むかし、南イタリアをウロウロしていたとき、まあ、あそこは美味いもんが多いですが、やっぱ、ピッツァはファストフードで安いし、手頃だし、片手に持ったまま食べ歩きもできるので、ハマったもんでした。
イタリアも北に行くと小麦じゃなくて米、つまりリゾットを食べますから、ピッツァが姿を消してしまうんで、僕は、あんまり好きじゃありません。それに北イタリアは物価が高いからな。
そんなわけで、イタリアなら南イタリア、わけてもナポリがね、僕が好きですね。
だいたいナポリは、治安が悪くて、テキトーで、ごちゃごちゃしていて、それでいて人情があって、メシが美味くて、世話焼きが多くて、いっちょ噛みが多くて、すぐに話に噛んでくるくせに、最後には、よう知らんけど…、と、保険をかけるようにして発言の責任から逃れようとする…、あら、大阪とそっくりですね(笑) 大阪人のオレがシンパシーを覚えるのもムリはないというもんです☆
さて、ナポリを代表するものといえば、ナポリ・ピッツァです。
で、ナポリ・ピッツァといえば、マルゲリータです☆
1889年、イタリア統一を果たした王女マルゲリータのナポリ訪問を歓迎してピッツァ職人エスポースィトが献上したのが最初…、と、蘊蓄はともかくとしてですな、トマトとモッツァレラチーズとオリーブオイルとバジリコだけ、という潔さが好きというよりも、それだけでじゅうぶんに美味いことこのうえないのがね、よっぽど材料がいいか、材料の組み合わせが素晴らしいのか、なんにせよ美味いのでした。
このシンプルさって、うどんに通じるというのは、粉もん大好き大阪人のひいきの引き倒しすぎますかね。
アメリカンタイプのピザ(ピッツァとは言わんですね)は生地が分厚すぎて、文字通りアメリカンで、腹はふくれるけれども、美味いってわけじゃないですね。生まれてはじめてピザを口にしたときはこれで満足していたもんですが、人間、贅沢を覚えると、あとには引き返せません。。。。
いわゆるイタリアのピッツァは、生地が薄くてパリパリしていて、こっちは滅法美味いけれども、生地を味わうというよりも、トッピングの妙を楽しむといった趣のほうが強いかと。ジェノベーゼとか、その典型ですね。僕、生ハムとかアンチョビとか、大好きですけどね。
で、ナポリ・ピッツァの登場なのだけれども、まず、周囲の縁の部分だけが分厚くて、そこはモチモチ&ふっくらしていて、美味くて食べごたえもあります。ほいで、生地そのものが美味いです☆ このへんが、釜揚げのうどんに通じるような気もするのですが、とにかく、生地が滅法美味いのが、ナポリ・ピッツァの特徴だと思うのですね。
そこへ、トマトとモッツァレラチーズとバジルですから、これはもう、黄金の組み合わせと言っていいかと。
ブリに大根、鰻にキュウリの酢のもの、焼き餅に大根おろし、大阪に阪神タイガース、ナポリ・ピッツァにはトマトとモッツァレラチーズとバジル☆
言うことなしです。
と、前置きはともかくとして、大阪でも徐々にナポリ・ピッツァの店が登場するようになりました。
いろいろと調べていたら、なんと、こんなものまでありました(笑)
真のナポリピッツァ協会真のナポリピッツァって…。偽があるのかどうか知らんのですが、誇り高さを感じますな。
このサイトの認定店リストが使い勝手がよくないんで、大阪にどれだけのお店があるのかすらわからんのですが、とにかく、少しずつ増えてきているのはたしかなようで。
近年のトピックだと、まだ食べたことはないですが、ナポリ・ピッツァ・グランプリで世界一になったサルバドーレ・クオモも、北区の曽根崎に進出してきてます。
ここは一回行かないとダメなのですが、なんせ、Mサイズのピッツァが2,300円ですからな(笑)
この値段はすでに、ピッツァの値段ではないしな。。。
サルバドーレ・クオモは一回は攻めるつもりしてますが、お手軽なところで、近所に、ナポリ・ピッツァのお店を見つけましてね。ここがね、アタリでした☆
同心町にある、大衆イタリア食堂・アレグロ。
アレグロ=alegro。
スペイン語だと「幸せ」って意味だったはずですが、イタリア語でもきっとおんなじかと。
me alegro! サイコー☆ ってかんじですかね。
