮮国内で、闇市というか、市場経済が静かに進行している実態ですな。

町の公設市場に続く道に、闇市が堂々と、延々と、軒を連ねてます。
その風景は、さながら中国の農村地帯と見間違えるほどですわ。
で、僕なんかの想像だと、こうした闇市を出したりそこで買ったりしたら、ソッコーで当局が飛んできて、取り締まられ、強制収容所送りになって重労働を課せられるんじゃないのか?ってことなんですが、もはや、そんな段階ではないみたいです。

取り締まっても取り締まっても、闇市での売買は収まらず、現在、市場税なるものが導入されていて、闇市の売り上げに税金が課せられてますがな。ということは、北朝鮮政府が、すでに闇市を認めてしまっているということです。

食料配給のマヒが市場経済を育てた、と、そういう図式。

しかも、メンツの国ゆえに平壌だけはピカピカにしてきたのに、その平壌ででも闇市が出現してます。

社会主義体制の国なんで、皆、なんからの職場があるわけです。職場を放棄して闇市なんて開いてられないから、最初は、専業主婦層が闇市を開いていたらしいです。
そこから徐々に職場を放棄して闇市に店を構える男たちも現れるようになり、そのことを黙認してもらうために賄賂が飛び交ったりもしているようです。

興味深かったのは、
統制経済のもとで、たとえば生産地から消費地へモノを運んで市場に並べる、といった流通の基本的なことすらなかなか実現できなかったのが、闇市の出現で、そんなことがいとも簡単に達成できてしまった、というようなこと。
売れなきゃゼニにならない、というインセンティブがあれば、ヒトって、どんな体制でもがんばるんだな、と思いましたです。

あと、闇市のなかでも、場所の取り合いがあるんですね。ちゃんと好立地悪立地があるみたいで、それをめざとく見分ける商才なんかも発揮されてて、抜け駆け気味に好立地の取り合いでケンカが勃発していたり、と、市場経済ならではの風景がちゃんと展開されてます。

値付けで苦労している人がいたり。。。

歌を売っている少年もいました。1曲歌っていくら、という商売。
食糧だけじゃない、サービスが商品になってるんですね。

個人的にもっとも興味深かったシーンは、
半ば公認の闇市で売り買いしている現場に当局が介入し、解散を命じているシーンです。
解散を命じているんですが、売り手も買い手も、当局におとなしくしたがってないんですね。ちょっとぐらいいいじゃないか!見逃せよ!ケチ!というふうに悪態をついている人が、たーくさんいる。

当局の恐怖政治が緩んできている証拠でもあるんだろうけれども、北朝鮮公民だからっておとなしい羊ってわけじゃなくて、むしろ、コリアンの血というか、あのケンカっ早いコリアンそっくりのキャラを持ってる人が多いんじゃないかな、と、思わずにはいられませんでした。


というようなことがよくわかる、なかなか貴重な展示会です。
期間が短いので、興味のある方は、急いで☆



「北朝鮮内部からの通信・リムジンガン」の、
北朝鮮人記者が撮った写真展および、北朝鮮内部映像、ドキュメンタリー上映会
5月13日(木)〜16日(日) 12:00〜19:00
入場 200円
アジアプレス大阪事務所
大阪市北区浮田1-2-3 サヌカイトビル3F
mapを見る
HP http://asiap378.rsjp.net/




浮田が中崎町化して、また中途半端なカフェが増殖している件
どーも、こじゃれたカフェとか行かないように思われているみたいなんですが、ええ、行きません(笑)
高いし、能書き多いわりには能書きほど美味くないし、接客が未熟だし…。

老舗の暖簾にあぐらをかいてるところも好きじゃないですが、まだ老舗のほうが、あたる確率は高いかな。

まあ、でも、ときどきは行くんですよ、こじゃれたカフェにも。

家の近くをウロウロしていて、たまには行ったことがないエリアに足を踏み入れてみようと、中崎町の商店街のすぐ北あたりの小径をズイズイッとチャリで入っていったのですね。完全に普段の活動エリアの範囲内なのですが、このあたりは、ホワイトアウトみたいなかんじで、まーったく足を踏み入れたことがなく、僕的には完全に抜け落ちている空間なのでした。