人の名前でもあるんで、どっちだかわかんないですけど。
ピンクの外壁が、周囲から浮きまくってますが、これはまさしくナポリ・タッチの色☆
とりあえず、ランチに行ってきました。
お昼の「石窯ナポリピッツァランチ」がね、1,300円。グルナビのクーポン持ってくと、食後のドルチェがついてきます☆ さあ、1,300円は高いか安いか。
まずね、喫煙席か禁煙席か、聞かれますね。
僕、ヘビースモーカーですから、当然、喫煙席。
最近の喫煙席は、隅っこのほうとかトイレの前の席とか、もう、メチャクチャに虐げられてますが、このお店は、喫煙席もわりかしいい場所にとってあって、それでいて禁煙席の扱いがヒドいってことでもなくて、そのへん、どちらにも気を配った扱いになってます。これ、高感度高いですね☆
で、ランチです。
生パスタランチ 1,000円
パスタランチ 700円
石窯ナポリピッツァランチ 1,300円
お目当てはナポリピッツァですから、もちろん、石窯ナポリピッツァランチ1,300円を注文します。アンティパスタ+ナポリピッツァ+飲みもの+グルナビのクーポンでついてくるドルチェで1,300円。
ドリンクリストには、コーヒー、紅茶、カフェオレ。
ドリンクはアフターですから、ちゃんと冷やしたミネラルをですね、ビンに入れて持ってきてくれましたね。
アンティパスタは、こんなの。
えーっと、ちゃんと説明してくれたんですけど、なんだっけな?(笑) や、美味かったんですが、覚えてない(笑) でも、ちゃんと美味かったのだけは、覚えてます☆
そして待つこと数分。
いよいよ、石窯で焼いたナポリピッツァの登場です☆
こんなのです。大きさがわかりにくいですが、直径25cmくらいかな。
白+赤+緑の彩りが食欲をそそりますな。
周囲の縁の膨らんだところの焦げがまた香ばしくて、いいかんじです。
昼のランチでは、さすがに水牛モッツァレラではなかったのですが、それは次回の夜にとっておくとして、それでもこのピッツァは、タダモノではなかったですよ。
モッツァレラもトマトもバジルも美味いし、その組み合わせも素晴らしく合うんですが、それよりもなによりも、やっぱ、生地ですわ、生地☆ この生地がね、タダモンじゃないですから! 間違いなく、美味いです。
これで1,300円は、はっきり言って、安いですね。
毎日食べる値段じゃないけど、ちょっとしたときのランチだと、上出来☆
少しまえにエントリーした、
浮田の中途半端な町屋カフェのサンドイッチランチの1,000円ちょいより、全然コストパフォーマンスがいいです☆
灰皿も、しょっちゅう変えにくるしね。
お会計のとき、次回の10%割引券くれるしね。
お会計のとき、厨房からも、ありがとうございました!の声が聞こえてくるしね。
お店を出るとき、ホールの女の子2人がお見送りしてくれるしね。
美味くて、サービスがちゃんとしていて、とーっても、心地いい空間でしたわ。それでいて、なかなかリーズナブルなお値段ですから、ここはちょっと、ヘビーローテーションに入りそうです☆
少なくとも、このお店は、プロです。
まだ若い人たちがやっているけれども、プロの香りを感じさせるし、志の高さ(べつに最高の食材を最高の調理法で提供して最高の値段をつけるといったことではなく)も感じます。
あ、グルナビのクーポンで食べたドルチェ、写真撮るの忘れてました(笑)
というか、美味いもんにあたったときって、そのお店に行くのが初回だったら、僕、ほぼ例外なく、写真を撮るのを忘れるんですよ〜。もう、食べるほうに夢中になってて。。。
でも、ドルチェも、皿に3種盛ってあって、どれもレベル高いです。
久しぶりに、手持ちのカードに新しいカードが加わったかんじです☆
大衆イタリア食堂・アレグロ大阪市北区同心2-5-20 森下ビル1F
tel. 06-6354-8710
ランチ / 11:30-16:00 夜 / 17:30-23:00 無休
http://r.gnavi.co.jp/c741700/→
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