入ってみると、流行りの中崎町と雰囲気が似てます。

古い民家をリサイクルして、小資本でカフェや雑貨屋さんやヘアサロンや、その他諸々のお店をやるという形態。

放置されていた長家を改装して、木のぬくもりがあって、中庭もあって…。
こんなお店です。ここは続き長家になっているので、隣近所も、やはりおなじように、カフェやサロンが並んでいます。
これから悪口を書くつもりなので、あえて店名は出しません。写真だけ、出します。

juen delicafe



このお店の売りは、サンドイッチです。
ボリューム、あります。美味いです。

juen delicafe

これは、エビカツサンド。
ちゃんとしたエビカツですね。
この他にも、鶏とキンピラゴボウのサンドイッチや、鶏とチョリソーのサンドイッチなど、いろいろあります。





でも、高いです。
そして、美味いけれども、能書きほどには美味くないです。
スローライフというか、要するにちゃんとした材料を使ってちゃんとしたものをつくるということをわざわざ声高に叫んでいるお店は、僕は、商売としてはどうかと思うのですね。

ちゃんとした材料を使ってちゃんとしたものをつくるのは、飲食を商売にする以上、あたりまえのことでしょうに。心地いい空間を提供するのも、これまたあたりまえのことで。それを、わざわざ言わないとダメなお店って、なんなんでしょうか?

美味ければ、どこ産の鶏であっても関係ないはずです。
食ってみて、美味い!というのが先にあって、この鶏は美味いですね!って問いかけがあって、じつは○○産の鶏で…、って、順序が、あたりまえだと、僕は思うのですよ。
それが、だ。こーゆーお店は、○○産が、真っ先に来る。

大阪の商売は、そういうことを言うのは下品だから言わない、という文化があるので、商売人としての教育をキチンと受けた人がやっているお店は、そういうことを言わないし、居心地のいい空間づくりは、店をオープンさせてからの絶え間ない持続によって、黙って努力してます。でないと、お客が離れていくからね。

さらに言えば、ちゃんとした材料を手に入れるのは難しいのはわかるのですが、だからといって、仕入れの実力をつけてないから、原価がかさんで、そのぶんを価格に乗っけようとします。
だから、高い。
価格は、商売をする人にとっては、大切なメッセージだと思うのですが、なぜか、原価から計算して、経費を乗せて、自動的に売価を弾き出し、なんの疑問もなしに、まあまあ高い売価で売ってます。

ちゃんとした材料を、ちゃんとした調理法で、心地いい空間を、いろいろとメッセージを出したがるくせに、肝心の、設定されている価格から、その人の思いが伝わってくることは、ほとんどありません。

サンドイッチと飲みもので1,000円超えるというのは、利益を乗せすぎているか、仕入れの努力をしていないか、スケールメリットを追求していないかの、どれかです。思いを込めた価格がまずあって、その価格で商売を成り立たせるための工夫が、感じられないのですね。
さらにいえば、店主の思い云々以前に、その価格で、このエリアでやっていくには、図々しすぎます。

いい材料をそれなりの値段で仕入れて提供するのは、誰でもできることです。それだったら、おんなじものを市場で買ってきて家でつくって食べたほうが、安くすみます。
そうじゃなくて、仕入れの努力をしていい材料を安く仕入れて、プロにしかできない技で調理して、プロにしかできない接客をして、それでいて、これは安いわ!と思わせなければ、商売でもなんでもないでしょうに。


件のお店は、放置されていた長屋を自分たちで改装して…、というのをウリにしていました。
日用大工の延長で家のリフォームをやるから、僕が座った場所は、店のスタッフが横を通るたびに床が揺れて、何度も椅子から転げ落ちそうになるほどでした。
それも味だ、というなら、商売としては失格だと思います。




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